12月15日 日曜日 天気は晴れ
ランパーン県のリーでカレン族の祭りがあるので行ってみる事にした。カレン族はビルマでは自治州まで構成する民族なのだが、タイでは山岳少数民族扱いをされている。チェンマイ周辺にも多数居留していて、私が得た情報では、今日ランプーン県の外れ、リーと言う村で祭りがあるという。どんな祭りなのか見に行ってみることにした。
例によって例のごとく、朝の出発は遅れに遅れて、昼近くになってしまった。私は次のに日曜日のNHKラジオ「地球ラジオ」に出ることになっているので、その前に一度放送を短波で聞いておこうと思っていたのだが、この時間からの出発では、その番組(日本時間18:05〜18:45)終了までに帰って来れそうにない。が、さすがはNHKだけあって、どこかのラジオ局とは違い、もうすでに何度も下打ち合わせをしているのである。後は私が番組のテンポを掴むだけである。ちなみに日本国内でNHK第一放送で22日夕方の放送です。また短波の国際放送でも流れるそうです。
リーまでは約130キロほどの道のりである。往路はメーピン川の西側を走るハイウェイをジョムトン近くまで南下し、そこから東へはいるルートを選んだつもりだったが、途中で一本道を間違えて、大きくリー川に沿って迂回することになってしまった。それでもドライブコースは快適であった。日本の秋に似た景色が広がり、山すそに沿って、これまた地方の二級国道のような道が続くのである。途中何度か蛇が道路を横断するのを見かけた。アスファルトの上は蛇にとって苦手なのかくねる割りにあまり前え進まないようだ。そこへ行くと、木登りトカゲの逃げ惑う姿は滑稽である。道の真ん中に立って、あたりを睥睨しているかと思ったら、車が近づいてくるのに気づき、立ちあがったままの姿勢で、短い後ろ足をクルクル回転させながら一目散に駆けて行くのである。
リーの村は交通の要衝になっているので、ハイウェイは良く整備されているが、商店街があるわけでもなく、市場もさほど大きくなく閑散としている。それにどこにも祭りの会場らしいものが見当たらない。狭い村を何度か往復しながら探したが、見つからず、派出所に駆け込んで、祭りの会場について訪ねてみた。
「カレンの村ならこの先にあるが、祭りなど知らない」と言う。警備の警察官を動員する必要もない程度の小さな祭りなのだろうか、、とりあえず、教えてもらったカレン族の村へ行ってみる。リーの村から奥に10キロほどのところカレンの集落があった。もっとも、民族衣装を着ているわけでなく、普通のタイ人と区別がつかない。オートバイで肉まんとカキ氷を売っているおじさんに確認すると、間違えなくここがカレンの集落なのだが、やはり祭りなど知らないと言う。
カレンの祭りと言うのはミス・インフォメーションだったのだろうか、、。集落の真ん中に大きな円筒形をした建物があった。仏教寺院ではなさそうだし、いったい何の施設なのだろう。それから、日本の地方の村と同じ様に、村の中に若い人の姿をあまり見かけない。老人ばかりだ。しかし、子どもたちの姿は多い。
帰り道は、ランプーンの手前からスーパーハイウェイに入って夕方5時にアパートに戻る。 昼食に入った食堂では、ミツバチと兵隊アリの壮絶な戦いをやっていた。兵隊アリたちは数にものを言わせて蜂の巣を包囲し、蜂たちは空中からアリを牽制したり、威嚇したりするのだが、低空飛行をしすぎて、アリに飛びつかれ撃ち落とされる蜂が続出。アリにつかまった蜂は悲惨である。無数のアリに噛み付かれ、あっという間に体をバラバラにされて後方へ運ばれていってしまう。蜂の決死の防戦も虚しく、私たちが食事を終わるころには、もう蜂の姿はほとんど見当たらなくなってしまった。玉砕してしまったようである。
夜のバスで今週もバンコクへ向かう。
朝食
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もち米と昨晩買った豚肉のあぶり焼き。 |
昼食
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イカのバジル炒め。 |
夕食
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タイ明星の即席麺「カニ味」。結構あっさりしていて美味しい。 |