7月29日 火曜日 天気は晴れ
9時にタイルと水まわりの職人が来る。風呂場のサイズを測り、どんなバスタブを設置するかと言う話し合いになったが、設置可能なもっとも大きなバスタブが良いだろうと言うことになった。職人が「あんたは体がデカイから、サイズはセンチのがイイだろう」と言う。実際には私が使う浴槽ではないが、小さいより大きいほうがいいだろう。しかし、どんなデザインのバスタブを入れるかをお互い話し合っても、お互いの頭の中を右往左往するだけで、埒があかないので、昨日の店へ行ってカタログを見て決めようと言うことになった。
店でカタログから選んだものは、シンプルなデザインのものとなった。色合いもベージュと決まった。バスタブそのものの値段は予定金額どおりである。工賃とその他費用はバスタブ代とほぼ同等である。まぁ大きな工事だし、日本でタイルも絡むような職人仕事と比べたら断然安い。工期は5日間ほどだと言う。が、やはり、我々とタイ人職人とは完成度に関する認識が違うようだ。職人はバスタブの設置については理解しているようだが、バスタブにお湯を張ることについては考えが及んでいないようである。「どうやってお湯を貯めるんだい?」と質問すると、「シャワーのお湯を貯めればイイさ」と安直なお答え。確かに現状でも電気温水器があって、ホットシャワーは使えるのだが、私としてはホテルのバスタブのようにお湯と冷水のカランをバスタブに取り付けたい。そのことを職人に告げると、首をかしげて「どうしてだ?」と聞いてくる。強引にカラン売り場へ向かって「これを付けたいんだよ」と訴えて、職人に了承させる。が、カランは高かった。大きめの水道の蛇口みたいなものがバスタブの半値くらいの価格がする。
午後からワタノー学校へ向かう。が、時間になっても生徒たちはなかなか集まってこない。職員室でも何も説明を受けていなかったが、や 午後からワタノー学校へ向かう。が、時間になっても生徒たちはなかなか集まってこない。職員室でも何も説明を受けていなかったが、やって来た生徒に「今日はみんな来ないね」と語りかけると、学校行事の関係で、ほとんどはそっち行ってしまっていると教えられる。1時からのクラスに集まったのはた学校行事の関係で、ほとんどはそっち行ってしまっていると教えられる。1時からのクラスに集まったのはたったの7人だけ、これでは勝手に授業を進めるわけに行かない。特に今日の予定は重要な助詞の使い方である。そこで今日は授業の内容を変更して、日本語での数字の数え方を教えることにする。数字の読み方は日本もタイも中国からの借用語が多くて、生徒たちにも覚えやすいようだ。百まで教えようかと思ったが、生徒たちの好奇心は大きくて、百までなどあっという間に覚えてしまった。が、百以上の数え方については、ちょっと面倒である。300、600、800には音便が絡んでくる。まだまた初歩の初歩の日本語学習者に音便などは「日本語は複雑で分かりにくい」と言った印象を与えかねない。深く突っ込んで音便の理論を教えることを避けて、「サンビャク」「ロッピャク」「ハッピャク」と特殊な読み方になることがあると言うことだけ理解させることに留める。なお、授業の後半は生徒たちと日本に関する雑談をする。日本についてものすごく関心が高い。日本の同世代の服装や、富士山はなぜ白と青のツートーンカラーなのか、テレビCFで出てくる日本語の○○はどういう意味かと矢継ぎ早である。そして、日本の国歌はどんなものかとまで質問され、とうとう教室で「君が代」を独唱してしまった。最近の日本の歌謡曲しか聴いたことのない生徒たちには「君が代」はピンと来なかったようだ。最後にジャニーズJrの誰々について教えてよと言った芸能レポーターまがいの状況に陥り、「来週までに調べてくるから」と約束させられ、山盛りの宿題ができてしまった・
2時からのクラスも生徒は11人しか集まらなかった。そして補助をしてくださる先生がいらして、「今日は学校行事が組まれたから、なんなら授業をしなくてもイイですよ」と伝えてくれたが、せっかく集まってくれた生徒もいるので、やはり数字の数え方を教える。授業後、英語科の先生から相談を受ける。日本領事館からこんな書類がきているとFAXを見せられる。全文タイ語で書かれているので、見せられても、読み上げてもらっても私にはよく意味がわからないのだが、英語を交えて説明を受けたところ、日本の文化習慣をタイの生徒たちに紹介するために映画を巡回上映サービスをすると言うものであった。概略は分かったが、私にはどうして良いかわからない。面倒なので領事館へ直接電話をして詳細を確認する。やはり巡回サービスで、希望の上映作品と希望日時を先週末までに報告するようにと言うことであった。でも、融通は利くようで、今からでも早めに申し込んで欲しいと領事館のタイ人女性職員に言われる。
夕食を小屋がけ食堂に作ってもらいに行くと、ついに食堂のおばさんから相談を持ちかけられた。おばさんは現在の庭先の食堂を屋内に移したいのだと言う。現在の庭先は、これから雨季本番になり、大雨が降ると表の通りより一段低いために雨水が溜まってしまい、水に浸かって商売にならなくなるそうだ。しかし、屋内に移すにはお金も足りないと言う。ご主人も多少の稼ぎはあるが、稼いだものはみんな飲んでしまうそうだ。子供も学校に通うのに毎日100バーツ近くかかるし、小遣いを渡さないために悪いことをされても困ると心配している。そして、携帯電話への通話料金が先月は3千バーツにもなって、とても払いきれないと言う。一皿15バーツ程度の食事を出していても、こうして出費がかさんだら、どうにもならず、夫も子供も遊んでいて、どうして自分ばかり朝から晩まで働き詰に働かなくてはならないのかと、最後には涙ながらに訴える。なんだか、こうした金銭に絡む家族の無理解と言うのは私自身もよく感じることなので他人事には感じられない。金を稼ぐ人間は何時までも働き続けなくてはならず、お金を使うものは働くものの苦労を知らない。おばさんのためにも何か一肌脱いで、お金は出せないけど、良いアイデアを考えなくては、、。
朝食
|
ご飯とサニーレタスのサラダ、味噌汁。 |
昼食
|
インドネシア製即席ミーゴレン。 |
夕食
|
小屋がけ食堂の鶏とカシューナッツ炒め、豚肉団子、マカロニ炒め。 |
前日へ 翌日へ
|