日本に帰ってきて、美味しいものが多いことに感動している。今朝食べた納豆も、やっぱり日本の白いご飯で食べると美味しい。食べ物だけではなく、空気もチェンマイと比べるとずっと美味しい。何と言っても空気がキレイである。チェンマイの粉塵だらけの空気とはまるで違う。そして騒音もない。静かである。
今日も雨である。どうやら巨大台風が近づいているらしい。あれこれと買出しをしなくてはならないのに、雨のため外に出られないのが面倒である。家の中のタンスなどの整理をするが、どのタンスや押入れを開けてもお母さんの衣類やなにかで埋め尽されていて、一体どうやってこれから届く引越し荷物を整理するか頭を抱えてしまう。
ネットにも電話回線を通じてつながるようになったことだし、2週間ほど返信をしていないメールに対して返事を書き始める。パソコンのキーボードわ叩くのだが、寒くて指がかじかむ。日本はキレイで美味しいけど、やっぱり寒いのは嫌である。それと食料品が高すぎる。それと昨日からの雨である。日本の雨の降り方は陰気だ。いつまでも締まりなくダラダラと降り続いていて、いつ止むとも知れない。まぁ台風接近と言うから仕方ないのかなぁ。その点、チェンマイはときどきスコールが連続すると水や川が溢れて洪水になったりしたが、台風も地震もない。天災に対する警戒心がないから、チェンマイの人たちはおっとりしていたのかもしれない。
台風は今晩あたり関東地方に接近するらしい。だんだんと雨の降り方も強くなってきた。もっとも、我が家は猫の額のような地面に、軒を重ね合わせるように二階家が建て込んでいる中の一軒で、四方を同じような家に囲まれているので、雨は降っても風の影響は少ない。家の中にいると台風が近づいているのかどうかさえ気が付かない。が、夕方からまたまたディスカウント・スーパーへ買出しに出かける歳にラビット・スクーターに乗って行ったところレインコートを着ていたにも拘わらずビショ濡れになってしまった。こうして濡れネズミになりながら買い出した品物だが、大根やキャベツなど野菜類を中心に買い込む。ちょっとした買物ですぐに何千円もかかってしまうので、無収入の身には厳しい。
夕食は、各種コロッケと空芯菜炒め。タイの空芯菜炒めのように作ろうとしたが失敗してしまった。タイから戻る前に、タイ料理教室にでも通って、何か簡単な料理でも身につけておくべきだったと反省する。
夜、お母さんが「薬草便秘薬が切れちゃった」と言うので、駅前の薬スーパーまで傘をさして買出しに出た。ところが、この風雨の中、薬スーパーは「本日台風のため締めさせていただきます」との張り紙を入り口に貼ってあった。ニュースを見る限り、今回の台風は凄いらしい。それに本州直撃らしいから、普段夜遅くまで営業しいている店も早仕舞いしてしまうのだろう。が、ガラス戸の店の中を見ると店員さんが台風の備えをしているのが見えた。その店員さんにお願いをしたところ、快く薬草便秘薬を売ってくれた。