先日の領事館主催名刺交換会で慧燈日本語学校の日本語弁論大会へのお誘いをいただいていた。その弁論大会が今日である。この学校は九州にある財団法人が運営する日本語学校で、学費は無料ながら、大変厳しいカリキュラムが組まれている。講師陣も大変優秀で、ここで１年間みっちり受講をすれば相当の日本語能力がつくのだろう。私も是非聞いてみたいと思っていたが、日曜日は私の日本語の俄か講師に成りすまして、ワタノー学校で補講をしなくてはならない。残念なことである。また、私の生徒と一緒にこの先輩たちの弁論大会を聞いてもらうのも、良いかとは思ったが、しかし、私の生徒たちの日本語能力では１パーセントも理解できないであろう。結局、日本語弁論大会に関心があると言うお母さんを代理で参加させることにした。
会場はアジア・テクノロジー専門学校とのことであったが、実は私はその場所がどこなのか良く分かっていない。案内には住所は出ているが地図がついていないのである。地区名はノンホイとなっていたから、きっとシェラトンホテル周辺だろうと見当をつけて出発した。が、なかなか見つからず、周辺をグルグルと回ってしまった。仏具屋さんで道を訪ねて、漸く探し出したのは、何の事はない、毎度通いなれたチャイヤイ・ジムのすぐ近くではないか、、。
弁論大会の会場探しで手間取ったため、補講には５分ほど遅刻をしてしまった。本日の補講の内容は「〜しませんか」「〜しましょう」「〜は如何(どう)ですか」と言った勧誘の表現で、ロールプレイを中心に行うが、なんと言っても覚えてもらっている単語数が圧倒的に少ないので、ロールプレスも何回目かで品切れになってしまう。
後半のクラスでは、ちょっと疲れが出てきて、教えていながらでも、眠たくて仕方がなくなってきてしまった。真剣なまなざしの女子高校生の前で、うつらうつらしそうになり、自分自身緊張感が足りなくなってきていることを実感するが、体が言うことを聞いてくれない。体力的に限界に近づいているのかもしれない。
午後２時近くになって、K.K.トラベルに入る。３日くらい前からパソコンのウイルス・アラームが頻繁に警告を発するようになってきた。スパム・メールも相当数が入ってくる。攻撃を受けるだけでなく、どうやら、私の利用しているメール・サーバーが踏み台にでも使われているのか、身に覚えのないところへ発信したことになっているウイルス・メールが私のところへ戻ってくる。これは忌忌しきことである。特に今月になってから、変な広告メールが激増している。従来の「未承認広告」と書かれたメールに加え、このところ英文のバイアグラ関連のメールやアダルト系のメールが毎日１０通近く飛び込んでくる。たぶん、どこかで私のメールアドレスが売買されているのではないだろうかと思われる。まったく不愉快である。
今晩も、K.K.トラベルを出たのは夜８時過ぎとなった。まだまだやるべき仕事が終わっていないが、お母さんから「具合が悪いから早く帰ってきてよ」と呼び出されて、急いで戻ったのである。なお、やるべき仕事とは、１月分の売上と仕入れ値を差し引いた粗利の計算をしていたのである。そして、その結果は大雑把ながら、大変残念な結果が出てしまった。売上こそは百万を超える金額に達しているが、仕入れ値を差し引くとバーツで２万バーツも残らない。ここから経費を差し引いたら、ほとんど何も残らないではないか。私の結果がこんな状態では、会社全体ではどんなことになるのだろう。なんとか、私のチェンマイ滞在のひとつの証となるべく、K.K.トラベルの業務に励んできたが、これでは証ではなく汚点である。利益が出ないのは航空券の売上比重が大きいからだろうが、タイの地元価格で日本並のサービスと言う私の夢は現実には無理なのであろうか、、。