11月22日 木曜日
今週から優泰は学校へお金を持っていく事を禁止されているようで、そのためお母さんは朝早く起きて弁当を作る事となっていたようだ。5時くらいからバタバタと支度をしている。そして、今日はおにぎりだそうだ。優泰のおにぎり分だけでお米を炊くわけにもいかず、必然的に朝食はご飯となった。汁物はニラと玉子のすまし汁。
優泰を学校へ送る際には、オフクロさんも便乗したので、学校へ送り終えた後、チェンマイ市内の寺を案内する。立ち寄った寺はワットプラシン、ワットスアンドーク、そしてワットウモン。その中でオフクロさんはワットウモンが一番気に入ったようだ。たぶん境内に鬱蒼とした森があること、大きな池があり、岸に近づくとナマズが寄ってきて、餌でももらえるかと口をパクパクするからだと思う。
アパートに戻り、オフクロさんにフリータイムを与えて、ショッピングセンターへ行かせ、私はYMCAへ行く支度をする。今日は英語のレベル9最初のクラスなので授業料を払い込まなくてはならず、手持ちの現金では授業料を払えないので、銀行のATM(銀行のキャッシュディスペンサー)でお金をおろさなくてはならない。が、なんたることか、ATMのカード(キャッシュカード)を東京へ行く前にお母さんに預けたままにしておいたのだ。うーん、今日は授業料が払い込めない。そして、お金を持たずにYMCAに向かおうとしたら、自転車の前輪がペシャンコになっていた。「こりゃパンクかぁ」と諦めて歩いてYMCAへ向かう。
YMCAのクラスはまた人数が減っていた。新人が2人にレベル8からの持ちあがりが私を含めて3人である。先生も前任と同じである。もう、説明はすべてタイ語でおこなうし、黒板にもビシバシとタイ文字で書いてくれるので、ノートをとり、解らない単語を辞書で引くのが忙しくなる。
クラスが終わり、自転車屋にパンク修理のために自転車を持ちこむ。修理をしてもらっている間にワークブックのコピーをとる。コピーはA4を40枚で20バーツであった。コピーが終わってから自転車屋に戻ると、パンクではなくただの空気抜けだったようだ。空気の充填ということで2バーツ。
昼食にはオフクロさんとタニン市場の2階にあるバイキング食堂へ行く。しかし、これもなんたることか、営業していない。どうやら潰れてしまったらしい。料理の内容とか多く、気に入っていた食堂であったが、なにぶんにも客の入りが悪くていつもガランとしていたから営業不振で閉店に追いこまれたのであろう。しかたなく、1階の市場内の惣菜売り場でグリーンカレーと野菜炒めを買って来てアパートで食べる。
午後、優泰を学校へ迎えに行くと、お母さんが待っていた。今日は韓国人の母さんたちが集まって、先生たちに昼食を作ってご馳走したそうだ。その準備のためにお母さんは千何百バーツかを負担したそうで、金額から考えると相当なご馳走だったのだろうか、、。
アパートにもどり、優泰は昼寝をすると言っていたが、結局ズルズルと遊んだり、お菓子を食べたりして、昼寝をしないままに夕方になった。今晩の夕食は何にするか迷ったが、優泰が「焼肉食べ放題(ブタ鍋)が良い」と言い張って、オフクロさんは優泰の言いなりで、結局ブタ鍋に決定。距離にして500メートルとない場所だが、お母さんは車で行くと言って引かない。車で行くと私はビールが飲めなくなってしまう。乗合ピックアップトラックで行くには近すぎる。ダイイチ、トラックを拾いに通りまで出て、行き先を伝えるうちに歩けば着いてしまうだろう。結局、行きがけは私がビートルで皆を運び、送り届けて私一人アパートの駐車場へビートルを戻し、ふたたび自転車でブタ鍋の店に駆けつけることとなった。まったく私は家族のお抱え運転手である。
ビールを飲み、ブタ鍋をつつき、ココナツアイスを舐めて、8時前にはアパートへ戻り、さすがに昨日までの疲れが出たのか、オフクロさんも夜9時前には寝入ってしまったようだ。我々も10時過ぎには寝てしまう。