昼前にワークパーミットの取得で世話になったボランティア関係者から連絡が入り、「昼ご飯でも食べながら話をしよう」と言うことになった。近くのショッピングセンターまで車で迎えにきてくれると言う。この人はもとミリタリーポリスのディレクターで、軍や警察関係に顔が利く。また、キリスト系の熱心な奉仕者でもある。チェンマイで生活する上で面識が会っても損な人ではない。車の中で「何が食べたい」と聞いてきたので、「なんでも食べますよ、お任せします」と答えたら、「じゃ、バイキングにしよう。市内でどこか知ってるか?」と言う。チェンマイの美味い店ならタイ人の彼の方が良く知っているはずだが、とりあえず「スアンドーク門の近くで39バーツの店がありますよ」と答えた。「オイオイ、もっとイイ店にしようぜ、オレが奢るからさ、、そうだな、チェンインのバイキングがイイ」と言うことで、チェンインホテルへ向かった。昼食にはラジオ局の番組担当ディレクターも同席した。
チェンインホテルと言うのは市内の繁華街ナイトバザールにあるホテルで、ちょっと印象が暗い。私のイメージとしてはソウル・イーテーウォンにあるマンハッタンホテルを彷彿とさせる。天井が低く、陰気で、二流クラスの外国人観光客がロビーにたむろする、、。バイキング食堂はステーキハウスかコーヒーハウスのような作りで、やはり薄暗いのだが、料理はバラエティーは悪くない。タイ料理でも生春巻きがあったり、北タイ風のオードブルやカウチェーという水かけご飯があったり、デザートのプリンやチョコレートアイスクリームも美味しかった。客層はほとんどがタイ人たちのビジネスランチのようで、身なりの良い人たちが多い。
昼食後、どうやら私に昼食をご馳走してくれた理由がわかった。私のワークパーミットはボランティアの資格になっている。そして、ボランティアとして働く先の名前がいくつか書かれていテて、その中に、学校があった。その学校へ行くという。場所はスアンドーク門近くのワッタノーパヤップと言うハイスクールである。ここで週に一回生徒相手に授業をするのが私の仕事だそうだ。まぁ、タイでの滞在を合法的に認めてもらうには、このくらいの労働奉仕をしなくてはならないのだろう。そして「学校側から今後、週に2日やって欲しいとか言われても、簡単に引き受けちゃダメだぞ。タイ人の性格は、一度引き受け始めたら、次々に要求がエスカレートしてくるから、、」と忠告を学校へ向かう車の中で受けた。もう私もその辺の感覚は十分すぎるほど理解し始めている。
学校は規模の大きな進学校であった。チェンマイ大学への進学率も高いそうだ。マタヨムと呼ばれるハイスクールで、日本の中高一貫の学校のようなものである。男女共学。白いシャツとカーキ色の半ズボンかスカートが制服のようだ。応接室に通され、早速説明を受ける。担当するのは2年生だそうだ。すでに私が担当する時間割までできあがっていて、火曜日の午後の2時限を受け持つ。私のワークパーミットに書かれている私の職種はコンピューターとなっていたが、受け持つのはなぜか「日本語」。これは資格外じゃないのかなぁと疑問に思ったが、「マイペンライ(大丈夫)、生徒たちはコンピューターにも関心を持っていますから」と訳のわからない説明を受ける。どのようなテキストを使っているのかと質問したが「先生(私)にお任せします」とのことであった。さらに、生徒たちの日本語能力について質問したら「まるっきり始めての生徒もいるし、何年も勉強している生徒や日本へよく行く生徒もいる」と回答をいただいた。うーん、これはなかなか難しそうだ。でも、もうすべてが決まっていて、逃げられそうにない。今週からこの学校も新学期が始まっており、来週から授業をしなければならない。責任だけはやたらと重い。まぁ、来週生徒たちの顔を見てから、今後一年間どのようにやっていくか考えよう。学校側からタイ語で書かれた各教科ごとの指導指針のコピーを受け取る。日本語の授業についても書かれており、これを読むだけでも苦労しそうだ。
パソコンのプリンターの調子が悪い。インクがかすれるのである。色々とらべて見るとインクを噴射するノズルが目詰まりしているらしい。やっぱり、インクカートリッジを交換せずに、安易にインクの補充をしたのが悪かったのだろうか、、、。プリンターのFQAを見ると、ノズルのクリーニングをしてもインクがかすれる場合は、「ノズルを交換する」と書かれていた。こう言うのを「安物買いの銭失い」と呼ぶのだろうが、懲りない私は、「まぁインクカートリッジだって補充インクが売られているのだから、ノズルだって修理できるだろう」と軽く考えて、コンピューターショップへ行ってみた。すると、以外にも「ノズルは修理できないよ、交換すると2千バーツくらいだから、新しいプリンターを買った方がイイよ」と言われてしまう。うーむ、大失敗である。ノズルを交換する2千バーツなど持っていないし、まして新しいパソコンが買えるようなユトリはまるでない。まぁ、プリンターなど、ちょっと色がかすれていても問題ないだろうと言う事にして、印刷の際のインク濃度を上げることでカスレを克服したことと納得してしまう。
朝食 |
おにぎり、モヤシの和え物、ワカメの味噌汁。 |
昼食 |
チェンインホテルにてバイキング。 |
夕食 |
小屋がけ食堂にて特製オムライス、五目野菜炒め、タイ式やきそば。 |