8月8日 日曜日    天気は晴れ 午後に雨

 日曜日恒例のワタノーでの補講。開始時刻の9時に行ったのだが、受講生が一人も来ていない。しばらく待ったが、受講生がやってこない。この手のことは実にしばしばある。実は朝一番に、1人の受講生から、今日は試験があるので、補講を休むと連絡があった。他の受講生からの連絡はないが、まぁ、今日は休講と言うこととし、次の時間の11時にまた来る事にするかと、一旦K.K.トラベルへ引き上げる。
 ところが、K.K.トラベルに着くと同時に受講生から携帯に電話が入る。「タロー、今日は補講しないのぉ」とヌケヌケと言う。うーん、まったく入れ違いだったらしい。それにしても、なんだか立場が逆のような気もする。

 9時からのクラスは結局10時から3人だけを対象にして行う。そして、11時からのクラスもなんと受講生はたった1人しか顔を見せなかった。

 午後からK.K.トラベルでカウンターに就く。木金曜とバンコクへ行った際に、首の回りが痛痒くなった。私は暑い中ビートルを運転し、ワイシャツにネクタイだったために、首の周りに汗疹でもできたのだろうと思ってそのままにしていた。そして、その汗疹と思われた湿疹が、どんどん成長し、赤く大きく広がりだした。表面はブクブクとしている。お母さんが「これ汗疹なんかじゃないよ、きっと虫刺されよ」と言って、虫刺されの薬を塗っておいた。ところが、今日になると患部は更に拡大し、酷いことになっている。その患部にK.K.トラベルのスタッフが気がついた。「Oh! タロー、これは虫刺されなんかじゃないぞ」と言う。虫刺されじゃなければ、一体なんなんだ?皮膚病かぁ?「グーサワッ」どと言う。タイ語の病名など言われてもチンプンカンプンなのだが、聞くと大変危険な病気で、放っておくと全身がカブレ、命も落とすケースがあるそうだ。皮膚病やカブレ程度で死んでたまるかと笑って無視していたが、これを見たタイ人が次々に「大変だ」「大変だ」と言うので、こちらも少し心配になった。困ったことになったものだと、ボンヤリと外を眺めていると、チェンマイ大学病院のお医者さんが歩いているのが見えた。先日Sさんの健康診断付き合ったときの担当医の先生である。渡りに船とはこのことで、私はお医者さんを呼びとめた。

 「いったい、何日目なのよ!」と一喝された。恐る恐る「4日目です」と答えたら、説教をされてしまった。この皮膚病は、早期に治療しなければ大変危険なウイルス性の皮膚病で、転移しやすく、皮膚ガンも誘発するそうだ。「すぐに処置をしないと手遅れになるよ。」と言う。ゲゲゲー。どんな処置が必要なのかと聞くと、十分な休養と薬物治療しかなく、一旦ウイルスに取りつかれると、完治せず、発症を押さえるしか方法がないという。特に体力が低下しているときが危なく、疲労は厳禁、アルコールも禁止されてしまった。

 と言うことで、6時には退社し、懇意にしている薬局へ向かう。薬剤師さんも一目見るなり「何日目なの!」と言った。そして、「労働保険はあるんでしょ」と聞いてくる。なんでも、薬は大変高価なのだそうだが、労働保険があれば、保険で賄えるそうだ。K.K.トラベルが私に労働保険などかけてくれているなどと言う話しは聞いたことがない。でも、念のためにと経営者に電話で確認をしてみる。
 「私は知らないよ、この手のことは経理のコイさんに任せているから、また明日聞いてみてよ」と言う。薬剤師さんも、「保険の確認してからにしなさいよ」と言うので、小さな半日分のクリームを146バーツで買った。飲み薬は一粒75バーツで1日に8粒も飲まなくてはならず、私には高過ぎて買えなかった。あーぁ、とんでもないウイルスをもらってしまったそうだ。クリームには「ヘルペス・シンプレックス用」と書かれていた。ヘルペスがどんな病気なのか、私の英和辞典には説明がなかった。でも、嫌な名前だ。説明書には、「危険だから、患部には素手で触ってはならない。クリームを塗るときもゴム手袋をしろ」と書いてある。あぁ最低。そして、やはり、十分な休養と規則正しい生活リズムが必要とあったが、旅行手配の最盛期と帰国前の業務の処理が重なって、1日24時間働いても時間が足りない現状では、休養など、とても望めそうにない。これなら確実に過労死に認定してもらえそうだが、労災がないのだから、犬死かぁ、、。生命保険だけは解約しないでかけ続けて来ていて良かった。

朝食

玉子サンドウィッチ。

昼食

鶏肉の生姜細切り炒め。

夕食

ご飯と豚の焼肉。

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