優泰のムラタイ・ジム通いも2日目となる。7時からのトレーニング開始だが、だいぶ遅れて8時近くにジムに到着する。トレーニングの始めはランニングからなのだが、もう他選手や練習生たちはランニングを終えてしまっており、優泰と走ってくれる人がいない。周辺はそれほど車の通りがあるわけでもないし、優泰一人で走らせてもさほど危なくはないのだが、肝心の優泰が走るコースを覚えていないのだと言う。それでは仕方がない。誰かリードしてやる人を探さなくては、、、。でも、そんな人は見当たらず、結局私がワイシャツに革靴のまま一緒に走ってやることになった。
ランニングのあとは腕立て伏せと腹筋のトレーニングだったのだが、情けないことに優泰はそのどちらも一回たりとも、できなかった。腕立ては、腕を曲げようとしたとたんに崩れるようにマットにへばってしまうし、腹筋は首しか起こせない。これでは、トレーニングどころではないとトレーナーたちも投げ出してしまうのではないかと危惧されたが、さすがにタイ人は寛大で、腕立ては腹を支えてくれるし、腹筋は背中を押し起こしてくれる。見ている私の方が、これでは筋肉トレーニングなんて遠い世界のことのように感じられてしまった。
9時からはワタノー学校での日本語の補講。9時からのコースと11時からのコースともほぼフルメンバーがそろった。こんなことは珍しいのである。9時のコースでは、「誰々と」と言うときの助詞の「と」の使い方と、「三人で」という時の「で」の使い分けを中心に練習する。どちらをどう使ったら良いかなど、日本人の私でもよく説明できずにタジタジとなってしまう。たとえば「家族と山へ行く」と「家族で山へ行く」の違いをどのように説明したらよいだろうか?それで「友達と3人で海へ行く」と「友達3人で海に行く」の違いを使って説明する。つまり、前者と後者で海に行った人数が違うのである。でも、やっぱりリスニングで助詞を聞き取らせ使い分けまで理解させるのは大変そうである。11時からのコースでは、まだ初歩の初歩で「AはBですか」「いいえ、AはCです」見たいな、英語で言う第一文型を練習させる。この辺は文法的には難しくないが、まだ始めたばかりなので、単語数の絶対量が不足している。だから、ロールプレイをさせても、すぐに単語が尽きてしまうのである。まぁ、でも生徒たちもこのあたりが一番生き生きしていて可愛いのである。
昼食に博多ラーメンを食べる。メンを2玉茹でて、替え玉を楽しんだのだが、やはり2玉は量が多くて、食べた後にすこし苦しくなってしまった。食べているときは愉快なのだが、食べすぎは苦しい。苦しいままにK.K.トラベルへ入ると、経営者がケーキを焼いたから食べよと言う。冗談じゃない。こんなに満腹で苦しいときにケーキなんて見ただけでゲップがでてきてしまう。デスク脇の目障りにならないところへ押しやって、放っておいた。この事務所はチェンマイの旅行社としては最も綺麗なのだが、スタッフたちが勤務中に常に食べているお菓子のため、小さなアリたちがウロウロしている。そして、優泰を迎えに事務所を夕方に出ようとしたら、デスクの隅に押しやったケーキには真っ黒にアリがたかっていた。
優泰をムエタイ・ジムに迎えるに当たって、お母さんもビートルに乗せて行く。帰りにお母さんがエアポート・プラザに寄って行こうと言うので、立ち寄った。お母さんのお目当ては映画館前にあるクーポン食堂でカルククスと言う韓国の麺類を食べることである。まぁクーポン食堂で食事をしてもらう分には外食と言っても大して高いわけではないから、構わないかと思っていたが、クーポン食堂に入る手前で優泰が「ピザが食べたい」と言い出してしまった。家族でピザ屋などに入ったら、500バーツでは収まらない。私はそれにチェーン店のピザなど食べたくないので、私は一人で駐車場へ戻って、ビートルの後部座席で休憩を取らさせてもらう。
朝食
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納豆ご飯。 |
昼食
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博多ラーメン。 |
夕食
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テイクオフにてレッド・カレー、空芯菜フライのヤム、鶏のトムヤムスープ。 |