5月13日 日曜日
朝運動をするがまだ何か本調子ではない気がする。
今日もモーターバイクがあるので家族3人で出かける。
今日はチェンマイの北にあるメーサー渓谷のゾウキャンプヘ行くことにする。
朝食にはありあわせのものを食べる。
私は先日作った醤油と粉末の出汁の元だけの麺つゆでそばを食べるが、やはりツユがうまくない。
家を出たのは9時近くになっていた。北へ伸びるハイウェイを3人乗りのモーターバイクで走る。沿道は公園やゴルフ場、競技場、そして軍の訓練施設などが続き、広広としたところを走り、時速50キロ程度で走っていると、ほとんどスピード感が無い。さらに時々後ろから大型バスやトレーラーに抜かされたりするのでますます自分たちがのんびり走っているような錯覚に陥る。
ゾウキャンプはゾウのショーを売り物にする施設で、たくさんの象たちが数々の出し物を演じてくれる。入場料は大人80バーツで、優泰は無料とのこと。ゾウさんに乗りたいかと聞いたら、二人とも乗りたいというので、象乗りの切符も二人分600バーツを支払う。ショーは09:40からとなっており、もう時間なので、急いで会場に向かったがまだ観客はほとんどおらず、最前席を占めることができた。多分他の人たちは、ゾウの水浴びを見学しているのであろう。
ショーは卒が無く進み、観客は大喜び、ラテン系のアナウンサーらしき女性がマイクを握ってテレビカメラの前で何かしゃべっている。きっと何かのクイズ番組で撮影しているのだろう。
以前のショーではゾウの逆立ちとか、かなりアクロバット的な演技があったが、今回のショーではその代わり「お絵かき」のパフォーマンスがあっただけで、少し迫力に欠けたが、優泰とお母さんは他の観客同様大喜びであった。
10:30よりゾウ乗りが始まった。私たちは30分コースで、周辺の山道を象使いとともにゾウに乗ってのトレッキングである。最近の雨で道がだいぶぬかるんでおり、ゾウも山道を登り難そうにしている。また、ゾウの背中にくくり付けられた席ももともと二人用で、真中に優泰を座らせると、私たちが優泰を抱えていないと、スルリと席から優泰が抜け落ちてしまいそうなくらいである。山道を越え、川の中に入り、ようやく平坦なところに出たところで、ゾウの餌を売っている。はじめにキュウリを売っていたので20バーツで買い与え、次にバナナも20バーツで買い与えたが、まだ何か食べたがっているようだ。その気配にお母さんが「もっと食べさせてあげろ」という。冗談じゃない。ひと袋20バーツのキュウリやバナナをこんな巨大なゾウさんに満腹になるまで食べさせでもした日には、こっちが日干しになり兼ねない。
しばらく行くと、ゾウには一升ほどもありそうなもち米が振舞われた。しかし、これでもまだこのゾウは不服そうであり、あっちこっちへ鼻を伸ばしては食べ物をせびろうとする。
ゾウに乗った後、お母さんはアイスコーヒーが飲みたいと言い、茶店に入る。その間、私と優泰はテナガザルの小屋へ行き、白と黒のテナガザルのやたらに長い手のひらと何度も握手をする。黒いテナガザルはとてもやきもち焼きらしく、私が白いのと握手をするとホーホーと声をあげ、悲しげな目で私を見つめ、手を伸ばしてくる。テナガザルがこれほど情のあるサルだったとは知らなかった。
キャンプを出たところでアイスクリーム売りが来たので、パンに挟んだアイスを買う。なかなか凝っていて、挟むのはココナッツのアイス以外に、とうもろこしに果物、そしてココナツミルクで炊いたもち米まで詰めてくれる。このアイスとこち米のバランスがなぜか絶妙なハーモニーを持っている。日本で言えば「ロッテの雪見大福」か、、。
次にシリキット王妃の植物園へ行ってみる。
入り口で入場料を払い、園内の地図を見て驚いた。これは植物園などではなく、山である。敷地が何キロ平米あるか判ったものではない。とても回れるものではないとはじめから諦めて、入り口近くだけを散策する事とする。とても美しい色のトンボ(イトトンボであろうか)が幾種類の葉の上に止まっている。植物だけではなく、こうした虫たちを観察に来ても面白そうだ。入ってしばらく行くと小さな滝のある渓谷に出た。タイの人たちは服を着たまま水遊びに熱中している。ここでしばらく優泰をパンツ1枚にして水遊びをさせることにした。水は冷たからず、涼やかで、またタイにもこんなに澄んだ清流があるのかと思うほど、清らかであった。
しばらくすると雨が降り出してきた。急いで優泰の脱いだ衣類をかき集め、優泰を迎えに行こうとしたら、誤って優泰の帽子を流れに落としてしまった。慌てて下流に急ぎ帽子を拾い上げようとしたが、寸でのところで手が届かず。見失ってしまった。
雨は、雨宿りの場所に辿り着く頃には上がってしまい、園の入り口へ戻る頃には青空が広がっていた。もう時刻は1時を過ぎているので、アパートへ戻ることとする。
午後、私はやはり身体の疲れが出たので、フライドチキンやラーメンなどの昼食を食べさせた後、昼寝をする。優泰とお母さんの2人はプールへ行った。
午後6時に昼寝から目を覚まし、大河ドラマを見て、夕食を買いに出る。
今晩のメニューは、鶏肉のニンニク炒め、鶏肉のトムヤムスープ、シュウマイ、カオソーイというチェンマイ名物のカレーラーメンで、優泰にはオムライスを作ってやる。ビールを一本飲んだら気分が良くなり、今晩も早めに寝てしまった。
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