朝一番で優泰の学校へ行き保護者面談を受ける。夕べはサイモンキャバレーでショーまで見てきたものだから、帰宅が遅くなってしまったのだが、優泰の成績表と、学校の先生からの手紙がテーブルの上に置かれていて、それを読んで頭を抱えてしまった。成績が悪いことについてはあきらめているが、先生からのコメントは優泰は出来ることでも初めからやろうとしないとか、時間のマネージメントが同じ年頃の子供と比べて劣ると言ったことが書かれていた。まぁ、そんなことも日常の生活態度を見ていれば十分に想像のつくことである。しかし、成績表とは別に学校からの手紙には私の頭を真っ白にしてしまうほどの内容が書かれていた。3週間ほど前に優泰たちは学校の遠足で郊外の植物園へ行っている。その際に優泰は隣のクラスの女の子を池に突き落としたのだそうだ。そして、それ以外にも学校内でかなり粗暴な振る舞いをしているので、明日の面談ではそのことについて話し合いがしたいと書かれていた。
とても重たい気分で学校へ行く。通常は15分の面談も我々にはほぼその倍の時間が用意されていた。女の子を池に落としたことについて、私たちは昨日の手紙で初めて知ったのであるが、実は先生からは二週間前に私たちを学校に呼び出す手紙を優泰に託していたというのである。私はその手紙を見ていないし、結果的に呼び出しをすっぽかしたことになってしまった。先生は大変理解心のある方で、このことを含めてどのように優泰を矯正していくべきかその問題点について、前向きな意見を求めてきた。私は私の思うところを述べ、優泰が赤ん坊の頃から、従兄弟のお下がりのウルトラマンなどのおもちゃ類やビデオを大量にあてがわられ、バトルものばかりの環境で育ったことが問題ではなかったかと述べ、今後はバトルものからは卒業させることを約束した。また、優泰は一人っ子で、愛情を注がれることはあっても、他に対して愛情を注ぐことが無かったことも、他人を思いやる気持ちに欠ける原因だったと思うし、責任感の欠如にもなったのでは無いかと考え、提案として、我が家で小鳥などのペットを飼って、その世話をさせながら、愛情や責任感について教えていきたいと説明し、先生の了解を得られた。お母さんは、ペットなどを飼うことには反対なのだが、渋々ながら認めさせた。お母さんはお母さんで、優泰のことに対して意見があるらしく、私の躾方が厳しいので、親の目の届かないところで悪いことをするようになったのではないかとの意見を述べていた。まぁそれも一理あるかもしれないが、まぁいいだろう。
夕方から旅行に出ることになっているが、旅行会社でホームページの作業をしていたら次々に仕事を持ち込まれる。そのため、昼食もまともに取ることが出来ず、3時すぎまで旅行会社で缶詰になり、大急ぎで帰宅してから荷造りをして鉄道駅へ向かう。16:45発のバンコク行き寝台特急はほぼ満席である。同じ車両に優泰の同級生の家族も乗っていた。 最近は家族での国内移動にもっぱらビートルを利用していて、寝台車なんかに乗るのは久しぶりに感じる。我々に指定されたのは7号車で、半分以上が外国人観光客である。また、8号車は小学校高学年くらいの生徒たちの貸切状態であった。生徒たちはタイ人のようなながら、引率の教員は西洋人である。これは英語学校のフィールドトリップなのだろうか、それとも最近はやりのバイリンガル学校の修学旅行であろうか?そのまた後ろの9号車は食堂車で、我々はここで夕食とした。客は半分以上が外国人で、タバコを吸っている連中が多い。旧式の食堂車でエアコンがなく窓を開け放っているからタバコが禁止されているわけではないが、連中の吸うタバコの灰が窓から吹き込む風に舞う。やはり食事中には遠慮してほしいものだ。夕食後、8時過ぎにはベッドに入って横になる。タイの寝台車には消灯がなく、夜中でも電気を消してくれず、明るいままなのだが、最近の寝不足のためすんなりと眠りに落ちることができた。
朝食
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ご飯とキャベツ炒め。 |
昼食
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肉まん。 |
夕食
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食堂車にて鶏の軟骨揚げ、バジル炒め、マカロニ。 |