旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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6月12日 木曜日    天気は曇り 日中しばしばにわか雨    

 今日はスケジュールが珍しく詰まっている。

 朝一番にワタノー学校に行くことになっている。今朝は校長先生も朝礼に出席されるので来るようにと昨日言われていた。詳しいことは何も言われていなかったが、学校へ行ってみると、だだの朝礼ではなさそうだ。他の先生に聞いてみると、今日は「生徒たちが先生へ敬意を示す日」なのだそうだ。校庭に並んだ生徒たちは手に花篭などを持っている。先生たちは前の方に並べられた椅子に着席し、式典に参加する。生徒たちが先生に花篭を贈る儀式があり、続いて高学年(日本での高校生に相当)で成績優秀者に白い封筒を校長自らが手渡す。日本ならばこの手の儀式っぽいもので、モノをやり取りする時には両手を使って受け渡しをするものだが、タイでは贈るほうも受けるほうも片手である。日本人の感覚からすると、なんだか有り難味に欠けるしぐさに見えるが、テレビのニュースなどを見ていると、国王が何かを配る時も片手だし、国王から受け取る国民側も片手で受けている。隣に座った先生にあの封筒には何が入っているのかと聞くと、「奨学金」だと言う。この奨学金を受ける基準は4点満点の評価基準で、3.25以上の得点を得た生徒なのだそうだ。奨学金を渡される生徒は、名前とともに得点が読み上げられるのだが、中に2人ほど4点満点の女生徒がいた。会場から「おぉ」と歓声が上がった。対象生徒は100人くらいいたが、大半が女生徒で、男子生徒は2人くらいしかいなかった。私の日本語クラスを受けている生徒たちも何人も含まれていたのは我が事のように嬉しい。

 この学校は進学校だが、国立の学校なのだそうだ。国立学校の入学には、その学校のある地域にある小学校から優秀な生徒を選んで入学させ、さらに推薦から漏れた生徒からも受験をさせることで入学させているそうだ。どうりで学校内の備品類がみすぼらしいと思った。先ほども男子生徒が少ないと書いたが、その傾向は高学年になるほど著しくなる。低学年では男子生徒の比率もそれほど低くないのに、高学年になるとほとんどいなくなってしまう。タイでは女生徒の方が優秀なのだろうか?役所などへ行っても、肩章をつけて上役らしい格好をした人は女性が多い。高学年は日本の高校生と同じくらいの歳になるのだが、髪を染めたりパーマの生徒は見当たらない。髪の長い生徒はポニーテールにしているし、おカッパ頭も多い。カバンにつけている小物類はチャラチャラと日本の女子高生並ではある。男子生徒もほとんどが短髪に刈り上げている。なお、朝礼で整列すると地面に座らさせられるのだが、女性ともスカートのままアグラをかいて座る。
 式典も終わりに近づいた頃、突然にわか雨が振り出してきて、式典は急遽解散となった。帰りかけた私に私の担当する日本語クラスの生徒有志からジャスミンの編みこみ飾りを贈られた。

 昼には、警察へ行き、例の事件の手配書作成に協力する。折り良く、相手の顔写真を持っていた人からわざわざ日本からメール添付で写真を送ってもらった。これが大変に助かった。この写真を元に手配書が作成される。しかし、その写真はこのタイ人が斡旋した近郊観光のツアーで撮影されたスナップで、当人も笑顔で写真に収まっている。この顔を見ると、どうしてこんな事件を起こしてしまったのかと複雑な思いになる。人を騙して財産を奪うことは犯罪である。しかし、日本とタイとでは金銭価値も大きく違う。騙されるほうにも人を犯罪者に駆り立ててしまったかもしれないと言う一抹の責任があったのではないだろうかと思えてくる。事件解決に向けて前進して嬉しい反面、なんだか気分が重くなってしまった。

 午後からはパソコン教室。教える内容は大したことがほとんどない。ウェブの検索、名刺の作り方、デジカメ写真の取り込み方などをやり方を教える。世間話をしながらの雑談タイムのような時間であるが、そのためか、本来の予定時間を大幅に伸びて5時近くまでかかってしまった。前回から参加されている人(一昨日のHコンドの人)は日本からノートパソコンを持ち込まれたのだが、フロッピーやCDドライブなどすべて外付けのモデルなのだが、それなのにこれらの機器を日本から持参してきていない。2代のパソコンをインターネット共有させようとしたが、フロッピーが使えないために、なかなか上手く行かない。

 その後一昨日のHコンドでのインターネット利用について、ナコンピンコンドの1階のネット屋と、その問題の部屋との間を電話線の未使用帯域を利用することで、ネットワーク化してネット接続させることを考えてみる。内線電話の品質が低いのが問題だが、音声帯域ではない帯域ならばひょっとして影響を受けないのではないかと考えた。このサービスを受けるにあたってはデータを電話線に流すためのPNAと言うアダプターが必要になる。この装置は2400バーツほどするのだが、ネット屋の主人と交渉してリースで借り受けることにした。HコンドのPBX(内線電話交換機)の切り替え作業も必要なため、実際のテストは明日以降となるが、今日のところはPNAアダプターを使うためのドライバーをパソコンにインストールする作業をするが、フロッピーやCDROMが使えないためにインストール作業には1時間も時間がかかってしまった。

 夜からはいつものラジオ番組を担当。今日は良く働いてしまった。

朝食
玉子サンドウィッチ。
昼食

インゲンと豚肉の赤カレー炒め。

夕食
小屋がけ食堂にて、五目野菜炒め、上の階からいただきものの焼き豚、ピンデトク(韓国風お好み焼き)、海産物の卵とじ。

 

 


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(2015年5月からのブログ)

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