10月7日 火曜日    天気は晴れ

 低学年向けの日本語の補習を朝8時から2時間少々おこなう。学校は休み期間に入っており、一般の生徒たちは登校してこないが先生たちは勤務されており、何人かの先生たちが様子を見に来られる。先生たちの中には子供の手を引いている先生もいらっしゃり、やはり休み期間らしくのんびりムードである。新しい受講生だが、1人は日本語を勉強した経験があると言う。それも4年目だという。しかし、週に一度1時間ずつしか習っていないそうで、ほとんど実力が伴っていない感じである。今日は発音練習から始めたのだが、発音上でもずいぶんと問題がある。私がワタノーの通常授業で教えている生徒たちも、一人一人細かく見てみると同様の問題があるのかもしれない。一方、日本語を習ったことの無い生徒は、発音の問題はほとんど無かった。タイ人特有の子音が弱すぎる問題もほとんど感じられないし、キャ、キュ、キョの発音もスムースである。今週中に選考している受講生のレベルまで引き上げなくてはならないので、2時間少々ノンストップで進める。

 昼ご飯を食べようかとエレベーターで階下へ降りると、某語学教室を経営するKさん夫妻がいた。現在の教室からナコンピンコンドへの移転も考えていると言う。おせっかいな私は今回もお付き合いして、建物2階にある事務所用の物件を案内する。この物件、実は私自身も、なにかのビジネスを始めるにあたり、適当だなぁと目をつけていた物件である。天井も高く、広さも百平米ある。ただし、現在のところ、私はまだビジネスの軌道模索さえできていない状態だから、あぁこんな部屋があればなぁと空想するだけである。で、語学教室用の物件としても、この物件は都合がよさそうだ。アパートの事務所での仮申し込みまでお付き合いする。なお、この奥さん(タイ人)から、日タイ・ハーフの未就学児を対象にしたビジネスを一緒にやりませんかと誘われる。いったいどんなビジネスができるのか想像もつかないが、増えつづけるハーフの子供対策と言うのは、必ず必要になってくるであろう。しかし、ビジネスをシステム化するまでは相当の力仕事になりそうである。ハーフと言っても境遇はさまざまだし、日本語の理解度も十人十色であろう。相当きめの細かいケアをしなければ存在意義が無いだろう。最近ダラダラ生活が骨の髄まで染み込んでいる私としては、ちょっと躊躇してしまうところがある。他にもケアビジネスに関する話は時々舞い込むが、日本人を容易に雇えないタイの環境下でのケア・ビジネスは日本語が堪能で、日本人の感覚を身に付けているタイ人スタッフを抱えている必要がある。が、そんな人材はなかなかいないのであり、むしろ私などは最近、日本人的感覚から離脱してタイ人化し始めてしまっている。

 午後から、旅行会社に言って、女性経営者と経営戦略について意見交換する。と言っても、別にたいした話をしたわけではない。先週バンコクへ行っての報告と、今後の営業の方向性について思うところを述べただけである。が、それはただの私の独演に過ぎず、経営者側は、「もうかりゃなんでも良いよ」の方針を貫いている。そして、話はいつのまにか、会社名の中国語表記の話になってしまった。漢字の名前がついていれば、中国人の受けも良いし、日本人や韓国人にも覚えてもらいやすいだろうと言う発想らしい。この華僑二世の彼女はシンガポールへ留学経験があり、英語と北京語が話せるが、漢字を書くのはあまり得意ではなさそうである。そこで、私がいくつかの候補を出して、どれが良いかを協議した。その結果、「これなんか、いいよねぇ」と言うのが「健光」と言うものである。健光旅行社有限公司、、。悪くないだろう。日本人にも親しみやすいかどうかは別として、ケンコー旅行社ってのも悪くは無いだろう。健全なイメージがある。
 この旅行会社向けのホームページもほぼ完成しかけており、コンテンツのそろわない物については、「工事中」とでもしておき、早くオープンさせてしまいたい。前回日本人補習校のウェブホスティングで大阪の業者に引っかかってしまった経験から、今回は北米の会社のサーバーを借りることにしようと思った。インターネットを使って業者を検索し、カード決済の形で申し込みをする。「登録情報を24時間以内にします」との返信メールが届いたが、はてさて、今回は大丈夫であろうか?この旅行会社でもスタッフに対して日本語のレッスンを1時間ほどおこなう。最近はどっぷりとこの旅行社にはまっているから、そろそろ顧問料を些少でも頂戴したいところだ、、。まぁ、支出する金銭にはシビアな経営者だから、100バーツでも出してくれる可能性は低いだろうが、ホームページのレンタルスペースができた段階ででも、私のチェンマイ通信用にスペースを分けてもらうことにしよう。

 このホームページの日記カレンダーにトラブルがあると指摘される。どうやらFTPの操作ミスがあったようだ。慌てて修正をするが、アップロードにやたらと時間がかかる。ネットの接続スピードが遅すぎるようで、タイムアウトになったりしてすぐセッションが途切れてしまう。携帯電話やインターネットが普及しても、その普及にインフラが伴っていないのがチェンマイの現状のようである。と、自分のミスを棚に上げる無責任感覚、、、私も日本への社会復帰は難しい段階になったのかもしれない。

朝食
うどん。
昼食
小屋がけ食堂の五目野菜炒めのせライス。
夕食
小屋がけ食堂のもやしと豆腐の炒め物、タイ式オムレツ、空芯菜炒め。

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