昨日チェンマイへ到着されたお客様を、朝一番でロイヤル・ゴルフ場へご案内する。７時にメーピンホテルからの出発なので、５時半起きである。優泰の学校が休みに入ってからというもの、私も少し寝坊ぐせが付いてしまい、ここ最近の起床時間は６時半過ぎてある。１時間ほどの早起きだが、夕べ遅かったこともあり、起きても背骨の奥から疲れが染み出してくる感覚がある。
ゴルフ場への送りは９時過ぎには終わって、K.K.トラベルのオフィスに入る。しかし、このどうにもならなくなってしまったネットワーク環境を見るにつけ、イライラが高まってくる。私の仕事の７割は電子メールを通じて入ってくるものなのに、そのメールも見れないし、問い合わせに関して返信もできない。完全に開店休業状態である。どこかインターネット・ショップにでも入って急場をしのぎたいところだが、私はウェブ・メールを使っておらず、外でメール・チェックをするのに不便をきたしている。こんなかたちでK.K.トラベルのサービスが低下してしまうと言うのは、無性に腹が立つ。こんなことならやっぱり今月限りで仕事なんか辞めてしまって、日本へ帰国準備を急ぐべきではないかと思えてくる。
午後もゴルフを終えられたお客様へのアテンドを少々おこなう。今回はワゴン車の手配をしてあるのだが、お客様からは「ガイドは要りません」と言われており、その費用を見込んでいない。しかし、「要らない」と言われても、結局は手配したゴルフ場できちんとプレーができているか立ち会って確認したり、マッサージ店での対応はどうかなど、K.K.のスタッフが立ち会わなくてはならない。そのスタッフと言っても、私以外に日本語がわかる者がいないので、これらもすべて私の仕事として回ってくる。今後はワゴン車の単独利用に関しては、ちょっと考えなくてはならないかもしれない。
夜、またもK.K.の経営者がらみの航空券の手配依頼が私宛に来る。月末にアメリカのレキシントンまで行くと言われるお客様で、マイレージ・サービスの関係でエバー航空を希望されている。しかも、マイルの特典でエコノミーからビジネスクラスへのアップ・グレードをするようにとの依頼である。
実は、今月と来月に関しては、バンコクから太平洋を横断する飛行機はほぼ全滅に近いほど、連日満席である。私はロサンゼルスまでの便に空席を見つけたのだが、ロスからレキシントンまで遠く、アメリカの国内線に長時間乗るのは「嫌だ」とおっしゃられる。毎度の事ながら、経営者の安請け合いにはほとほと困ってしまう。こちらも八方手を尽くして、最終的になんとか纏め上げているが、むしろそれが仇になっているのかもしれない。