4月12日 金曜日 天気は晴れ
今日はランパーンの象訓練所へ行って象に乗ったり、ショーを見る予定にしていた。ランパーンなら、その後ランパーン市内で馬車に乗っても良い。10時前から始まるショーを見るためには、アパートを8時半には出たいのだが、例によって例のごとく、そして例外なく、朝の仕度が遅い。7時半になってもお母さんは寝床から起き出さない。朝食を食べ始めたのは8時になってから、、。そして、優泰は食べるのが遅く、お母さんたちも食後にリンゴを食べるだのコーヒーを飲むだので、時刻はとっくに9時を回ってしまった。「もう、今日は行く気がないのかなぁ」と思って私はベッドでごろ寝をしていたら、10時近くなって「じゃあ、そろそろ行きましょうか」ときた。
象の訓練所までは約70キロ。2部ショーが11時からあったはずだから、急げば何とか間に合うかもしれない。ハイウェイでアクセルが床に貼りつくくらいいっぱいに踏んで突っ走る。おかげで何とかショーの時刻に間に合った。ここのショーそのものは象が如何にカシコイ動物かを見せるもので、メーサーにもある象のショーのように曲芸まがいのことはやっていない。それでも、まずまず満足してもらえたようだ。今日はタイの正月休期間中と言う事もあり、観客は満席であった。修学旅行の一団のような子供たちバスを連ねてやって来ていた。ショーの最後に観客はいっせいにご褒美のバナナやサトウキビを持って象にプレゼントしに駆け寄るのだが、客が多いと言う事は、もらえる食べ物も多いと言う事で、2部ショーを終えた象たちは食傷ぎみのようで、もらっても余り嬉しそうにしない。大人のカシコイ象は自分で食べずに、長い鼻で受け取ったバナナなどを頭の上に乗っている象使いに次々と手渡している(手でなくて鼻を使っている)。キットこうすると、後で象使いたちが再びそのバナナを象のエサ売りに卸す事ができ、象使いたちが小遣い銭を稼ぐ事ができてハッピーになる事を知っているのだろう。小象たちはまだそんな事まではわからないようで、もらったバナナなどを鼻でもてあそんでいるだけだ。
象に30分ほど乗せて、象訓練所を後にした。時刻は1時近くになっている。ランパーンの街に下りて昼食を食べ、馬車に乗ろうと思ったが、大きな誤算をしていた。本来の水掛祭りは明日からのはずなのに、もうランパーンの人たちは盛んに水掛をしている。子供ばかりか、トラックに大きな水がめを積みこんで街中が水掛け合いを演じている。こんな中でノンビリ馬車に乗ったりしたら、絶好の標的となってしまう。まったく無謀な行為を計画していた事になる。街は水掛の車や人でごった返して大渋滞。あちこちで交通整理の警官が水に濡れ、小麦粉を塗られながらも車の誘導をしているが、我々も身動きができなくなった。ちょっとした路上の駐車スペースを見つけて、私たちはしもた屋風のタイ式ラーメン屋に飛びこんだ。バミーと言う黄色い小麦粉の細麺を食べさせる店で、ランパーンの街ではこの手の店をよく見かけた。ちょっとスープがぬるめであったが、なかなか美味しかった。
市街戦を越えて、街中がパニックに陥っているのではないかと思われるランパーンの街を抜け出すのに1時間以上時間がかかった。戻りのハイウェイに入ったのはもう4時近かった。クンタン山近くに新しくできたドライブインでちょっと休んで、チェンマイまで帰ってきたが、チェンマイもまた水掛けの狂乱状態で、アパート前2キロを走りぬけるのに30分以上かかった。ビートルも小麦粉攻撃を受けて、あちこちが小麦粉団子だらけになってしまった。
朝食
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パートンコーと豆乳の朝食。優泰はコーンフレーク。お母さんと義姉はパンを食べる。
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昼食
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ランパーンの市内でタイ式のラーメン・バミーを食べる。チャーシューにワンタン、ゆで卵まで入った具沢山。鶏の照り焼きも一皿取る。
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夕食
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小屋がけ食堂からのメニュー。タイ式のオムレツ・カイヤッサイ、五目野菜炒め、ひき肉とインゲンのバジル炒め、鶏肉のトムヤムスープ。4人分の夕食代しめて65バーツ。小屋がけ食堂は安い。
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