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10月30日 木曜日    天気は晴れ

 9時前にアユタヤ銀行へ行き、本日の競売についての打ち合わせをする。この物件は150万バーツで、登記料などで別途10万バーツ前後かかるらしい。が、こちらの希望価格とは大きく開きがある。支店長さんが言うには、今日の競売は他に入札希望者がいなければ、流してしまって、2週間後に再度競売が開かれるので、それを狙うのが得策と教えてもらう。なお、この競売の話とは別に、支店長さんと中国語で雑談をする。ここの支店長さんは女性なのだが、両親は雲南省出身だそうで、娘さんはチェンマイ大学の三年生だそうだ。チェンマイには潮州系の華人と雲南系の華人がいるが、雲南系の華人は一概に北京語が上手な人が多い。

 9時半より土地登記事務所の係官により競売物件の発表があり、お目当ての物件に関して名乗りが上がっているのは、私以外に二組の日本人だけで、策は同じでそのまま二週間後の競売に備えることとなった。二組とも顔見知りなので、出来れば競り合いなどに持ち込まず、済ませたいものなのだが、、。

 午前11時、アマリリンカムホテルでYさんと会う。YさんはもとKツーリストの部長さんで、現在はTジャーナル誌の顧問をされていらっしゃる。Yさんもこんど就航した関西空港⇒プーケットの直行便を使った研修にタイ航空の招待で参加され、研修後にわざわざチェンマイまで回り道してくださり、立ち寄られた。私もYさんのチェンマイとチェンライの取材に同行させてもらう。Yさんからは即席味噌汁や一夜干しなど色々と手土産をいただいてしまう。アマリリンカムホテルのロビーで情報交換をした後、チェンマイのロングステイ滞在者の余暇について実地考察してみる。
 実地考察と言っても、さて、長期滞在者がどんな余暇の過ごし方をしているのだろうか、、。これは人それぞれで、ゴルフをするひともあれば、仲間で集まって何かをするとかもあるだろう。買い物なんかもあるだろう、、。まずは、エアポート・プラザへ案内してみる。ここには沢山の日本料理(モドキを含む)の店が入っている。ここ以外のチェンマイ市内にも沢山の日本料理屋があるが、市内の日本料理屋は、観光客をターゲットにしたものと、長期滞在者でも、節約家向けの格安定食屋の二つのタイプに分類できる。それに対して、エアポート・プラザのは日本人を意識したものと言うよりは、中流タイ人を意識したバンコク風の日本料理屋である。日本人の味覚上では、多少の難もあるだろうが、セットメニューの内容やバラエティーの豊かさでは、合格点である。フジと言う有名チェーン店に入ったのだが雰囲気としては、日本の和風ファミリー・レストラン風で、垢抜けている。従来型の2タイプと異なり、客層もタイ人や欧米人が多いので、周りの目を気にしないで食事が楽しめる。チェンマイの日本人社会は狭いコミュニティーなので、人目を気にしなくて日本食が食べられるのは、ありがたいことである。私はステーキ・ランチ・セットを食べたのだが、サイコロ切りのステーキはそれほど硬くもなく、私の味覚ではなかなか美味しかった。

 昼食後にサンカンペン温泉へ案内する。日本ではあまり知られていないが、チェンマイ近郊にはいくつもの温泉が湧いているし、それらは長期滞在者の手ごろな日帰りレジャーの対象にもなっているだろう。今回は時間も半端なので、温泉公園内施設の見学と言うことにして、入浴をしない。その代わりYさんにはマッサージを受けていただく。マッサージの施設は新しく温泉小屋の近くに出来ていた。そしてマッサージさんが退屈そうにしており、Yさんを案内するとうれしそうにマッサージに取り掛かる。1時間が160バーツと、市内の格安マッサージと比べると少々割高なのは、温泉場だから仕方がないのだろうか、床にマットを敷いただけで、エアコンもなくシンプルである。マッサージを受けてもらっている間に、他に客は一人もこなかった。何時も大体こんなものなのかと聞くと、「そう、平均して3、4人程度ね」と言う。しかし、周囲でヒマを持て余してブラブラしているマッサージさんは5、6人はいるから、下手をするとありつけないマッサージさんも出ていることになるのだろう。週末にはお客さんも多いと言っていたが、、、。マッサージを終えられたYさんの感想としては、蒸しタオルや、冷たいオシボリなどを出したり、ローションなどを使ったりすれば、もっと日本人に喜ばれるだろうし、マッサージさんも多少手抜きが出来て楽だろうにとのことであった。

 夕方からもラム病院を見たり、格安の宿泊施設などを見学してくる。旅行業界として、売り込むべきロングステイとは、せいぜい一ヶ月から三ヶ月程度の期間を対象にしないと、旅行会社としての守備範囲を超えて、対応できなくなったり、収支バランスが取りにくくなったりするのだろうということが感じられた。夜にラジオ番組を終えた後に再びYさんとタイ式のパブレストランでタイ製スコッチのソーダ割を酌み交わしながら、古巣のKツーリストの話やタイの労働環境などについて話をした。

朝食
ご飯とフリカケ(味道楽)。
昼食
エアポートプラザのフジにてステーキランチ。
夕食
タイ式パブレストランのテイクオフにて空芯菜フライのヤムとエビのフレーク揚げのヤム。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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