日本に戻ってちょうど1週間目を向かえる。本日は義姉のアパートへ行くことになっている。私たちが帰国する前にこのボロ家の掃除をしておいてくれたりと、色々と世話になった。そのお礼も兼ねて午前中から伺う。それと、義姉の部屋の近くに住む人が、仕事上での採用に関して夜にでも会って見ないかと言うので、スーツを着こんでいく。都営新宿線の江戸川を越えた向こうにある義姉のアパートまで1時間半ほど電車を乗り継ぎながら行く。
駅前すぐにある高層アパートに義姉夫婦は住んでおり、すぐに昼食となった。各種のナムルやサンマなどをいただき、その後義姉とお母さん、優泰はダイエーへ秋冬物の衣類を買いに出かけた。その間、私はアパートに残り、義姉から依頼されたパソコンの修理をおこなう。修理すべき内容は、ハングルでの入力ができなくなってしまっていることと、ウインドウズを終了させても電源が切れないと言う症状である。
ハングルの入力にまつわるトラブルは単純にハングルのIMEをダウンロードしてインストールするだけでOKであったが、電源が切れない症状は難問であった。デスクトップ・パソコンで、なんとなく外付で設備された周辺機器が作用しているようにも思える。しかし、何がどう作用しているのかさっぱりわからない。さらに調べていくと、IEの調子も良くない。文字のサイズがフレームごとにバラバラになっていると、ブラウジングのバックグランドが表示されない。IEのバージョンも最新になっているのに、インターネット・オプションには詳細設定のタグがない。電源の問題だけは応急的にmsconfigから高速終了を有効にしたところ解決したようだ。
夕食には近所の牛角と言う焼肉屋へ行く。私はあまり焼肉などが好きではないし、この後採用に関して人に会うと言うのに焼肉やニンニクの臭いをさせているわけには行かない。私はビビンバだけを食べたのだが、無煙ロースターなんで大丈夫かと思うのだが、ワイシャツに臭いが染みないか気が気ではなかった。優泰だけは私の不安と関係なく特上カルビを一人で4人前以上を平らげてしまった。小学校3年生で体重40キロ超と言うのは子供成人病路線まっしぐらと言う気もする。
夜、某世界最大のコンピューターメーカーの補修関係の会社の方と採用に関して面会して話をするはずであった。しかし、義姉が同席したこともあって、話は脱線気味であった。特にその方も韓国人を配偶者に持たれており、その家庭内での話で盛り上がってしまい、私は就職が決まるまで禁酒の誓いを立てていたものが、プシュッと缶ビールの栓が抜かれてから、もう止まらない。ビールからやがてシーバス・リーガルに移って、あっという間にボトルも空になってしまった。が、あっという間と感じたのは酔っていたからかもしれない。時刻は午前2時を回っていた。今晩はこれでお開きとなったが、とっくに終電も終わっており、歩いて帰れる距離でもないので、義姉のアパートに泊めてもらう事にする。