月末である。どうしてこうも毎日が早いのだろうか、、。本日はメールが多い。迷惑メールを除いて１３件ものメールでの問い合わせが入ってきた。これがすべて商売につながれば、K.K.トラベルも安泰なのだが、問い合わせは問い合わせであって、情報の提供がほとんどであるが、問い合わせ内容を分類してみると、航空券に関する問い合わせが多い。問い合わせいただいたものの半分以上は、その後お申し込みをいただいているので、ヒット率は高い。これに対して、比較的利益率の良いホテルに関しては、申し込みが少ない。観光ツアーなどはほとんどない。これは私の作ったK.K.トラベルのホームページが航空券の販売に偏り過ぎているからかもしれない。それと、ホテルのラインアップが、一般に日本人に人気のあるナイトバザール周辺のホテルをメインに持ってきていないからだろう。ナイトバザールがあまり好きではない私の趣味も、日本のガイドブックではナイトバザールこそがチェンマイを代表する観光地であるとして扱っているのだから、ラインナップを見なおす必要がありそうだ。
朝、タイ語バージョンのアクセスによる社内データベースを完成させようと、デスクトップ上のショットカットをダブル・クリックしたが、立ち上がらない。それどころかショートカット先を探し始めて、「見つからない」と表示された。ええー、どうしたんだぁ、、、。本来ファイルを保管していた場所をマニュアルで探してみたが、見つからない。週末の２日間、このファイルにはアクセスしていなかったはずだし、どうしたのだろうか？ホントにどうしちゃったんだぁ、、。が、影も形もなく、データもなにもすっかり消えてしまっている。考えられるのは、スタッフが間違って消したと言うことであるが、スタッフの誰に聞いても「そんなの消したりしないよ」と言う。このアクセス・データベース・タイバージョンの作成にはずいぶんと時間と手間をかけて、後一息で完成し、切符やホテルの予約進行状況から、関係先への支払い額なども管理できるようにした私の苦心作だったのだが、、。もう、愕然として、何にもやる気がなくなり、帰宅したくなってしまった。しかし、そんなにショゲている余裕もなく、電話のベルが鳴り、何件かのアポイントが入ってしまった。
コンピューターなどゲーム以外触ったことのない経営者が、「タロー、気にしなくてイイよ、経理システムのソフトなんか買えば良いんだから」と簡単に片付けてくれる。当然ながら経理システムのソフトと言うのは海賊版のことで、１００バーツくらいで打っている物のことを指す。まったく、私の努力の価値を百バーツくらいにしか考えてくれていないのだろうか？それに、市販のソフトで対応できるような単純な仕入れと販売ではないのだが、、。やはり、もう一度作りなおすしかなさそうだ。
午後、優泰を学校に迎えに行く。授業は毎日２時半に終わる。私はいつも優泰に、「お父さんは忙しいから、授業が終わったらすぐに出てくるのだぞ」と厳命しているのだが、それでも出てくるの15分くらい遅れる。今日は月末と言うこともあり、航空券の発券(明日以降では値上がりも予想される)が多く、その受け渡しやデリバリが詰まっている。日本人相手の仕事だと、他のスタッフに任せるわけにいかない。そのため、キチキチのスケジュールを組んでいた。しかし、今日も優泰は出てくるのが遅く、3時を回ってもまだ出てこない。3時から優泰は英語のプライベートレッスンをアパートの近くで受けることになっているのに、、。3時10分過ぎになって、ようやく優泰はノロノロと校舎から出てきた。「オイ、何してたんだ、いつも早く出てくるようにと言ってるだろう」と声を荒げてしまった。4月から優泰には怒鳴らないようにし様と思っていたが、とうとう怒鳴ってしまった。
そのことが、夜になって、後を引いた。私が怒鳴ったことを優泰がお母さんに報告し、私はお母さんから詰問される立場になった。そして、優泰が問題を起こす背景には私の影響が大きいと指摘された。特にこのところ優泰自身が「どうせ日本帰るんだから」と投げやりな態度に出るのは、私が優泰に「日本に帰ることになりそうだ」なんて言ったからだと叱責される。そうは言っても、家族会議前に、優泰にもある程度覚悟をさせておきたかったのだが、「8歳の子供にそんなこと言ったって、逆効果なの」と返された。そして、お母さんとの話し合いは、12時過ぎまで続いた。私とお母さんの会話は99%が日本語によるもので、常識的に考えれば、日本語を母国語とする私の方が有利なはずなのだが、世の中、男と女の話し合いは、どうしても女に有利にできているらしく、最終的には「優泰が安心して勉強に取り組める環境を作る」と言う理由で、当分日本へ帰国する話はご法度となってしまった。つまり、家族会議は当面延期されてしまったのである。これが延期されると言うことは、実質的な日本への帰国の道が遠のいたことになる。財政破綻がまた一歩近づいてきた。