旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

３月２５日　月曜日 　　　天気は晴れ　

今日も優泰は学校が休みだそうだ。私もYMCAでの勉強が無い。優泰と私は６時過ぎに目を覚ましたが、お母さんを起こしてしまうと、お母さんは気分を害してしばらくは不機嫌になってしまうので、起こさないように静かにしている。お母さんがお気出したのは８時過ぎだった。

優泰の学校が休みなのは、今日はサード・クオーターの成績についての個人面談があるからで、私たちも午後から学校へ行かなくてはならない。既に成績表はもらってきているが、まぁ低空飛行で、時々木の梢に引っかかりながらかろうじて飛んでいると言った成績である。日本の通知表で言ったら４段階評価で「丙」または「可」が大半を占めている。

午前中に昨日ビルマで買った中国製のスピーカーをパソコンに接続してみる。しかし、何も音がしてこない。不良品だ。電圧計でスピーカーの内部抵抗を測定してみるが、エラーとなる。つまり内部で断線しているようだ。スピーカーを分解してどこで断線しているかを調べてみると、ジャックとスピーカーをつなぐコードが断線している事が判明。そして、配線のハンダ付けも実にいい加減である。出荷した段階から不良品だった可能性もあるし、中国から泰緬国境まで運んでくるうちに壊れた事も考えられる。そして店頭に並べているうちに使い物にならなくなった事だってあり得るのである。

電圧計を取り出したついでに、壊れたままの掃除機の修理に挑戦する。各部品の電気抵抗や通電を確認して、壊れている部品を確認してみたところ、温度フューズとモーターの４組あるコイルのうちの１組が通電しなくなっている事が判明。温度ヒューズは多分、２２０ボルトの電圧が流れた時に温度上昇して飛んでしまったのだろう。まぁこのおかげで、掃除機が火を吹く前に止まったわけだ。そして、コイルが掃除機が使い物にならなくなった根本原因で、一番の難問である。ミクロン単位のエナメル線を解いて巻きなおすのが本筋だが、良く見ると切れたエナメル線が顔を出しているのが見える。この飛び出したエナメル線と電極とで抵抗を測定すると、ほぼ正常な抵抗値が出た。つまり、温度フューズを交換し、エナメル線を電極につなげばモーターは回るはずである。早速、温度フューズを買いに行く。

温度フューズはタイでは一般的ではないらしい。電気部品屋でも知らないのだ。SANYOと日本の電器メーカーの看板を出している修理屋で漸く温度フューズを見つけたが、こちらは９０度のものが欲しいのに、１４０度のものしかないという。これは多分電気ポット用だろう。それなのに「これでマイペンライ」だと言う。そんなわけ無いだろうと言いたかったが、まぁこの温度でもプラスチックが溶けてしまうかもしれないが、火事にはならないだろうから、良しとすることにした。作業は夕方から行う事とする。

午後、優泰の学校へ面談に行く。前回同様先生からの私的は仮借ない。良くも言いたいだけ言ってくれるよなぁと感心してしまう。「どうも優泰は授業中に言っている事がよく理解でき無いようだ」と指摘されたが、そんなの英語圏の子供じゃないし、英語だってまだほんの少ししかわからないのだから当たり前じゃないかと思うが、ぐっと堪える。また「英語の本を読ませて何とか読めるようなのに、内容が理解できていない」とも指摘される。まったく、これだからヨーロッパ語以外の外国語を習った事のないアメリカ人は、外国語を習う苦労がわからないのだろう。英語は表音文字だから、ABCの基礎さえ知っていれば、誰だってなんとなく単語の発音ができるが、その意味は習わなければ判らないのである。なんども「２年生への進級は今後の努力と結果による」と言われたが、落第させるならさせれば良いじゃないか居直ってしまった。

今日は日本人補習校での最後のひらがな教室があり、アパートには４時半に戻ってきた。今晩の夕食やら買い物をしに出かけて、帰ってきたらもう６時である。お母さんと優泰に食事をさせて、再び掃除機の修理に取りかかる。作業する事約１時間で掃除機のモーターは勢い良く回転し始めた。まだ実用に耐えられるかどうかは判らないが、兎に角モーターは回るしゴミも吸いこむ。成功と言っても良いだろう。チェンマイ中の修理屋でできなかった修理をやってのけたのだから、私の技術力も捨てたもんじゃない。本格的に電気や機械整備の勉強でもして、チェンマイで便利屋でもやりたくなってくる。

前日へ　　翌日へ

メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む！ピョン子の情報