11月11日 月曜日    天気は快晴れ

 ロスからH氏がやってくる。H氏とは8月にゾウを使ったテレビCM撮影で一緒をさせてもらい、とても良い経験と楽しい思いをさせてもらった。朝一番に電話が入って、午前中にYMCAでタイ語のレッスンを受けてから 昼に会うことにする。

 H氏は今回もとても陽気である。テレビや広告業界には色々なキャラクターの人がいるが、このように陽気なタイプは神経を使う仕事をしていても周りを和ませて、きっと良い仕事を仕上げられるのではないだろうか、、、。今回は前回のCMが先日からオンエアーになり、クライアント側からもなかなか好評を得ているそうで、ここらでゾウを使ったCM第2段のヒントを求めての訪タイだそうだ。

 H氏は性格的に陽気なだけではなく、なかなか気遣いの人である。遠いロスから重たい土産をどっさり持って来てくれた。お母さんにはお菓子、優泰には玩具と家族全員分の土産を用意してきてくれている。今時の日本人でこれほど気を使ってくれる人がどれほどいるだろうか、、。そして、私をさらに感動させたのは、私にはカナディアンウイスキーのみならず、タバスコの巨大ボトルを買ってきてくれたことだ。これは私のHP日記にタイでは私の好物のタバスコが高くて、タイ国内産のタバスコもどきは本家本元とはまるで味が異なると嘆いたことを記憶していてくれてのことである。

 昼食をメーナムピン川沿いのタイ風中華麺屋でカオソイを食べる。この店はいつも我が家が美味しいワンタン麺を食べたくなると行く店なのだが、今日は「カオソイ」があるというので注文した。カオソイとは中華麺風の黄色い平打ち麺の上に揚げ麺を載せ、ココナツミルクのたっぷり入ったカレー汁風をかけたものでチェンマイの名物の一つなのだが、一般的には具に鶏のモモ肉の煮込みを添え、薬味に唐辛子ペースト、マナオと言うタイのライム、紫玉ねぎ、ザーサイ風の漬物を放り込んで食べるのだが、この店のは今まで食べたカオソイとは一味違っていた。まず鶏のモモ肉の代わりに豚肉の角煮が乗っかっている。

 午後からは前回に引き続きゾウ関連のキャンプめぐりをする。本来今晩はラジオ局に入って手伝いをしようと考えていたのだが、H氏がせっかくチェンマイまで来てくれているし、それに明日にはもうバンコクへ入ってしまうというので、ラジオ局の方は行かないこととして、夕食を一緒にメーピン川沿いのナーンルアンにて食事をすることにする。
 ナーンルアンは団体観光客がたくさん来ていた。はじめは冷房の効いた部屋へ入ろうと思ったが、こちらは台湾からと思われる観光客に占有され、席も入り口近い末席しか空いていない。しかし、すでに彼らはカラオケを使い始めており、中国語で「北国の春」などを熱唱してくれている。中国語の歌も悪くはないが、やはり素人が素面のままカラオケで歌っているのは、聴く方の立場からするとノイズ以外の何物でもない。冷房の部屋をあきらめて、川沿いのテラス席に陣取ることにした。こちらは日本人観光客が何組か入っていた。若い女性グループもいれば、若い女性を連れた中年男性グループもいる。H氏と「こんなところにまで弁当持ちで来ることないのに」とささやき合う。
 チャーンビールにシンハビールとタイのビールを2本続けて空ける。レストラン内にはカールスバーグビールのキャンペーンガールが熱心に回っているので、3本目はカールスバーグを注文する。その後、メコンウイスキーも小ビンで注文。ソーダ割にして飲むのだが、H氏が作ってくれるとやたらと濃いのである。「イーから、イーから、まぁさ、飲んでくださいよ」なんて言ってまったく飲ませ上手である。私はすっかり酔ってしまった。

 アパートに戻ったのは10時半過ぎであった。同じアパートに先月からすんでいる日本人男性からパソコンの具合が悪いから見てほしいと連絡があり、酔ったままながら見に行ってみる。
 ノートパソコンがまるで動かない状態である。中古で購入して、CD−ROMも何もないそうだ。11時半過ぎまでその人の部屋でチェックをしたが、モニターが真っ白なままでまるで歯が立たない。これはモニターを別に設置して作業するしかないので、私の部屋に持ち帰って修理するしかない判断。修理作業は結局午前3時近くまでかかったが、モニターは修理不能であった。モニターに関しては物理的な障害によるものらしい。液晶モニターの高いタイでは、モニターを修理するより、新しくブラウン管式のモニターを買ったほうが断然安いだろう。それを明日の朝でも持ち主に報告しよう。

 

朝食
海苔とチーズを巻いたモチ。
昼食

チェンマイ名物のカレー風味のラーメン「カオソイ」。

夕食

川沿いの海鮮料理店ナーンアンにてシーフードバーベキュー、鶏肉のレモンしめ(ガイマナオ)、タイ風牛肉のタタキ(ヤムヌア)、空芯菜の炒め物(バックブンファイデーン)。

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