3月8日 金曜日 天気は晴れ
今日も無事に優泰は迎えのバスに間に合った。こうして優泰を学校へ送り迎えしなくても良いのは、実に助かる。もっと早くからバス通学にさせておくのだったと思った。優泰のバスの子供たちの構成はなぜか半数が韓国人の子供だと言う。日本人は優泰だけ、西洋人の子供が2人、台湾の子がひとり、あとタイの子。優泰の隣のクラスの子も乗っていた。
タイ語のクラスが終わってからが忙しかった。お母さんと小屋がけ食堂のメニューで昼食を済ませて、自転車で出かける。PCの店へ行って、日本への土産用のウイルス駆除のCDROMを引き取りに行く。そして先週の事故で最後まで残っていたホイールキャップがようやく今日の12時にできあがるはずだと、昨日電話連絡を受けていたので、3度目の正直で修理屋に向かう。しかし、ホイールキャップをメッキに出して、それを取りに行った職人がまだ帰ってこないとかで、10分ほど待たされ、時刻が1時になってしまった。これ以上ここで待ったらバンコク行きの最終バスに乗り遅れそうなので、3度目の正直も順延となり、また来週来るからと言い残してアパートへ急いで戻る。
結局アパートを出たのは1時半になった。大通りでオート三輪タクシーを捕まえてバスターミナルへ急ぐ。値段は50バーツだから乗合ピックアップトラックよりやや高い。でも、バスに乗り遅れたら洒落にもならないので、値段交渉無しで乗り込んだ。やはり、オート三輪は早い、ものの15分ほどでバスターミナルへ到着。私の乗るバスにはまだ客がほとんど乗っていなかった。
バスが出発したのは結局2時半近くになった。空いている座席をギリギリまで埋めようと、近距離の客までかき集めて、ようやく7割方の席が埋まった。動き出したところで、ちょっとウトウトしかかったが、眠り込んでしまう前にコーヒーとお菓子のサービスで目を覚ます。なんべんも見なれた光景の中をチェンマイ盆地を抜けて、ランパーンとの県境の峠道にさしかかった所で、検問に引っかかった。乗客全員の身分証の提示と荷物検査がおこなわれる。私もパスポートを提示する。北部から南下する道ではしばしばこの検問に引っかかる。タイの政府もヤーバーと呼ばれる麻薬の撲滅に力を入れており、こうした検問の網を張り巡らせている。ところが、普段なら簡単に済む長距離バスの検問も、今日は様子が違った。身分証を持っていない乗客が居たのだ。それも5人も。タイ人のおとなは誰でも免許書くらいの大きさの写真つき身分証を携帯している。外国人はパスポートの携帯が義務付けられている。しかし、この5人は身分証を持っていないようだ。やせた男4人はアディダスのジャンパーを着込み、女性も1人混じっていてる。彼らはバスから降ろされ、身体検査を厳重に受けている。どうも顔つきから見るとビルマからの密入国者らしい。運転手も事情聴取されている。しかし、全然緊迫感がない。検査するほうもニヤニヤ顔だし、捕まった方も不満そうな顔をしているが、素直にしたがっている。バスはこの山道で30分ほど止まったが、降ろされた5人にバス代が払い戻された形跡は見かけなかった。
バンコクの北の外れランシットには深夜12時に到着した。ここから市内バスで空港へ向かう。つくづくバンコクのバスは24時間運行で便利だと思う。東京も見習うべきではないだろうか、、。
この数日で急速な円高が進んでいる。しかし、このところの株高にしても、日本経済が本当に回復してのものとは思えないし、円高も一時的なものかと思う。そこで当座必要ではないが、多少でも為替の良いうちにと5万円の旅行小切手をバーツに両替することにした。空港の出発ロビーにあったバンコク銀行のカウンターに並びながら、小切手にサインと日付を入れて順番を待った。さて、私の番となり小切手を差し出すと、「サイン済みの小切手は受け取れない」と言う。「私は今このカウンターで書いたんだからイイでしょ」と抗議したが、「サインするのを見ていなかったからダメ」と言う。なんと融通の利かない女子行員だ。もう日付も入れてしまったし、いったいこの5万円の小切手をどうしたら良いんだ!もう、バンコク銀行なんか使ってやらないぞ!私が何時も利用している軍人銀行ではそんな事は一度も言われた事がないし、行員たちもとても親切だ。
空港の出発ロビーにはバンコク市内専用の無料公衆電話が何台かある。無料なのでコイン式ではなく、ごく普通の家庭用電話機のような電話機が置いてあり使えるのだが、よく見たら電話機にはデータようのモジュラージャックが付いていた。もしや、と思ってPCとつないだら、ダイヤルアップでネット接続ができ、メールのチェックやネットサーフができた。これからはこれを活用させてもらおう。
朝食
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冷やしぶっかけうどん。サラダ風 |
昼食
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小屋がけ食堂からパッタイ(タイ式ヤキソバ)と豚挽き肉のバジル炒めを買って来て食べる。 |
夕食
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バスの休憩所の食堂でまたも豚挽き肉のバジル炒めライス。 |