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7月7日 月曜日    天気は曇り

 まだまだ尾を引いている詐欺事件トラブル処理に奔走する。まったく、相手側は単なる詐欺に留まらず、通常の常識では考えられないことをしてくれるものだから、こちらとしても振り回されてしまう。本日もチャーンプアク警察署に朝一番に出頭して、調書をとられたりする。それに、もう、絶対に勘弁ならないのは、詐欺師側が警察署に本来の被害者である「日本人に車の登録証を盗まれた」と訴えでているため、被害者側は逆に窃盗容疑がかけられて、身柄拘束令まで出されてしまったのである。この容疑を晴らすにも、たくさんの書類を集めなくてはならないし、容疑が完全に晴れるまでは、留置場送りになってしまう。まぁ、留置場は保釈金を積んで、何とか解決をしたが、鉄格子の中で10本の指すべての指紋を取られるなど、非常に不愉快な思いをさせられる。なお、留置場の壁には指紋の正しい取り方のポスターと言うものが貼られていた。フムフムと眺めていたら、なんとこのポスターおよび指紋の取り方の指導元がJICA(国際協力事業団)となっているではないか。なるほど指紋の取り方と言うのは、日本の技術が優秀なのだなぁと感心し、またその指導に基づいてタイの警察署で日本人が指紋を取られると言うのも、なんだか皮肉な話である。
 拘置所の鉄格子の中には、何人かが入っていた。明かりがほとんど差し込まない薄暗いコンクリートの部屋で、みんな手持ち無沙汰にしている。面会時間は朝昼夕と1日3回、それぞれ一時間ずつ設定されており、日曜日は昼の1時間だけだそうだ。この警察署で調書を担当してくださった女性係官は、私のラジオ放送を良く聞いてくださっているとのことで、「へぇー、あなたがミスター・タローですか!」と驚いてられた。でも、こうしたものは、こちらに百万の味方を得たようなもので、私たちの側の身元をはっきり証明してくれる。やっぱり、政府広報局の国営放送の番組だけのことはある。

 アパートには午後2時半過ぎに帰り着き、午後から夜にかけてチェンライに関する観光宣伝用の企画書を作成する。バンコクのH部長が来週日本へ行き、大手の旅行会社へチェンライ観光についてのプレゼンテーションをされると言うので、そのための資料である。確かに、旅行会社にとってこれからの仕向け先としてはチェンライはとても可能性の高い方面だと思われる。北でビルマやラオスに接し、今後中国までのルートも解放されれば、インドシナ半島から中国雲南省へのルート開拓が可能になり、大きな脚光を集めることは間違いない。
 しかし、チェンライそのものは観光名所に該当する場所が正直なところ、あまりパッとしない。風光明媚な場所は確かにあるが、大型の観光バスで周遊しながら回るには遠くて時間がかかるので、短時間にハイライトだけを回る日本人ツアー向きではない。むしろ、景勝地を案内すると言うよりも、国境を越えたりと言った探検心をくすぐるような企画がよさそうである。
 企画書を作成するのに必要となる資料をタイ政府観光局へもらいに行くが、色刷りの資料は小さな冊子が1つあるだけで、使われている写真も小さくて今ひとつであった。「チェンライの資料が欲しいのだけれど」とお願いしたら、「それでしたらチェンライへ問い合わされてください」と言われてしまった。噂では、チェンライの観光局にも充分な資料が揃っていないと聞いている。それでも、やっぱりチェンライへ行けば、観光局発行の資料だけでなく、地元業者の観光パンフレットなとも揃うのかもしれない。ちょっと取りに行って来たいところだが、優泰がいるので時間のかかる外出ができない。本当なら写真も自分で取材撮影してきたいところなのだが、、。

 ネット屋に利用料金を払い込む。また、ネットワークケーブルを部屋まで引いてもらった工事代金も払う。工事代金はケーブルを60メートル引いたので、720バーツだと言う。そして、20時間の利用料が580バーツだから、合計で1300バーツだと言う。手元に千バーツ札一枚しかなかったので、引き込み工事料を値引きしてよとお願いしたら、気安く応じてくれて、込み込みで千バーツでOKということになった。ネット屋から出たところで、洗濯屋のおばさんに捕まる。このアパートに住む日本人で数ヶ月前から洗濯代金を滞納している人がいるそうで、先日このおばさんに頼まれてその日本人宛に督促状を書いてあげたことがあった。しかし、いまだに代金が支払われていないから、「また書いてよ」と言う。でも、また書いても、同じことになるかもしれないので、「今晩でも一緒にその人の部屋へ伺って、直接話をした方がイイね」と提案。その足で、相手の日本人がどんな人なのかアパートの事務所で確認をしてみる。そして判ったことは、たぶん相手の日本人は忙しすぎるのだろうと言うことであった。朝7時には出勤して、帰宅は夜8時過ぎ、ランプーンの工業団地に勤めているそうだ。そして休日もゴルフに出かけており、家賃の滞納などもない人だと教えてくれた。むしろ、もっと問題な日本人がいて、もう何ヶ月も家賃や光熱費を滞納したままアパートから出て行った人で、「金がない」と言って督促にも応じないと言う。

 夜になって洗濯屋のおばさんが尋ねてきた。「じゃそろそろ行こうか」と腰を浮かせたところで「相手の日本人が先ほど払いに来てくれた」と言う。なんだ、そうか、よかったよかった。私も人のお金のことで督促などするのはあまり気分が良くないなぁと思っていたので、ホッとした。なんだか、このところタイ人日本人からのヨロズ相談が持ち込まれてくる。ネット屋の主人もやってきて、昨晩からネット接続にユーザー名とパスワードの設定が必要になったが、そのことを日本人利用者で連絡の付かない人に連絡をして欲しいと頼まれてしまう。まぁ、工事代金を値引きしてもらったから、そのくらいはしかたないか、、。

 本日は「七夕」でも優泰と短冊を作るわけでなく、七夕の歌を歌うわけでもなかった。七夕で日本的な情緒なども教えるべきなのだろうが、私の怠慢で、なにもしないままに夜9時前には優泰を寝かせつけしまう。夜遅く、夜空を眺めたら星が出ていた。しかし、中天には半欠けの月が出ていて、天の川などまるで見えない。それにチェンマイはスモッグもあるし、電気の明かりなどで天の川など見えたためしがない。

 

朝食
ホットサンドウィッチ。
昼食

チャーンプアクの警察署脇にてチャーハン。

夕食
小屋がけ食堂の五目野菜炒め、挽肉入り卵焼き、豆腐スープ。

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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