首の周りヘルペスは「高価な薬」を服用開始したことで、症状が緩和されてきた。痛みもほとんどなくなり、多少のカユミが残っているだけである。この病気に関しては、メールなどで色々に情報を寄せてもらった。そして、タイ在住の日本人にもずいぶんと蔓延しているウイルスであることを知った。そして、一様に「薬を飲め」との助言をいただいた。
そのヘルペスだが、首の周りに発生したため、襟のあるシャツを着ると、擦れて痛いのである。そして患部にも良くないようなので、昨日は襟無しのTシャツと言うラフなスタイルで1日過ごした。これが実に良かったようで、快適であった。しかし、今日は広報局からの召集がかかり、午後から王妃の72歳の誕生日を祝う祝賀式典に参加するようにとのことである。しかも、服装はタイ伝統の衣装もしくはフォーマルとの指定まで付いている。そのため、今朝からスーツにネクタイを着用するハメに至ってしまった。再び症状が悪化することが懸念される。
K.K.での勤務時間中は、ネクタイは絞めているものの、スーツの上着は脱ぎ、なるべく楽な姿勢で業務に就く。切符やホテルの手配などをチンタラとこなしていく。来客があれば応対し、コンピューター端末で飛行機の予約をする。特に営業開始時刻前の8時台は、欧米人のお客が多い。ほかのスタッフも出社してきていないので、私一人で、キリキリ舞いをしながらこなす。
9時半頃になってようやくスタッフも半分以上出社してきて、「タロー、日本に帰るのか?」と聞いてくる。私個人のことなど気にかけてくれなくても良いが、せめて今後のK.K.トラベルの行く末に就いて気にかけて欲しいと思うのだが、彼らの関心事項は、私がチェンマイを去るにあたって処分することになるであろう物品についてである。「○○は日本へ持って帰るのか?」とか「ビートルはいくらで売るつもりか?」と矢継ぎ早に質問を浴びせられる。こちらはK.K.の仕事の処理を優先させていて、家財道具の処分のことなど考えられるユトリもないのに、スタッフたちは、まったく何を考えているのやら、、。
午後からの王妃の祝賀式典も、どうして服装コードが付いていたのか疑問に感じるほど集まった人たちは普段着のままである。会場もショッピングセンターの一角の特設ステージで、誰でも飛び入りで参加できそうな雰囲気である。主催は第3区広報局である。どうやら、私はサクラとして借出されたようである。広報局の主催でおこなう祝賀式典に、参列者がまばらではカッコがつかないだろうからなのだろう。なんだか暑い中スーツなど来ているのは私だけのようだ。式典は席についてステージでのスピーチと踊りと歌を鑑賞するだけのもので、最後に式典に関するアンケートまで求められた。
式典は1時間半ほどで終わり、最前列に陣取っていたチェンマイ市長などVIPたちは、広報局の職員に導かれて、奥へ消えていった。きっとこれから本物の祝賀会でもあるのだろう。私は付き人もなく、1人で駐車場からビートルに乗って外へ出た。外はスコールでもあった様で、あちこちの道が冠水していた。そして、その雨は夜まで降り続いた。チェンマイの今年の雨季は例年と少し違うようだ。
朝食 |
ニラ玉とご飯、味噌汁。 |
昼食 |
チャーハン。 |
夕食 |
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