８月２９日　木曜日 　　　天気は小雨

　撮影の初日。朝一番にメーサーの象キャンプに入る。午前中いっぱいをかけて撮影準備をする。しかし、生憎の霧雨が降ったり止んだりする。昼前に一時青空がのぞき始め、「うん、これなら上手く撮影できそうかなぁ」なんて喜んだりした。しかし、それもヌカヨロコビで、撮影本番の午後１時くらいから再び空は厚い雲で覆われてしまった。始めのワンカットのＯＫすら出る前に、小雨がまた降り始めて、撮影は中止となってしまった。ひたすら雨の止む事を天に祈りながら、それでも現場に３時頃まで貼りついていた。それでも、結果は無残に撮影は明日に順延となってしまう。

　傷心のままチェンマイに戻ったが、このまま何もせずに、天を恨んでもしかたがないので、ドイステープの山のお寺に「明日晴れますように」とみんなで願をかけに行くことにした。夕方のドイステープは既に観光客の姿も少なく、目に付いた仏像一つ一つに手を合わせて、願をかける。お坊さんの前に額づいて、聖水を振りかけてもらい、呪文(経文)を唱えてもらったりする。これだけやれば、仏様だって私たちの願いを無碍に断れないだろう。

　夜、バンコクの事務所から連絡が入る。どうもチェンマイでトラブルが発生しているらしく、その解決を依頼される。明日の朝一番にこのトラブルを処理してしまう必要がありそうだ。明日も忙しそうだ。明日天気になぁれ。

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