12月27日 土曜日 天気は晴れ
二週間ぶりの補習校である。本日は昼過ぎまで優泰は補習校で勉強があるので、ムエタイ・ジムのトレーニングは午後からである。優泰を補習校へ送り込んだ後、チェンマイ・バンコク間のバスを運行するソムバット・ツアーの事務所へ行く。バンコクのオリエンタル航空のチャーター便航空券卸元から、夜行バス便で航空券を送ったからと昨夕連絡があった。タイではこの手のバス便を使った信書や小包などのやり取りが日常的である。日本であれば郵政法とか何とかに引っかかるのだろうが、しかし便利なシステムだと思う。タイ語でバスのことをロット・メーと言う。ロットとは「車」をさす言葉で、メーとはタイ語ではなく、英語から来ている言葉である。語源はメイル、つまり郵便である。きっと昔のタイのバスと言うのは、乗客を運ぶことよりも郵便物を運ぶ方が主だったのかもしれない。
バスターミナルの次はハイウェイを隣町のランプーンへ向けてビートルを走らせる。隣町と言っても、30キロくらい離れており、東京での距離から言ったら、新宿と立川くらい離れていることになるのだろうか?K.K.トラベルでは、給料だけでなく、交通費も支給されないので、この往復のガソリン代も自己負担である。往復で100バーツほどになるのだろうか?仕事だと思ってハンドルを握ると気分が良くないが、気ままなドライブだと思えば、ハイウェイのコンディションは悪くなく、気分も良い。ランプーンの工業団地にある日系メーカーの工場へ例のオリエント・タイ航空の代案航空券をお届けする。お届けしたついでに、ランプーンの工業団地で働くタイ人労働者の話などを伺う。一般にタイ人労働者と言うと、残業を嫌ったり、ズル休みをしたりすると言ったイメージを持たれがちだ。事実、私のいるチェンマイK.K.トラベルなど、ズル休みこそしないけれど、タイ人スタッフたちは店舗の閉店時刻の6時を待つことなく、5時になるとさっさと帰っていくし、日中だって、遣いに出たら平気で2、3時間は帰ってこない。ところが、ここではそうではないのだそうだ。タイ人労働者たちは「もっと残業をさせてくれ」とせがむそうで、残業がないと「残業のあるラインへ配置転換してくれ」と言ってくるそうだ。聞くところによると、仕事に情熱を持っているというよりは、残業代を当てこんだ生活設計を立てているので、残業代が入らないと生活が成り立たないそうである。そう言えば、チェンマイK.K.には残業手当も休出手当ても、そしてタイムカードも何も無いのだから、違いが出るのは当然かもしれない。
午後に優泰を補習校へ迎え、またもバスターミナルへ向かう。先ほどお母さんから電話が入り、30日の日に、同じアパートに住む韓国人親子と一緒にミャンマー国境のメーサイへビザ・クリアのために行くことにしたから、VIPバスの切符を買ってきてよと依頼された。補習校からバスターミナルはそれほど遠くないので、軽い気持ちで引き受けた。ところが、バスターミナルへ着いて驚いた。メーサイ・チェンライ方面行きの予約窓口には長蛇の列ができている。まるで一昔前(もう20年以上前かなぁ)の日本の盆暮れの帰省切符を求めて駅の窓口に並んでいる人たちの姿に良く似ている。が、ひとつ違うのは、当時は日本にも無かった携帯電話をこのチェンマイでは誰しもが持っていると言うことで、行列の順番が来て、希望の日付と出発時刻を買おうとして、売切れで買えなかった人の多くが、代案を決めるのに携帯電話をかけて、「どうしようかぁ」と電話相談をしているのである。そのため、行列はなかなか前へ進まない。結局30日のバスの切符を買うだけで45分もかかってしまった。希望の8時発のVIPバスは満席、それより30分早いエアコンバスの切符を購入する。年末年始はチェンマイも帰省ラッシュである。
夕食にはチェンマイ・コカへ行って、タイ・スキを食べる。昼食には昨日に引き続きカニ入りソムタムでほとんど食べられなかったので空腹であった。コカでは果物をセルフサービスで無料サービスしているので、鍋が沸騰する前に空腹に耐え切れずスイカとパパイヤをたっぷりと食べてしまった。そのためタイ・スキ鍋と一緒に飲んだチャーン・ビールの苦く感じることと言ったらなかった。すきっ腹でビールは胃へ負担が大きいかと思っていたが、ビールを飲む前に水物など取るのではなかったと反省する。帰宅後、飲みなおしの意味でコーリャン入りの中国焼酎を飲む。
朝食
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朝から焼き餃子。 |
昼食
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ソムタム。 |
夕食
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コカにてタイスキ。
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