午前中に、いくつかの用事を済ませるためにビートルで市内近郊を走る。路上に散乱していた祭りの残滓もすっかり綺麗になっている。祭りが終わった。もう街には昨日までのように水掛け合いをしている人の姿がない。
アユタヤ銀行の支店長さんと面談をする。義理の姉から依託されているコンドミニアムの物件についての相談である。ようやく競売に関する目処が立ってきたので、価格についての打ち合わせをしたいと言う。銀行側としての提示価格は物件価格の10%落ちくらいを希望しているようだが、こちらの落札希望価格とは差がまだだいぶある。それに聞いてみると、競売にかけられるのは今年の8月頃になってからとのことで、まだだいぶ時間がある。現在、この物件には希望者が4名いるそうで、日本人が私を含めて3名と、西洋人が一人であった。どうやら希望価格としては私の提示額が一番高いようではあるが、まだ8月までは時間もあり、実際の競売が始まれば価格が釣りあがってしまうことも考えられる。
この物件以外に、アユタヤ銀行が持っている他のコンドミニアムについても情報をもらう。ナコンピンコンドの近くにあるシーターナーコンドミニアムにみ5部屋の売り物件があった。これは競売ではなく、銀行の持ち物件だそうだが、価格はナコンピンコンドと比べると格段に安い。立地もショッピングセンターまで徒歩圏だし、大通りから一本引っ込んだところなので、静かで快適そうではあるが、銀行側の説明では、周辺の環境でナコンピンコンドと比べると落ちるのだそうだ。まだ私は実際の部屋の中を見せてもらったわけではないのだが、部屋のサイズがちょっと気になった。間口は4メートルほどと、ナコンピンコンドとほぼ同じなのだが、奥行きが17メートルもあることになっている。これじゃまるでウナギの寝床である。縦横比が四倍以上もあるのだから、、。でも販売価格の安さから、魅力的ではある。こんどこのアパートへ行って、相場や賃貸価格などについて調べてみることにしようかと思う。
ビートルを洗う。旅行から戻って埃だらけになっているところへ、ソンクランの水掛祭りで堀の水をしこたまかけられたりしたものだから、車体がものすごく汚いし、水垢もこびり付いている。2階の駐車場で雑巾に洗剤をつけてゴシゴシと洗う。洗っていながら気が付いたのは前回の塗装面の処理がいい加減であったと言うことである。ペンキをスプレーした後に、表面を磨く処理をしていないので、塗装面がザラザラである。それに、保養がいい加減なので、塗装面にペンキの段差ができてしまっている。これはあの板金屋にまた持ち込んで、仕上げをやり直させるべきか、それともあきらめて自分で磨き粉を使ってシコシコやるべきであろうか、、。悩みながら汗だくになってビートルを洗っていたら、事務所のマネージャーがやって来て、「ここでの洗車は止めてほしい」と言う。聞けば、ここの住民は誰もがここで洗車をしたいのだが、みんながここで洗車をされたりしたら、水道代がかかるからだそうだ。昨日まで水掛け合いでサンザン水道の蛇口を開きっぱなしにしていながら、今日になって水道だがなんて、なんとなくケチ臭いが、まぁそういうポリシーなら仕方あるまい。今度からガソリンスタンドで洗うことにしますよ、、。
先日、日本に住むお母さんの友人で韓国人の奥さんからメールで相談を受けた。最近は日本で韓国語を学ぶ人が増えてきたし、韓国への語学留学に対する関心も高まっているので、そうした留学に関する情報サービスの事業をはじめてみたいが、どう思うかと言うものであった。私が韓国へ留学に出た当時は、日本からの留学生など、数えるほどしかいなかった。時代の流れとともに変われば変わるものだ。早速、インターネットを使って韓国留学を斡旋している業者を調べてみる。どうやら、まだ韓国への留学を斡旋している業者は欧米や中国などへと比べると格段に少ないし、内容も貧弱であることが判った。このレベルなら今からでのスタートでも、まだ十分にビジネスチャンスはありそうだ。しかし、どのような形で収益をあげられるだけの構造にするか、ビジネスプランに関してはそう簡単ではなさそうである。日本と韓国の間には若者を対象にしたワーキングホリデーというビザ制度があるが、韓国への留学にこの制度を利用している人の数があまりに少ないのに愕然とする。たぶん、バイト代の安い韓国で貴重な時間を安いバイト代のために費やすのが不人気の理由かもしれない。
夕方からロータスホテルへ行く。毎年良くやって来るトール君たちがまたまたタイヘやって来て、今晩からロータスホテルに滞在するので、その出迎えに出た。予定時間をだいぶオーバーして、現れたトール君は相変わらず外見はフテブテしい。ハートはけっこう感情こまやかなところがあるのだが、外見とそのしぐさでマイナス点となっている。会って早々に「あー腹減った、早くなんか食わせてよ」と言って来る。まったく、、、。夕食には運河沿いのJoy O'clockへ行く。ここなら夜遅くまで営業しており、いろいろと創作的なタイ料理が食べられる。値段も大衆的である。こんなに食べきれるのだろうかと思うほど料理を注文したが、トール君の胃袋は巨大で次々に皿の上に盛られた料理を食べ下していく。ビールも盛んに飲む。11時過ぎになって、「あー腹いっぱいになったからもうイイや」とさすがに満腹になったかと思ったら、ホテルへの帰り道、「でもさぁ満腹なのは水物ばかり飲んだからで、あと1時間もしたら強烈に腹減ってくんだろな」などとあきれたことを言っている。
朝食 |
クリームシチュー。 |
昼食 |
スーパーTop'sのオリジナルブランド即席麺(豚挽き肉味)。 |
夕食 |
Joy o'clockにてヤムウンセン、淡水魚の姿揚げ、海老とイカのミンチ揚げ、カニのカレー炒め、肉団子、チェンマイソーセージの和え物、豚肉のニンニク炒めなどなど。 |