4月9日 月曜日
今朝7時前にバンコク中央駅に到着。
となりのホームにはオリエンタルエクスプレスが止まっている。
豪華な車体をピカピカに磨き上げているが、足回りは、旧式のバネ式のサスペンションで、私の乗ってきた寝台車ノ方がエアサンペンションなので乗り心地がよさそうだ。
車両自体も1972年日立製となっている。
駅を出て、約束の時間までまだ大分あるので、バンコクの街を歩く。
チェンマイとはまるで別の国に来たように、来るのも建物も多い。
そして漢字の看板も。
ニューロードを南に向かい、シーロム通りを左折して、オフィスビルやホテルの並ぶ道を歩く。バス停でバスを待つ人もいるのもチェンマイとは異なる。チェンマイには市内バスすらないのだから。
韓国大使館の場所をめぼし付けておこうとしたが、見つからない。それどころか新しく高速道路のインターチェンジができていたり、高架鉄道走っていたりと、まるで知らない街に来たようだ。
タニヤ通りで左に折れ、屋台街の椅子に腰掛けて、クオッティオというソバを注文。
練り物中心の具が行く種類も載っていた。タニヤ通りは日本人向けの飲み屋街で、ホステスさんかコンパニオンさんか判らないが、求人案内のビラが建物の壁に貼ってあった。給料は1万バーツとのこと、他にもいろいろと書いてあったがわかったのは「容姿端麗(サーウ・スアイ)」くらい。
8:45に訪問先のあるスラウォン通りのウォールストリートビルに付く。
以前は1階に日本航空が入っていたのだが、看板だけで、オフィスは空っぽ。「To Let」の張り紙すらついていた。
エレベータを上ったところでハンさんに会う。
2年ぶりくらいになるが、だいぶ疲れて、やつれた感じがする。
日本の会社(私のもといた旅行会社)との仕事がうまく行っていないようで、気の毒。
日本の会社も先の見えない状態だし、日本ではタイ旅行ブームで各社とも売上を伸ばしていると言うのに、、、。
しかし、商品開発には熱心で、中国雲南省からビルマ、タイ、ラオスを抜けるメコン川クルーズツアーを熱く語っていた。確かに面白そうだし、この方面に政治的パイプのあるハンさんだからこそ企画できるツアーだと思うが、問題は日本の会社でこのようなツアーを販売できる営業マンがどれほどいるかが問題だと思う。
昼前にフォン君が尋ねてきてくれて、レストランでお茶を飲みながら話をする。
ハンさんの会社でガイドを長年してきたフォン君も人生の岐路に来ているようだ。
また、明日が小学生の娘さんの成績発表の日だそうで、国立のハイスクールに入れるかどうか、気にしていた。
昼食後フォン君の家へ向かう。
10年乗っている中古車とのことだけれど、手入れのよく届いたプジョーは珍しく空いている道をトンブリにむけてはしる。
フォン君の家は下町風のテラスハウス3階建て。
1階がリビングになっていて、二階は子供部屋と勉強部屋になっている。
小学生の娘さんたち2人は、クリクリとした目が愛らしい、利発そうな子供たちでした。
インターネットでメールをチェックしたかったのだが、電話線をパソコンにつないでも「発信音が聞こえない」とのエラー表示が出て、ネット接続ができない。
子供たちの勉強部屋にあるパソコンでもうまく接続できない。
1時間近くあれこれやってもうまく行かずお手上げのまま、再びフォン君の車でバンコク市内まで連れていってもらう。
中央駅近くで渋滞し始めたので、その場で降ろしてもらい、25番バスに乗る。
今の仕事のリサーチとして日本人駐在員の多く住むスクンビット通りへ向かう。
フジスーパー周辺はさすがに日本人相手の店が多く、日本語の看板が目立つ。
また、当然買い物客も日本人ばかりだ。しかし、月曜の午後と言う事もあって、人ではそれほどでもない。
インド人の経営するインターネットカフェもどきに飛び込み、ネットに接続。メールをチェックする。しかし、ネットの接続料が1分2バーツとチェンマイに比べてずいぶんと高い。また、このあたりではパソコンが普及しているためか、お客もまるで入っていない。おかげでネットの品質は悪くなかった。だいたい56kのダイヤルアップルータで5、6台のクライアントパソコンがつながっているなど、考えただけでイライラしそうなLAN環境であった。
6時、少し早いが中央駅に戻る事にする。
早めに戻って、汽車に乗る前に腹ごしらえしておこうと思う。
来るときと同じ25番バスに乗った。
しかし、動かない。排気ガスだけは吐きつづけているが、動こうとしない。
15分たっても、50メートルと動かない。7時になってもまだスクンビット通りで牛歩のまま。これでは夕食どころの騒ぎではない。バスから飛び降り、路地脇に止まっているバイクタクシーにまたがり、駅へ迎う。渋滞する道を縫うようにとはこの事で、右に左に渋滞で止まっている車をかわしながら前へ進む。
駅へは出発の10分前に着く事ができた。
駅前で、飲料水を買い、汽車に乗りこむやいなや、トイレに入って汗臭いワイシャツを脱ぐ。そして、シャワーを浴びる。水のシャワーだが、汽車の中でのシャワーも爽快である。体を拭いていたら出発。
再び食堂車へ行き、昨晩の同じメニュー。同じ方法でビールとタイウイスキー。
色黒のウエイターも同じでした。
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