明け方前から雨である。それも本格的な雨だし、スコールなんかではない、日本で降るような雨だ。しとしと降ったかと思うと、土砂降りになったりする。ちょうど台風の前後のような降り方だ。
バンコクへ持っていくプレゼンテーション資料の作成に取りかかる。日本で生活するのなら「衣食住」をテーマに考えるべきだが、チェンマイでの生活を考えるのに、何をキーにして考えたらばいいだろうか?「衣」については、常夏の国でもあるし、衣類など買えば簡単に済む事だから重要ではないだろう。「食」も大切ではあるが、チェンマイで食について困ったと言う話しはさほど聞かない。日本料理屋だって、日本食材だって充実している方だ。「住」、、。これは大切だ。ホテル暮らしをするならいざ知らず、日本人を対象にした不動産屋の話もチェンマイではあまり聞かないし、こと住に関しては、これから来て生活しようと言う人にとって最も関心の高い事だろう。住については充実させたコンテンツにしていこう。そう、「食」だって、来てみれば「なんだ何でもあるじゃないか」と安心できるものだが、「何でもある」ことを知るまでは、きっと不安だろうから、「何でもあるぞ」と言った事書いておくべきだろう。そして、それらがいったいいくらくらいかと言った情報もあれば、きっと参考になる。
「住」と「食」までは方針が決まった。あとは「衣」に代わるものは何だろう?日本から遠いチェンマイへ来るのだから、情報通信分野も関心事ではないだろうか?たぶん、日本を出るまではこの辺に気を使う事など少ないだろうが、実際に来てみると、結構大きな比重を占めてくることにもなると思う。電話や郵便、テレビ、新聞、インターネットまで。この辺を押さえておいてから、アパートなどの部屋探しをすると言うのが理想的なような気がする。
下書きもせず、プレゼンテーションのフレームワークを頭の中で描いただけで、企画書を書き始める。朝からはじめ、昼になり、午後になり、夕方近くになって雨が一時小降りとなったので、自転車に乗って外に出る。プレゼン資料用の写真を集めにかかる。雨も降っていて写真撮影には不向きなので、スーパーなどの屋内撮影を中心におこなう。どこのスーパーも入り口に「写真撮影お断り」とあるが、マイペンライ。バチバチ写真を撮る。品物の値段をメモする。警備員が近寄ってきて怪訝そうにメモをのぞいたりするが、制止する様子は無い。陳列棚の品物をチェックしながら発見した事が1つ。リンピンスーパーは日本食材に力を入れているのは感じられるのだが、陳列方法に問題がある。陳列場所が何箇所かに分散しているのである。
@冷凍食品売場 日本食の冷凍品があるがトンカツソースやハウスのカレールーも並ぶ。
A練り物製品売場 おでんネタや竹輪の他に味噌や漬物、納豆なども並ぶ。
B調味料売場 キッコーマン醤油やミツカン酢、ワサビなどが並ぶ。
この内、@にはBとかなり重複品を置いている。また、タイ産の食品と輸入品を分けてしまっているため、キューピーマヨネーズなどはタイ産のキューピーマヨネーズと日本から輸入したキューピーマヨネーズがまるで別の場所に置かれている。私のようにタイ産で満足してしまうものには、この配置は不便である。トップスでは、日本製もタイ産も同じところに置いている。そして、トップスは「サクラ・ブランド」の味噌、醤油などのタイ産日本調味料が幅を利かせていたが、リンピンでは見かけなかった。この辺は全国チェーンのスーパーと地元資本のスーパーの仕入れ力の違いだろうか、、。
夕食にはコカへ行ってタイスキを食べたのだが、日没後、羽蟻のような虫がものすごい数来襲してきた。明かりに集まってきたのだが、その数たるや大変なものであった。去年も雨季の初めから、7月いっぱいくらいまでこの虫には悩まされた。この虫がいるとおちおち外での夕食も楽しめない。もう、そんな季節になってしまったようだ。
朝食
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日本そばを茹でて食べる。 |
昼食
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ご飯に青菜の炒め物、ニラと玉子のスープ。 |
夕食
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コカでタイスキ。 |