昼にトール君たちと一緒に食事をしようと約束をしており、優泰もリカお姉さんに会えるのを楽しみにしていたのだが、トールくんたちは昼食時間になっても何の連絡もしてこなかった。まぁやつらのことだから、時間の約束などタイ人と約束する以上にあてにならないのだが、私も今日の午後一番にイミグレーションでの入国係官との面会が予定されていて、何時までも待つわけに行かない。そのため、12時半まで待っても何の連絡もしてこないので、仕方なく優泰と二人先に昼食を食べてしまうことにした。と言っても家には何も食べるものがないし、優泰と今からどこかに食べに言ったりしたら時間的に間に合わなくなりそうなので、アパート1階にある雑貨屋でタイ製の即席麺を買って食べることにした。なんとも侘しい昼食である。雑貨屋でさまざまな種類のある袋麺を選んでいるところで、リカさんから携帯に電話が入る。「これから行ってもいいかなぁ」などと寝ぼけたことをおっしゃる。これはきっと昨晩あれほどトール君に「午前中に電話をしてくるように」と念押しして置いたのに、こんな時刻になって、しかもリカさんを電話に使うなど、トールも根性が曲がっているらしい。
簡単に即席麺をすすってイミグレーションへ急ぐ。実は私のタイでの滞在許可が昨日で切れているのである。本来ならオーバーステイ扱いになりかねないところだが、タイの法律は良くできていて、昨日はイミグレーションの業務がソンクラン・タイ正月休みの振替休日で休みであった。イミグレーションが休日の際に滞在期限が切れても、休日明けそうそうに手続きをすればオーバーステイにはならないのだそうだ。イミグレーションに滞在1年延長のための書類を山のように提出したところ、今日は長い連休明けのため滞在延長手続きの人が多く、手続きにかなり時間がかかるから、パスポートと書類を預けて帰っても良いとのことであった。審査の結果は早くても来週末になるそうだ。と言うことで、またしばらくの間、私はパスポートを所持しないでタイに滞在することになるらしい。それでもパスポートの預かり証も発行されず、手数料の500バーツの領収書はパスポート返却時に渡すと言う。こんなことで大丈夫だろうかと心配になるのだが、タイの場合はたいていこれでも何とかなってしまう。
夕方からのラジオ局入りだが、お母さんがわからないというタイ語を調べてあげているうちに、時間がギリギリになってしまった。慌ててスタジオに飛び込んだ時は、すでに番組開始のイントロが流れているところであった。番組を担当して初めての遅刻であったが、なんとか第一声には間に合った。本日のクルーは3人チームなので私が遅れてもフォローはされるだろうが、これからはもう少し早く出なくては、、。
番組終了後、トール君たちとアパート近くの簡易バーでビール飲む。はじめてはいる店だが、音楽の音量がこの手の店としては比較的低く抑えてあり、蚊がちょっと多かったけれど、比較的気に入った。若いウエイトレスの一人が甲斐甲斐しくビールを注いでくれる。聞けばまだ18歳だと言う。美人顔ではないが愛嬌のある顔をしている。この店で乾燥豆、雷魚のぶつ切り揚げ、ノシいか、豚の干し肉揚げなどをツマミにビールを12時近くまで酌み交わす。が、日本だったらずばり「酌み交わす」で、お互いのグラスにビールを注ぎあうのだろうが、ここではビールについでくれるのはウエイトレスの仕事である。ただし、日本のクラブのホステスのように横にはべって酌をしてくれるのではなく、グラスのビールが残り少なくなるとツツツと駆け寄ってきて、立ったまま継ぎ足してくれるから、ホテルなどのレストランでウエイターがワインを注いでくれるのに似ている。これも日本とタイの文化の違いだろうか。
朝食 |
ご飯と大根のナマス、野菜入り卵焼き。 |
昼食 |
タイの即席麺(ハーブの焼きそば風)。 |
夕食 |
マーボー豆腐、中華風サラダ。 |