4月12日 土曜日    天気は晴れ   

 酷い渋滞である。バンコク外周道路を北に向かって走っていたところ、あと10キロほど行くと北へ向かうアジアハイウェイだというところで渋滞が始まった。牛歩の歩みである。渋滞に巻き込まれているのは乗用車は少ない。ほとんどがピックアップトラックで、荷台に帰省客を文字通り山積み満載している。彼らは狭い荷台で酒ビンをラッパのみ、回し飲みしながら宴会をしている。そのため、トイレも頻繁になるのか、しょっちゅう荷台から降りて近くに茂みに駆け込む連中がいる。それと、エアコンのある車はライトを点けたまま渋滞の中でエアコンをかけているので、あちこちでバッテリーが上がったり、オーバーヒートして動けなくなっている車がある。運転手も浮かれて酒を飲んだりしているので、追突事故を起こす。そんなこんなで、渋滞はまったくひどいことになっている。このたかだか10キロほどの渋滞に2時間もかかってしまった。

 アジアハイウェイに入ると交通量は多いものの、渋滞は多少流れるようになり、時速20キロくらいで進むようになった。が、こんなノロノロではいったい何時になったらナコンサワンに到着できるのか知れたものではない。午前3時半アユタヤのジャンクションでハイウェイを降りることにした。きっとハイウェイは混んでいるが、一般の道路は空いているだろうから、町と町とを結ぶ生活道路を縫っていけば渋滞しないのではないかと考えた。案の定、深夜の一般道路は走る車さえまばらであった。アユタヤからアントン、シンブリへと旧街道のような道を抜けて、午前5時にはシンブリでアジアハイウェイに合流した。もうだいぶ車の流れはスムースになっており、時速60キロくらいで走れる。それでもナコンサワンに到着したのは7時過ぎで、こんな時間からモーテルに入るのも変なので、がんばってそのままチェンマイまで走ることにした。ナコンサワンから北はさらにスムースで、交通量こそ普段の何倍もあるが、途中で渋滞したりすることはなくなった。優泰も起きだして、掛け算の九九で七の段を教えながら、チェンマイを目指す。チェンマイが近づくと自然アクセルを踏む足にも力が入るのか、スピードも少々出しすぎになってしまう。12時半、チェンマイ市内に入る。すでに市内ではソンクランの水掛合戦が始まっていた。まったく気の早い人たちだ。

 アパートの部屋に入って、旅行中の汚れ物を洗濯し、そばを茹で、缶ビールを飲み干したところで、ベッドに入って寝る。夕方7時過ぎまで、何も思い出せないくらいに熟睡してしまった。それでもまだ眠り足りない。

 

朝食
タークにてクオッティオうどん。
昼食

日本そば。

夕食

ご飯とキャベツ炒め、ナスと紫タマネギ、挽肉の和え物。

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