2月26日 木曜日    天気は晴れ 

 確か昨日あたりにK.K.トラベルを訪れてくださるお客さま数には波があると書いた気がするが、今日も高波のようである。そんななかで、先日書いた銀行の貸し金庫についての問い合わせの電話があった。先日香港への1泊2日の航空券をお求めいただいた方からだったのだが、コンドミニアムにお住まいでもやはり貸し金庫をだいぶ探されていたらしい。そこへこの日記をご覧になられてお問いあわせをいただいたものである。今回は同行せずに、場所と銀行名だけをお知らせしただけなのだが、昼頃になって何本もの缶ビールを「お礼に」とおっしゃってご持参いただいてしまった。冷え冷えのビールだったので、思わず喉が鳴ったが、悲しいかな「勤務中」である。日本でサラリーマンをしていた頃なら、ビールをポケットに入れてトイレにかけこみプシュっとやっていたところだろうが、K.K.トラベルではそうも行かない。

 これも先日この日記に書いたことだが、期間限定ながら中国東方航空の上海経由日本行きの航空券が安くてお得である。本日も3名の方に販売させていただいた。いずれもはじめは大阪行きの航空券の料金を確認されに来られたのだが、話を伺っていると、帰国先が福山だとおっしゃるので、中国東方航空を利用した岡山行きの航空券をお薦めする。これなら、上海で乗り継ぐ不便はあるが、関西空港から電車を何度も乗り継ぎながら福山に出ていただく必要もないし、交通費も安上がりである。
 このチケットを販売した後、良く考えてみると、来月帰国されるお客さまの中に、香川県が帰省先のお客さまがいらっしゃることを思い出した。現在関西空港への航空券を手配しているのだが、香川県なら岡山から瀬戸大橋を渡ってすぐではないか。交通費も格段に安いし、関西空港の異常に高い空港施設料を支払う必要もない。その旨をその方にお知らせしたところ、「それなら」と岡山行きに変更になった。売上金額は減るが喜んでいただければ本望である。
 逆のケースもあった。大阪と九州に用事のある方で、中国東方航空で、関空へ入って、福岡から戻られる予定のお客さまに対して、金額的には倍近い日本航空をお薦めしなおした。その理由は、お客さまが女性であり、バンコクに戻ってくる時間が午前1時と半端な時間であり、空港で夜明かしなどされないだろうし、ホテルに泊まればせっかくお安い航空券代も高いバンコクのホテル代に消えてしまうこと、さらに、日本航空でバンコク→関西/伊丹→福岡→名古屋(乗り継ぎのみ)→バンコクと飛んでいただければ、大阪から福岡への国内線航空運賃を別途支払っていただくことなくご利用いただけ、高い日本の交通費に悩まなくてもすむとなれば、むしろ安上がりとも言える。その旨をお客さまにお伝えしたところ「それもそうねぇ」と日本航空へ変更と相成った。

 K.K.トラベルは旅行代理店であり、いくつものホテルと特別料金での契約を持っている。その特別料金をお客さまへ還元して、特に安い料金のホテル代で販売をしているのだが、経営者より、チェンマイ以外のホテルとの契約をすべて破棄すると言い渡された。このうちのいくつもが、私がホテル側の担当者と掛け合って取りつけた特別の特別料金であり、他社に負けない自信があったのだが、「今後直接契約は一切しない」と経営者は頑として聞かない。旅行業にとってホテルの自社での仕入れは根幹にあたるもので、いくら素人の経営者でもそのくらい判りそうなものだが、それがちっとも判っていない。
 経営者に対して、その理由を正して見ると、問題の原因は経理に多発する送金ミスによるらしい。ほとんどのホテルとは、お客さまがご宿泊になられる前に、宿泊料金を送金しておくことが求められる。それが、経理の怠慢で送金遅れが出てホテルからクレームが来たり、もともと旅行業の素人なので似通ったホテル名の区別をちゃんと付けずに、予約先でもないホテルに送金してしまったりと言うミスがこの1ヶ月に何度も発生していた。本来ならば、経理担当者が罰せられて然るべきなのだが、経営者は「経理は忙しくていちいちチェックなどしていられない」とやたらと経理の肩を持つ。そこで、契約の破棄と、全国ネットのホテル予約代行業者で予約を取るようにとの指示である。勤務時間の大半を昼寝で過ごしていて、夕方の一時だけ伝票作業でパニックになっている経理担当者がなぜこのように庇われるのか、理解に苦しむ。

 今晩はほぼ2ヶ月ぶりのラジオ放送である。ダラダラ放送が今週から再開されたのである。終わってくれても私としては結構だったのだが、スタッフたちの熱意がかなって再開と相成った。たぶん一番喜んでいるのは、K.K.トラベルの経営者であろう。実は彼女は番組で私とパートナーを組んでいる。その彼女はもう朝からウキウキである。番組で何を話そうか、曲の選定はどうしようかと、こっちが彼女の会社を立ち上げるために奮迅し、超多忙を極めていることなど、我関せずで、すぐに相談を持ちかけてくる。「オイオイ、忙しいんだから、適当にやっといてよ、どうせリスナーからかかってくる電話の応対してれば、スクリプトなんて必要ないでしょ」と言うと、とても不満そうな顔をする。まぁ、経営者が、そこの低賃金労働者に、相手にされないなどと言うのは、他の社員の手前面白くないのだろう。
 そして、番組は7時半に、まるで2ヶ月間の休みが嘘だったかのように、始まった。私はマイペースを保っていたが、パートナーは止まらない。もう、番組中一人で話まくっていた。私は相槌を打つのが精一杯で、この押しの強さに、リスナーも恐れをなしたのか、ほとんど電話のコールは入らなかった。

朝食

ご飯と炒り玉子。

昼食

チャーハン。

夕食

クリームシチューとパン。

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