８月９日　土曜日 　　　天気は曇り

　補習校の夏季(?)特別授業がスタートする日である。本日より４日間、バンコクにある日本人学校から本職の先生を迎えて特別授業が４日連続でおこなわれる。昨年の企画には優泰は参加しなかったため、本職の先生に日本語で授業を受けるのは、優泰にとって始めての経験となる。評判では昨年の授業は大成功だったと聞いていたので、とても期待をしている。
　優泰が特別授業を受けている間、私は職員室で補習校の公式ホームページ作成について打ち合わせをする。限られた予算内で、ホームページを立ち上げる。ホームページに課せられる目的は、これからチェンマイへ赴任されるかたがたの子女教育について、補習校とそこに通学する生徒たちの環境を情報提供して、赴任者の心配を軽減することにある。昨年一度私が片手間で作成したホームページのデータを関係各方面に見てもらったところ、たくさんの指摘を受けてしまった。まともな取材もせず、過去の紙媒体資料から作成したため、編集がデタラメであった。これを新たに再編集しなおし、加筆すべきは加筆し、削除すべきを削除して、新規にホームページを起こすことになる。当初、バンコクの日本人学校のホームページの片隅にでもウェブスペースを間借りしてアップしたいと考えていたが、どうやらその構想は却下されてしまったようである。チェンマイ補習校としてレンタル共用サーバーを契約して、独自のものを立ち上げる必要がありそうだ。

　昨晩から、レンタルサーバーについて色々と調べてみた。タイとは違って、日本にはさまざまなレンタルサーバーの会社があった。その大半は名前も聞いたことの無いような会社ばかりで、少なくとも補習校という学校が契約するのに、ちょっと不安も残るところがあるのだが、何よりも予算が限られているのだからしかたが無いだろう。いろいろ調べて、容量的にたっぷりあり、将来動画も置けるくらいのスペースで月々１５００円と言うところを見つけ出した。しかも、今ならドメインも無料サービスと言う。そうか、ドメイン名までつけられたらかっこイイよなぁ。ホシュウコウ ドット コムなんて、なんだか、凄そうだ。職員室で教頭先生を交えてドメイン名の説明をし、どんなドメインが良いか話し合った。補習校の英語での名称は、「チェンマイ・ジャパニーズ・サプリメンタル・スクール」なので、頭文字を取って、さらに非営利団体でもあるので、オーガニゼーションのorgをお尻にくっつけて「cmjss.org」なんてどうかと思ったが、検索結果、すでにこの名称は他所に予約されていた。他に「chiangmai -japanese-school」なんてものまで予約されている。

　補習校のパソコンのインターネット化だが、すでに３月の段階でモデムまで電話線を引き込んであり、あとはプロバイダー契約をするだけである。契約と言っても、プリペイド式のカードをコンビニで買ってくるだけのことである。セブンイレブンでSAMARTと言うバンコクのプロバイダーのカードを買って設定を試みる。紙製のカードの上紙を剥がすユーザー名とパスワードが出てくる仕組みなのだが、上紙の糊付けが悪く、上紙を剥がしたところパスワードまで剥がれて取れてしまった。そのため、剥ぎ取られた部分を注意しながら補修してパスワードを判読する。
　これほど苦労したパスワードなのにダイヤルアップアクセスを試みると簡単にはじかれる。パスワードが間違っていると出てくる。何度やってもそうだ。頭に血が上る。アクセス番号は１２２２で、先日、私の掲示板に１２２２でアクセスしていたら、回線がチェンライへまわされ、ひどい通話料を請求されたと言う事例が報告されていた。ちょっと心配である。その事例の人のプロバイダーはLoxinfoで、１２２２以外にもタイ全土にアクセスポイントを持っているが、今回買ったSAMARTは１２２２以外、バンコクにしかアクセスポイントがない。まったく不安である。あまりに繋がらないので、プロバイダーのサービスデスクへ電話を入れる。このサービスデスクもトールフリーなんて洒落たものではなく、バンコクまでの長距離電話料金がかかる。プロバイダーの係員が言うには、１２２２でアクセスするにはユーザー名の後ろに"@samarts.com"を付け加えないといけないそうだ。

　夕方から優泰を自転車乗りに行かせる。私は自転車で走る一周５キロのサーキットでランニングをすることにする。優泰には自転車でサーキットを３周するように厳命し、私はランニングで軽く一周するつもりでいた。たぶん、時間的に自転車が私のチンタラしたランニングより３倍は早いだろうと思ったからであるが、実際に走ってみると、優泰はサーキットを１周するのにかなり時間がかかっている。結局、優泰が３周する間に、私はサーキットを２周していた。一周５キロを２周なので１０キロ走ったことになるが、所要時間として１時間も要してしまった。こんなにゆっくり走っても、走り終えた後はバテバテで、足ももつれそうである。ものすごい汗をかいたので、帰宅後ビールがさぞかし美味いだろうと思っていたが、あまりに汗をかきすぎるとビールは逆に苦味ばかり感じられて、あまり美味しくない。むしろ、お母さんが飲んでいたものを一口もらった、ちょっと塩気のあるオレンジジュースが、やたらめったら美味しかった。大汗をかくと塩分と糖分が欲しくなるものらしい。

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