5月28日 金曜日    天気は曇り 夜に雨

 金曜日朝の恒例になっている市場への買出しにお母さんと同じアパートにする韓国人奥さんの3人で出かける。はじめに国境あたりからやって来ている人たちの金曜朝市に立ち寄る。もともとここはどんな市場だったのかわからないが、山奥で取れたような野菜や果物が多く売られている。豆モヤシなどもあるし、ジャガイモも男爵イモなんかがあったりする、きっと山岳民が栽培しているものなのだろうが、この市場で話されている会話は中国語が中心である。この点は私にとってありがたい。まだまだタイ語よりも中国語の方が耳に馴染みがある。それも、単語そのものも漢字語なので、音読みと似ているから、知らない単語でもなんとなく想像がつく。タイ語ではなかなかそうはいかないし、まして山の人たちの言葉など皆目見当がつかない。
 この市場の前にはイスラム教の寺院があり、そのせいかイスラムの人が多い。マレー系のイスラムの人よりも中国系のイスラムの人が多く、モスクも清真寺と書かれている。私は最近ここで売っている中華まんが気に入っている。野菜がたっぷりで、ちょっとザーサイ的な味がする。

 予約の取れていないで販売をしてしまった韓国人客の航空券を持ってチェンマイ空港のマンダリン航空の事務所を訪ねる。先週も同じようにキャンセル待ちのお願いに行き、2日後に予約確認ができたのだが、今回はちょっと難航しそうであった。マンダリン航空の予約係員は、「ソウルから台北への便はオーバーしてますねぇ、、それと、この便の予約コントロールはソウルにある中華航空の代理店がおこなっていて、マンダリン航空とは直結していないですよ」と言った。「メッセージだけでも打っておいて下さいよ」とお願いし、また週明けに伺いますと頭を下げた。「電話でもイイからね」と言われたが、こうして直接事務所へお菓子を持って来た方が、印象がイイだろうし、私としてもこちらが依頼した内容を確実に端末に打ち込んでくれているかどうか見届けられる。

 予約に関してのプッシュ(一種のゴリ押し)はもう一件こなす。来月出発予定の東京行きの予約だが、お客様は「なるべくタイ航空に乗りたくないんでね」と言われ、ちょっと遠回りだがシンガポール経由の予約を希望された。チェンマイからシンガポールへはシルク航空と言うシンガポール航空の子会社が飛んでおり、これから乗り継いで日本各地へ飛べるのである。そのシルク航空が満席となっていたので、シルク航空の市内事務所へお願いをする。こちらは座席のコントロールが自社でおこなわれているので、比較的スムースにことが運び、2時間後には予約OKの回答を得ることができた。チェンマイは小さい町なので、こうした芸当ができる。もし、東京でこうして航空会社回りをしたら1日がかかりだが、ここならミニバイクですぐである。

 夕方、K.K.トラベルの経営者と発券担当者と私でミーティングをおこない、昨日話し合った内容を伝える。やたらと経理の肩を持ってきた経営者だが、以前として頻発する経理の怠慢によるトラブルには不満を持っていたようであり、私たちの意見に理解を示してくれた。が、しかし、本来華僑系の会社であれば、経理のような仕事は経営者自らがやったり、その家族がおこなうのが一般的だが、中国系のK.K.トラベルの経営者は「私に経理なんかできるわけ無いでしょ」と言う。「だってMBAやってるんでしょ」と蒸し返してやると、「そうなのよぉ、ちょうど明日の授業で、経理と税務やるのよ、これこれ、こんなに資料があるんだから」とまた嬉しそうにカバンからファイルを取り出して見せ始めた。
 が、経理の問題は難しい。ここタイで、経理を任せられるような、適当な人材はなかなか見つかるものではないだろう。しかも、ここの経営者に経営感覚が無ければ、経理に関してどのような事故が発生するかわからない。有能過ぎても危険である。まじめで、信頼できるような人材、、、。難しそうである。

 夜、ある資料作りを依頼されて、それを作成するのに時間がかかってしまい、午前1時半までかかってしまった。帰宅したのは午前2時、、。帰り道で、遊び帰りの若者たちの2人乗り、3人乗りのバイクを多数見かけた。バイクの走行音に負けないくらい大きな声ではしゃいでいる。私が彼らくらいの年のころ、こんな風に楽しそうに遊んだことがあっただろうか、、。

朝食

ご飯と鮭のフレーク、韓国海苔。

昼食

五目野菜のあんかけご飯。

夕食

ビーフシチュー。

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