10月17 水曜日

朝食に食べるものを何も用意していなかった。優泰たちはコーンフレークなどを食べ、私は昨夜の残りのバジル炒めをライスごと炒め直して食べた。

優泰を学校へ送り、しばらくして今度はお母さんをリンピンコンドへ送り届ける。今日は月末の子供会の準備の続きだそうだ。9時半までに送り届けて、何時に終わるか分からないが、終わったら携帯に電話をもらうことにしておいた。それまでの間、市内で時間を潰す。昨日からしている銀色の断熱シート探しをしたが、やはり見つからなかった。その代わり、トラックの幌に使うような黒くて丈夫な2メートル四方のシートを買って、これを代用とすることにした。また、DC/ACの変圧インバーターも小さくて手ごろなものがあったのでこれも購入。これがあればビートルの車内でも家庭用電源と同じ交流230ボルトが使える。しかし、安直な装置でしかもかなり安かったので、本当に使えるかどうかちょっと心配でもある。本当はインバーターではなく、唯のバッテリー充電器なんじゃないだろうか、、。

ワロロット市場で、明日のカレー材料を買おうかと歩いていたら、携帯電話が鳴った。時刻は11時。お母さんの子供会の準備も終わったようだ。少し時間が早いが、アパート近くへカウマンガイ(鶏載せご飯)を食べに行く。お母さんによると「いつも美味しいが、今日は一段と美味しい」とのことであった。

食後アパートで一休みし、東京の旅行会社宛に航空券代の支払いをインターネットバンキングを利用しておこなう。インターネットバンキングとはやはり便利なものだ。チェンマイにいながらにして、東京の口座が確認でき、送金まで出来るのだから。それに送金手数料も割安だ。

1時にお母さんをダンス教室に送る。送った後にガソリンを入れ、アパートへ戻り、インバーターの試験をしてみる。結果は「これは使い物にならない」と言う事が判った。このインバーターはスナップインバーターと言うタイプらしく、スイッチを押している間だけ作動するものであった。つまり、瞬間的な利用しか出来ないものであった。こりゃイカンと、さっきこれを買った店に返品に行く。店の人もこの機械がなんだかわからず売っていたようで、それならばとまた別のインバーターを出してきた。今度のは本格的で、大きく、使えそうだが、心配なのは「値段も高そうだ」と言う事だ。「これ高そうだから買えない、さっきのお金返して欲しい」と言ったところ、なにやら店の奥でひそひそと相談してきて、「あと200バーツ出してくれるだけで良い」と提案してきた。もとの金額と合わせても、きっと定価の半額以下の金額だろうし、その金額ならもちろん依存がない。「もしまた使えなかったら今度こそ全額返してよ」と念押しして200バーツを支払う。

2時にお母さんをダンス教室へ迎えに行き、そのまま優泰を学校へ迎えに行く。アパートへの帰り道で、ココナツ・アイスクリーム売りがいたので、3人でアイスを舐める。

アパートに戻ってからも、今度は自転車に乗り換えてカレーの材料を買いに出る。タニン市場へ行き、ジャガイモ800グラム、タマネギ1キロ、、ニンジン600グラムを買う。これで60バーツであった。スーパーよりも1割ほど安いだろうか、鶏肉はササミを500グラム買い、これは40バーツであった。食材は揃ったが、あとは使い捨ての皿とスプーンだ。食材をアパートに置きに帰ると、使い捨て食器なら郊外のスーパーにあるはずだと、お母さんが言う。なるほど、よし、では行ってみるかと、また自転車でロータスを目指す。アパートからは5キロくらいはあるだろうか、ちょっと遠いが、運動不足解消のサイクリングには適当だろう。

ロータスで無事に使い捨て食器を買って、アパートへ戻ると5時半になっていた。急いでカレーの下ごしらえをする。我が家のキッチンにはガスレンジがなく、電熱器のようなホットブレートしかないので、30人分の子供達のためのカレーを作るのは大変であった。野菜を炒めるにもなかなか火が通ってくれない。大汗をかいてようやくカレーのルーを割り入れる頃には、6時半を過ぎていた。今晩の夕食は簡単にコカでタイスキを食べる事とする。

コカでは安いチャーンビールを飲みながら、野菜中心のタイスキ鍋をつまむ。チャーンビールも飲みなれてくると結構うまい。8時近くなって象が来た。エサのキュウリを買い与えながら象使いに聞くと、象はスリンから来たそうだが、歩いてきたのかと聞いたところ、トラックに載せて来たとのことであった。また、来月にはスリンで象祭りがあるから、その頃にはスリンへ帰っていくのだろう。

 

 

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