11月14日 水曜日
今日も朝からタニン市場までのフルコースを走る事ができた。帰りにパートンコーを買い、それを朝食とする。
優泰を学校に送り、お母さんがタニン市場へ野菜を買いに出たいというのでビートルに乗ってタニン市場へ向かう。まだ朝9時前なので、店開きしていないところもあったが、野菜売り場は新鮮そうな野菜が並んでいる。それでも普段と比べるとトマトの色付きが今ひとつで、黄色っぽいのも混ざっている。昨日小屋がけ食堂のおばさんが「このところ野菜が高い」とぼやいていたのはこのことかと納得する。野菜の次ぎにお母さんは果物を買うというので、果物売り場へ行く。買ったものはミカンとバナナだが、買う際にお母さんと意見が分かれた。お母さんはバナナやミカンの皮にシミなどがない綺麗なものを選ぼうとし、私は皮より中身と金額と思ったが、結局財布を握っているのはお母さんで、どうせ仮に私の意見で買っても、食べようとしないだろうから、これはこれで正解かもしれない。しかし、未練たらしいが、私は表面は薄汚れているように見えても、角張って大ぶりのバナナがネットリとしていて好きなのだが、、。なお、金額の差は20バーツと5バーツである。市場の帰り道、パン屋に寄り、優泰の間食用のケーキをいくつか買う。食費に関する出費を計算すると、一番出費が多いのが優泰ではなかろうか、そして、酒代を除けば私の食費が一番安いのではないかと思う。もっとも酒代だって一日20バーツくらいだから大した金額ではい。
アパートに戻ってからはタイ語の単語の練習である。覚えるべき単語が沢山あり、まもなく単語カードがいっぱいになりそうだ。YMCAへ行く時間となったが、お母さんが自転車に乗ってコピーを取りに出かけてまだ戻ってこないので、YMCAまで歩いていく。5分ほど遅刻をする。先生は黒板にローマ字化したタイ語を書き、それを私はタイ文字でノートに書き取るのだが、表音文字であるはずのタイ語も、しばしば発音の例外があり、ローマ字からタイ文字への変換で頭が混乱すること頻りである。
昼にアパートへ戻り、昼食には小屋がけ食堂でパッタイ(タイ式ヤキソバ)を買ってきて食べる。
午後、優泰を学校に迎えに行くあたりから、空の雲行きがおかしくなり、学校からアパートへ戻る頃には雨が降り始めた。今月になってほとんど雨が降っていなかったから、適度な湿り気で良かったが、ちょっと嫌な雨だ。お母さんの韓国行きに関連してタイ国内線の航空券を今日中に買い求めないと、明日から大幅に値上げとなるので、旅行会社へ自転車で買いに行きたいのだ。4時近くなって雨の降り方が弱くなったので、その隙にと自転車で飛び出すが、弱くても止む気配はない。まずはお母さんの国内線の切符を買い求め、私の来月一時帰国用の切符の打診をすると、スポットプロモーションでノースウエスト航空に激安物が見つかった。バンコクと東京往復で1万バーツに満たないのである。もっとも税金やら何やら追加で結構取られるが、安い事は確かだ。そして条件があり、今週中に航空券を発券し購入する事となっている。まぁ来月も東京へ行かなければならないだろうから、この条件はクリアできそうだ。本当は今回東京から帰ってくるまで待ってもらえれば、より正確な12月のスケジュールが建てられて助かるのだが、まぁ安いのだからし方あるまい。
続いて小雨の降る中、明後日のバンコク行きの夜行バスの切符を買いにタペー通りの旅行会社まで向かう。バンコクまで片道430バーツ。やはりバスは安い。横になれないことを我慢すれば、これほど安く快適な乗り物はない。このバスの切符を売る小さな旅行代理店では、電話でバス会社に予約をし、予約が取れるとモーターバイクでバス会社へ切符を取りに行くシステムなのだが、雨の降り方がまた激しくなったので、雨が上がるまで切符を取りに行けないという。それなら「また明日受け取りに来る」と言って、モーターバイクでも嫌になる雨の中、私は自転車をこいでアパートへ向かう。アパート近くのスーパーでお母さんから頼まれていた牛乳、もち米、キューピーマヨネーズを買う。髪からも服からも短パンからも水が滴りながら、床を濡らす事を心で詫びつつ買い物を済ませる。
アパートへ戻ると5時半であった。ズブ濡れだが、もうそろそろ夕食の買出しの時間である。えーい、面倒だと傘もささずに小屋がけ食堂へ行き、夕食を作ってもらう。メニューはムープリックという最近気に入っている唐辛子炒り豚挽き肉団子の揚げ物、ヤムウンセンという春雨の和え物にチェンマイソーセージを入れてもらい、パイナップル入りの野菜と鶏の甘酢炒め、チキンライス(これは私が作り方と材料を指示して作ってもらった)を作ってもらう。これだけ作ってもらって70バーツである。円換算すれば200円にしかならない。こういう食事を毎日してれば、お金がかからないのだろうなぁ、、。と、考えながら米焼酎のソーダ割をすする。