11月6日 土曜日 晴れ

 二日酔いである。それに昨夜、酔った勢いとは言え、吉祥寺から歩いて帰ってきたと言う酔狂なことも、拍車をかけたのか、グタグタに疲れて、起きあがれなかった。目は朝から覚めていたのだが、布団から起き出したのは、午後になってからである。起き出してもまだ身体が本調子ではない。食欲も今1つである。

 このままダラダラしていても、無駄な1日なってしまうので、お母さんと一緒にスーパーへ買物に出かける。日曜日の午後と言うこともあり、スーパーは凄い人ごみであった。カランカランと鐘の音がなり、拡声器から「ただいまからタイムサービスです、2パック500円の餃子に、もう1パックお付けします。ただいまだけ、試食提供してますから、味見された上お求めください」と聞こえてきた。声の方を見るともう黒山の人だかりである。そのうち「試食はあと20食限りとなりました」との声も聞こえてきた。これも群集心理の1つの表れなのかもしれない。タイでもよくインスタントラーメンの新製品が出ると試食コーナーができていたりして、人が集まっていて、「まったく、ここの人はタダだと思うと、群がってくるのだなぁ」と横目で見ていたが、日本でも同じ現象であった。

 優泰は隣に住む1学年上のお兄さんに良く遊んでもらっている。今日も朝から、暗くなるまで遊んでもらっていた。朝、優泰はお母さんから500円の小遣いをもらったらしいのだが、そのお金で、ポケモン・カードを買ってきた。過去に優泰はチェンマイで、この手のカードで何度もトラブルを起こしてきたので、1年くらい前からカードで遊ぶことを禁止されていた。それなのにここに来てまたカードかと私はかなりウンザリしていたので、このことが私にとって面白くない。私は優泰に「このカードに500円の価値があるとは思えないぞ」と言ったところ、横からお母さんが「だけど、それはお父さんが知らないだけで、カード1枚で何千円もするのだってあるんだから」と言ってきた。そのため、その後は、優泰への説教ではなく、お母さんとの言い争いに発展してしまった。まったく疲れてしまう。

 夜、K.K.トラベルのジョン君から、「近所のパーマ屋さんが、ピョンを見かけたとの情報があった」と連絡してきてくれた。ジョン君が実際に確認したわけでもないが、事実とすれば、ピョンの人の手を介さなくてもエサが食べられるようになった証拠であり、私としてはとても嬉しい。

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