旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

このページ「チェンマイ通信」はIIJ4Uサービスのホームページ機能が2016年3月31日(木)をもって終了した関係で、chiangmaikk.comのサーバへ引っ越ししてきました。設定不備もあるかと思います。

 

HPご意見メール

6月14日 土曜日    天気は曇り    

 優泰を補習校に送ったところで、優泰は筆箱を持ってくるのを忘れていることに気が付く。鉛筆がなくては勉強にならない。私は急いでアパートに取りに戻る。今日は仏教行事でもあるのか、チェンマイ旧市街の門周辺には祭壇のような物がしつらえられ、僧衣のお坊さんや、学生、花篭を持った人たちが沢山集まっていた。アパートに戻って、筆箱を探し出し、50CCのモーターバイクで補習校に戻る。

 補習校で優泰に筆箱を渡し終えると補習校のテレビの調整を依頼される。補習校の修繕係を担当する私は喜んでテレビの調整にあたる。タイのテレビ放送はPAL方式と言う信号を使っている。これはヨーロッパ諸国の標準である。一方、日本はアメリカ式にNTSC方式と言う信号を使っている。補習校で使うビデオは日本で録画されたり、日本向けの教育ビデオが多いので、仮にビデオで再生しても上手く映らない。今回のケースもカラーのビデオなのに映し出されるのは白黒画面である。ビデオはPAL方式の録画ができ、NTSC方式でも再生できると言うタイプのものであった。テレビのシステムをいくつかいじくったところで画面に色がつき始めた。

 昼食前にアパートへ戻ることにして、モーターバイクを走らせる。途中市営運動場近くで検問をしていた。ノーヘルメットの取り締まりのようである。私は安物で安全性には大きな問題がありそうなヘルメットながら被っているのだが、不安点もあった。まず、この50CCクラスの日本で言う原付はタイでは非合法なモーターバイクである。まず、モーターバイクとして登録することが出来ないから、自動車保険にも入れないし、税金も払っていない。噂では公道を走ることが禁止されている乗り物で、検問で引っかかると200バーツ程度の罰金を取られると聞いていた。さて、どうなることかと思ったが、制止を命じられることもなかった。今回が大目に見てもらったのか、取締りの対象にしていなかっただけなのかは解らないが、難なく素通りすることが出来た。
 タイでも最近は飲酒運転の取締りが厳しくなってきている。「酔ったら運転しない」と言ったポスターをあちこちで見かける。まぁ「飲んだら・・」ではなく、「酔ったら・・」と言うあたりが、日本より取締りが緩いことを示しているが、実は昨夜、旧市内の警察官舎脇に出ていた屋台のバーで、タイ産のスピリッツを非番の警察官たちと煽ったのだが、かなり酔ったところで、「じゃそろそろ帰ろうか」と言ったところで、飲み交わしていた警察官が「こいつの乗合ピックアップで帰れよ」と言う。ピックアップの運転手もだいぶ出来上がっている。そんな運転手が運転する車で帰れと言うのだから、タイから飲酒運転がなくなる日はまだ相当遠そうだ。

 昼ご飯には昨夜例の事件の当事者からいただいたダンキンドーナッツを食べる。大きな箱に溢れるくらいいただいてしまったので食べるだけで大変である。いただきながら、こういっては何だが、ダンキンドーナツは甘すぎる。甘いドーナツに更に砂糖を煮詰めたような色付きソースをたらしてあり、ものすごいカロリーがありそうだ。なんとか2つ食べたが、これが限界であった。ドーナツを食べた後にパイナップルを食べたがちっとも甘く感じない。あまりの甘さに舌が麻痺してしまったようだ。

 午後に優泰を迎えに行く。数日間優泰に漢字の書き取り対策を施した甲斐があって、全21問中の21問に丸がついている。「おぉ、やったじゃないか」と珍しく優泰を誉めていると、先生が声をかけてきた。「優泰君はテストの最中に何度注意してもおしゃべりを止めなかった」と言うのである。「もし、黙ってテストを受けていたら、21点ではなくて100点になったのに、、」と言われた。テスト中におしゃべりをしているなんて、周りの人の迷惑だし、不謹慎である。が、たぶん、優泰の性格を考えてみると、いつもは出来ない書き取りテストなのに今回はスラスラできるのでツイ有頂天になっていたのだろう。優泰にはセツセツと「テスト中におしゃべりをしたらダメだぞ」と説教をする。でも、まぁ、こうして書き取りで全問正解したのは本人の自信につながったことだろう。

 私の東京のボロ家を彼女と2人で守ってくれているS君からメールが来る。とても仲の良いカップルまのだが、S君は先日からアメリカに出張してきているそうだ。そんなことをお母さんに話すと、「日本は不景気なのにみんな真面目にちゃんと働いているんですね」と言う。当たり前の話だが、この話の裏には、もう2年間も「失業者」の分際に甘んじて、将来の計画もなくダラダラとチェンマイに埋没している私への当てつけも感じられる。そう、以前の私はサラリーマンで、仕事の虫であった。それが、チェンマイの環境が完全に私の性格を変えてしまったのかもしれない。しかし、私はこの生活が無駄なものとは思っていない。いずれ日本に帰ってサラリーマンに復帰することがあっても、またどんな仕事に就こうとも、かならずもう一回り大きくなってやろうと思う。

朝食
ご飯と目玉焼き。
昼食

いただきもののダンキンドーナッツ。

夕食
レモンツリーにて空芯菜フライの和え物(ヤムパックブントートクロープ)、イカの挽肉詰赤カレー煮込み。

前日へ  翌日へ

 

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む!ピョン子の情報