2月6日 金曜日    天気は晴れ

 優泰の学校では本日「インターナショナル・デー」と言うことになっている。毎年「タイ・デー」と交互にこのインターナショナル・デーの行事が行われ、優泰がこれに参加するのは2回目である。これは、インターナショナル・スクールらしく、各国から来た生徒たちが自分たちの国について紹介する行事で、低学年だけかもしれないが、父兄も手伝うことが求められる。私は「仕事」を理由にお母さんに押し付けてしまったが、「日本人父兄」は海苔巻を作って販売するのだそうだ。そして、日本人児童のいる各家庭には、寿司飯を3カップずつ持ち寄るようにとの通達が来ていたので、早朝からキリキリ舞して寿司飯を作る。

 K.K.トラベルを利用してくださるお客さまで、本日はU先生に「小屋がけ食堂」をご案内する。本日は金曜日で、YMCAでタイ語のクラスが開講されている日のためか、日本人の姿が沢山見えた。この小屋がけ食堂も、私は最近めったに来なくなってしまったが、月、水、金の3日間はタイ語を学ぶ日本人の集まり場所となってきた感じがある。U先生も昨年一度ここで食事をしたことがあるとおっしゃっていられた。このU先生は、山岳民たちの自立支援のための支援をされたりして、すでに60回以上もタイへ来られていて、延べに直すと9年間くらいの滞在期間になられる。お歳こそ70になられるそうだが、タイ語は私など足元にも及ばないほどお上手だし、もともと学者であられるので、ものすごく探求心も旺盛のようだ。
 先生は、チェンマイの日本人動向にも精通されていらっしゃり、私以上になかなか手厳しく色々なことをお話になられた。私などはほとんど日本人社会との接点を持っていないし、「は、はぁ、そうなんですかぁ」とお話を伺うばかりであった。

 午後はもっぱらK.K.トラベルで各種手配業務につく。日本人をはじめ各国の個人旅行者相手に仕事をしているので、いただく要求はなかなか細かいものが多くなってくる。調べ物も多くなるのだが、そうした調べモノに関して、最近はインターネットで調べられるので大変に便利てある。更新されていない古い情報や、誤情報なんてものもあったりはするが、以前と比べたら、机に座っているだけで、ほとんど世界中の情報が手に入るのだから、この情報の共有化と言うのは、実に革命的だと思える。私は「旅行業は情報産業」だと思っているが、インターネットの普及によって、個人でも相当の旅行情報が集められるようになり、旅行会社へわざわざ足を運んで調べてもらうような情報など少なくなってきているのだろう。それでも、こうして私が調べモノに追われるのは、少しでも提供できる情報に色付けをしたり、情報の精度を上げたいと思っているからである。さもないと、K.K.トラベルなどただの切符屋になってしまいかねない。

 本日のインターナショナルデーで、日本はお隣韓国と並んで海苔巻を販売したそうである。ふた切れで20バーツであったと聞く。どの程度のサイズのものか知らないが、私の感覚からしたら、学校の子供たち相手に売るのにはちょっと高すぎる気がする。そのためか、はじめあまり売れ行きが良くなかったそうだ。20バーツと言えば、50円少々で、食材に日本のものを使っていればそのくらいにはなるのかもしれないが、でも私でも高いから、優泰には買わせたくないなぁ。そして、その感覚は、マルビの私だけではなく、食べ盛りの子供たちにも共通していたようだ。
 なんと、隣の韓国も韓国風海苔巻を売っていたのである。しかも、一皿に6個入り、酢豚までサービスでついて20バーツ。当然ながら、客足は韓国に吸い取られてしまった。日本勢は対抗処置とて半額にしたそうなのだが、結局、韓国側が売りきれるまでは、あまり売れなかったようである。もっとも、この辺の報告は韓国びいきのお母さんからもたらされたものなので、そこの所はちょっと割り引いて読んでいただきたい。

朝食

野菜炒めとご飯。

昼食

小屋がけ食堂にてピータンとバジル炒めのせライス。

夕食

イタリア風のサンドウィッチ・ピタ。

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