とうとう４月になってしまった。チェンマイに住み始めたのがちょうど３年前の４月であったから、これでまるまる３年が過ぎたことになる。ここに来た当初はまぁ２・３年くらいチェンマイで暮らせたら満足だろうなぁと思っていたが、そのうち、日本への社会復帰が大変そうであることに気がつき始めた。はじめの頃こそは、日本から「うちで働かないか」とか「良い条件の就職を斡旋するから登録しないか」と言った誘いもあったのだが、そんなのは一時だけで、今一番心配なのは、日本に帰ったときに就職口があるかどうかである。特別な技術を持っているわけではなく、苦労しそうである。
K.K.トラベルを長期欠勤を続けていたギフトさんが、本日より再出社してくる。ただし私の施設秘書役は降板となり、社内の書類整理係りと経理補助をするのが仕事となる。でもまぁ、ひとまず出社してきて、職を確保したのだから、彼女にとっても、小屋がけ食堂のおばさんにとっても喜ばしいことだろう。
午後、たぶん今年に入って始めての本格的な雨が降る。ようやく長かった乾季も終わりに近づいたのだろう。しかし、土砂降りと言うほどでもなく、一時的な雨だったため、街の埃っぽさはほとんど払拭されなかった。
昨日より日本からゴルフツアー目的のお客様がみえており、本日はグリーンバーレーでプレーをしていただく。みなさんシングルプレーヤーで大変ゴルフがウマイそうで、18ホールを２時間半ほどで回ってしまう。とりあえず、ゴルフ場の送迎用にはワゴン車を朝から晩まで借り切っているので、送迎などへの対応には苦労しないで済む。もし、これが経費を節約しようとしてゴルフ場の送迎だけでワゴン車を雇うと、運転手はプレー時間を４時間として計算して、その間別の仕事に出てしまったりして大慌てをしてしまう。
お客様は「タイ料理はどうにも口に合わないんだ、独特の臭いがあるっしょ、それと辛いしね」と言われる。しかし、チェンマイへいらしてタイ料理以外に美味しいものなどそうそう無い。そこで、そうしたお客様には、この機会にタイ料理好きになっていただくのが早道と考え、今晩はグランドランナで北タイ料理を召し上がっていただく。ここならばサービスは良いし、盛りつけも美しい。日本人はなんと言っても、目で料理を味わう民族だから、ここならばタイ料理に対するイメージを払拭してくれるだろう。それに全体に味付けも上品である。
そして、実際にエアコンの効いた個室で料理を食べていただいたところ、大変に好評であった。調味料も良いものを使っているので、臭いが気になるということも無く、特にゲーンハンレーと言う北タイ風のポークカレーとモチ米は好評であった。