昨晩、補習校の教頭先生から、「補習校のホームページ用のデータが入っていたフロッピーが見当たらなくなってしまったので、また新しいのを持ってきてもらえませんか」と電話があった。実は、私もそのホームページ用のデータを先日のパソコン・トラブルで消失してしまっている。せっかくホームページを全面改定している最中の出来事で、ショックも大きかったのだが、内心で改定前のデータなら補習校にあるだろうと安心していたところもあった。が、その補習校に置いておいたフロッピーまで無くなったとなると、これは1からの出直しになりかねない。何か良い方法が無いかと考えて見たところ、昨年の9月にパソコンのデータをCDにバックアップしていたことを思い出した。そうだ、そのCDを見つけ出せばなんとかなるかもしれないと、CDを探し出し、それを持って補習校へ行ったのだが、どうしたわけか、そのCDを補習校のパソコンを読みこもうとしない。どうやらCDの読み込みの互換性が無かったようである。話には聞いていたがはじめての経験である。
午後から優泰を歯医者に連れていく。予約無しの飛びこみだが、毎度行っている歯医者さんなので、優先的に見てくれるだろう。それに子供である。土曜日の午後と言うこともあり、歯医者さんの待合室には沢山の患者さんが来ていた。それでも待つこと15分ほどで、診察を受けることが出来た。診察室に入る段階でもう優泰は緊張している。診察台に乗ってますますビクビクしている。歯医者さんが「大きく口を開いて」と言っても、なかなか口を開かない。先日、虫歯になったところを汚れた手でしょっちゅう触ったりしていたものだから、歯肉が炎症を起こして、大きな瘤状に化膿して膨らんでしまっている。これは内部の膿を抜き取らないと、下から生えてくる永久歯に悪い影響を与えてしまうだろう。メスで削除するために、麻酔注射をしようとしたが、優泰は注射器に恐れをなして、ますます口を開こうとせず、目隠しをすることにした。ところは今度はそれが更に不安なのか、首を大きく振ったり、泣き叫んだりと、まったく手におえない。とんでもない弱虫なのである。やさしいタイ人の歯医者さんのため、子供が泣くのには絶えられない。「それでは、お薬で治療しましょう」と、あっさりと削除をあきらめてしまった。こちらとしては泣こうがわめこうが、やるべきことはやってもらわなくては困るのだが、、。歯医者さんは薬品を患部に塗ろうとするのだが、優泰が肩を振るって泣きじゃくるのでどうにも上手く塗れない。さらに、虫歯も見つかり、ドリルで削ろうとしたが、これも激しい抵抗にあって、とうとう「では飲み薬を出しますから、来週また来てください」と言うことになった。優泰をアパートに連れ帰り、その顛末をお母さんに話したところ「お父さんがついていながら、どうしてそんなことになるの」「はじめに頬っぺたのひとつも張り飛ばしてからすれば良かったじゃない」と説教を受けることになった。そう、いつもなら、私はためらわず、優泰に往復ビンタを食らわせていただろうが、タイ人の歯医者さんや歯科助手さんの面前でそんなことをしたら、どんな風に思われるか想像がつく。
K.K.トラベルのスタッフについてだが、典型的なダラダラ・スタッフが揃っていて、仕事と遊びの区別がまるでつかず、仕事後回し、会社の利益と損失についてはまるで無関心なのだが、そんな中にあって、最近ヌンと言う女性スタッフの勤務態度は多少改善されてきた。まだまだ問題点も多いが、来店されたお客様に、すぐ声をかけて自分のカウンターの前へ誘導し、ツアーや航空券の説明にあたっている。以前は、お客様が来ると面倒くさそうな顔をしたり、時にはお客様を不愉快に気分にさせてしまうこともしばしばで、契約率は非常に低かった。ところが、このところ、説明も大分丁寧にするようになってきたし、お客様の評判も好転し、契約率が格段に上昇している。これは実に喜ぶべきことである。まだまだ、勤務中に株の相場ばかり見ていたり、携帯電話で私用電話ばかりをしているが、これらもいずれは改善されていくものと期待をしている。
今晩もオーキッド・ホテルへ韓国系航空会社の乗務員を見送りに立つ。みんなニコニコ顔で空港へのバスに乗り込まれていった。何人かの人には名刺を求められ、「知人に紹介するから」と嬉しい言葉をかけられた。「タイ料理が食べられないと思って持ってきたんだけど、、」と韓国製のインスタント・ラーメンも何袋ももらってしまった。
夜、11時過ぎ、巨大ショッピングセンター・ロータスへ行く。お母さんから「ビデオCDを見たいのに、お父さんが買ってきたデッキはきれいに映らないじゃないの」と言われた。このデッキを買ったのは昨年のことである。安物であるのだが、それにしても、はじめから粗悪品だったのか、画面の色は滲むし、全体に暗いしと、まったくひどいモノを買ってしまった。だいたい、ロータスで安物を買ってまともだったためしがほとんど無い。前回の電話機は、修理に出してから数ヶ月かかっても何の音沙汰もなく、問い合わせたら購入代金を返金してきたし、まったくひどいモノである。今回も粗悪品であるわけだから、修理不能の可能性も高い。メーカー名は「KIMURA」となっており、日本製もどきの中国製である。
ロータスは午前2時まで開いているので、疲れてはいるが、思い立ったときにやらないと、何時までたっても出来そうにないので、ロータスへ駆けつけてみた。サービス・カウンターに持ち込むと、簡単に「もう同じ型のデッキはないから、どれでも別のデッキと交換してください」と言うではないか。よっぽど不良品含有率の高いデッキで係員も馴れっこになっているようだ。もっとも、購入時の価格との差額はこちらが負担しろと言うのだから、しっかりしている。それに返金には応じないそうだし、あの時ほどの特価品もない。結局、同じ轍を踏むと言うか、差額の少ないものを選んだら、またも「KIMURA」製になってしまった。今度はしっかり映るかどうか確認してから差額を払おうと思い、係員にテストを依頼した。そして、「何も」映らなかった。「オイオイ、これも不良品かよ」とがっくりきたが、係員は「とにかく、これを持って行って自分で試してみてよ、僕は調節のし方わかんないから」と言う。
帰宅してビデオCDが映るようになったのは12時過ぎである。どうして毎晩こんなに就寝時間が遅くなってしまうのだろうか?