10月15日 水曜日    天気は曇りのち晴れ 

 朝一番に、ホームページの件で、旅行会社へ出向く。この会社の経営者のクレジットカードでのレンタルサーバーの契約がうまくいかなかったので、私のカードを使ってみたらば一発で決済がついた。そして、ドメイン名なしながらサーバーのスペースが確保できたので、これを元にホームページのアップ作業をおこなう。また、明日からバンコクの旅行会社に対するセミナーが予定されていると言う情報をバンコクのH部長から得ていたので、このセミナーに私も参加できるように取り計らってもらえるように依頼をする。

 この旅行会社での作業の後、ある人から頼まれている依頼事のために、弁護士さんと日本領事館へ向かう。以来事というのは、結婚手続きに関することで、男性は日本人ながら、女性側が少々厄介で、第三国人なのである。具体的には国籍はミャンマーながら、民族は少数民族出身で、チェンマイでは労働者の資格で滞在しているのである。彼女はパスポートを所持していないし、果たしてどのような手続きをすればよいのか、、、。そこで領事館へ弁護士さんと一緒に相談に出向いたわけである。
 そして、判ったことは、日本の領事館では「婚姻届の受理をしない」ということである。私は日本の在外公館はこの手の行政サービスを当然おこなうものだと確信していたが、どうもそうではないらしい。係官が言うには、日本とミャンマーの双方の役場へ婚姻届を出す必要があると言う。日本の役場へ届出を出すには、ミャンマーの役場が発行する彼女側の婚姻条件具備証明が必要だそうで、この書類を用意するのも手間がかかりそうだ。弁護士さんは「一緒にミャンマーまで取りに行こうか」と言うが、私はそんなところまで行きたくない。それに弁護士さんだってミャンマーでの法曹活動が認められることなどありえないだろう。仮に婚姻届が無事に出せたとしても、ミャンマーのパスポートを取らせたり、ビザを取らせたりするのは並大抵の苦労ではないだろう。

 さて、セントラルデパートの家電売り場からは今日の11時には「責任者から電話を入れさせる」と言っていたが、結局そんな約束などケロリと忘れられて、12時近くにこちらから電話を入れたらば、責任者ではなく、昨日の担当者が応対してきた。まったく、責任者だの責任だのといった言葉は何のために存在しているのだろうか、、。しかし、明日の配送は間違いないとの「約束」を取り付けた。

 昼食には小屋がけ食堂へ行く。行ってから思い出したのだが、今日は水曜日。恒例にしていた小屋がけ食堂での日本風メニューをやる日であった。店には何人かの日本人客も顔を出されていた。私はワイシャツ姿のまま調理台に立ち、親子丼まがいを4人前作る。しかし、この親子丼、今まで作った中でも最もひどいできであった。それに米も悪かった。タイ米オンリーだし、炊き立てでもない。
 この親子丼を食べてくれた日本女性、彼女は8月にチェンマイでのアパート探しのお手伝いをしてあげた女性なのだが、数日中にチェンライ県のメーチャンと言う町の山間部へ行って三ヶ月ほど日本語を教えることになったと言う。この一ヵ月半ほどの間にずいぶんとタイ語も上達してきているようだが、そんな僻地なんかへ行ったりして大丈夫だろうかと心配にもなる。でも、まだ若いからできることなのだろうし、その若さが羨ましい。

 午後からまた旅行会社へ行く。最近はほとんど毎日のようにこの会社の手伝いをしている。働きから言ったらば、従業員以上である。そろそろ友人としての「お手伝い」の限界を感じてきた。それに、ここまで仕事にタッチしたらば、私の労働許可書に記載されている就労の範囲を逸脱してしまう。そこで、経営者に言って、私を従業員として採用し、労働許可を取り付けくれるように相談してみる。この労働許可は結構クセモノで、外国人を一人雇うためには資本金が200万バーツとタイ人従業員を5人雇う必要がある。調べてみると、この条件をこの会社はギリギリでクリアしている。私もここで労働許可を取り付けると、来年の滞在資格を得るためのキリスト教団体へのドネーションをせずとも済みそうなので都合がよい。従業員としての労働許可の条件としては、名目上の給料が4万バーツ以上なのだそうで、そんな金額をこの経営者が払ってくれるとも今のところ考えられないが、それでも名目上そうなっているので、それに対して所得税が課税される。月額で1500バーツだそうだ。その金額はなんとか払ってもらえそうである。きちんと納税していると、後々タイでの永住権の取得への道も開けるらしい。

 明日はこの旅行会社の代表としての資格でセミナーに登録ができることになった。朝から夜まで、ヴィアンクンカム遺跡へのエクスカーションを含めた盛りだくさんの企画らしいが、そのため、ワタノー学校へ提出する授業計画書を今晩中に仕上げなくてはならなくなり、その作業は午前2時過ぎまでかかってしまった。

朝食
夕べの残りの炒め物。
昼食
小屋がけ食堂にて親子丼(自作です)。
夕食
韓国風のお好み焼きとキャベツの千切り。

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