９月１１日　木曜日　　　　天気は終日雨　一時曇り

　昨日、ホームページの作成をしている旅行会社からプリンターをもらった。まだ買ってから３ヶ月しか経っていない新品であるが、スキャン機能つきのプリンターを買って、不要になったからあげると言う。我が家にもやはりいただきもののプリンターがあるのだが、どうも発色が今ひとつで、写真などが綺麗にプリントされずにいたので、こうして新しいプリンターをもらえて大変嬉しかった。しかし、くれたのは本体だけで、ドライバーが無い。昨夜、メーカーのサイトから２０メガ近いSetup.exeファイルをダウンロードしたのだが、何度ダウンロードしなおしても、exeが実行できない。これは私のパソコンのOSがまた壊れているからではないかと考えられるが、原因不明。さらに、プリンターとは別のアプリケーションをダウンロードしたのだが、これもインストールができない。この手の作業が上手く行かないと実にストレスが溜まるものである。それにサイズの大きなファイルはダウンロードするのにやたらと時間もかかるし、イライラも長時間に及ぶ。

　午前中から旅行会社用ホームページ作り。「今日は写真の拡大やらないよ」と宣言してから作業を開始。おかげでずいぶんと作業がはかどった。２時間半ほどの作業で、ホームページをフレーム構造に仕立て上げ、チェンマイ市内のホテル料金表を８割方完成させる。タイではあまり気にならないが、今日は中秋節である。気にならないのは、注意していないからで、中国系の住民の多いチェンマイだから、良く見れば街のあちこちで月餅を売っている。しかし、本日は生憎の雨模様で、お月見は期待できそうにない。まぁ、アパートのベランダから月など眺めてもしかたないかもしれないが、旅行会社の経営者と中秋節について雑談をしている際に、つい口を滑らせて、「月餅は食べたいけど高いよね」と言ってしまったら、なんと手土産に金属の四角い箱入りの月餅の詰め合わせをもらってしまった。有名な全国チェーンのもので、買ったら高いだろうなぁと思いながら押し頂く。なお、中国が本家の月餅だが、日本では餡は小豆餡と相場が決まっているが、台湾あたりでは塩玉子の入ったものが好まれるようだ。そして、チェンマイで人気のあるものはなんとドリアンの餡が入った月餅である。ドリアン特有の臭いもちゃんとある。他にも蓮の実などのフレーバーがあってチェンマイらしい。

　夕方から、お母さんとショッピングセンターへ行く。私は現在まともなベルトを持っていない。みんなボロボロになってしまっている。それを見かねたお母さんが、「ベルトくらい買ってあげるわよ」と言ってベルトを買いに出た。革製品の店では、年がら年中「セール大特価」の札が下がっていて、今日も売り場は定価の半額だのと言ったものがたくさんある。それでも、ここの取扱い製品は比較的品質がよく、夜店で売られているものとは素材も作りもちがう。私は一番地味で、飾り気のないシンプルなものを選んだ。580バーツ。安くはないが、妥当と思われた。なお、皮は色々なものがあって、私のは牛皮と変哲もないが、ワニ皮、オーストリッチ、エイなどから、中には象皮なんてモノまである。お母さんは象皮なんて凄いじゃんと言って、自分用にも象皮を一本買っていた。
　ベルト以外にお母さん用の携帯電話も買う。なくしモノが多く、機械操作に弱いお母さんなので、私は第一に価格と丈夫さで選ぶべきだと考えるのだが、選ぶのを手伝って欲しいと言ったお母さんは、デザインのみである。そして、やはり売り場でも、私の推薦はことごとく「カワイクナイ」と却下され、店員が進めた世界最小というパナソニック製になった。小さい分だけ壊れやすそうだし、操作も面倒で、しかもなくしやすそうなのが心配だが、私が同意しないと、とても不機嫌になるので「じゃ、それで良いんじゃないの」と同意したことにする。お母さんは、最新型はカメラがついていて写真も送れるはずなんだけどと、まだ別の機種を探そうとするので、急いで会計を済ませる。６枚の千バーツ札が一瞬にして消えた。

　ラジオの番組を終えて帰宅してから、昨日の売れ残りのカレーを温めて食べる。２日目になると、不味いなぁと思ったカレーもなじんできて、結構美味しくなっている。やはり、一晩寝かせてから出すべきだったかもしれない。

　昼過ぎから胃がチクチクと痛かったが、夜が更けてから痛みは激しくなってきた。たぶん、神経性の胃炎であろう。こうしてお気楽な生活をしているが、日記には公開できないところで、本人は結構神経を消耗させているのである。優泰をはじめ家族のこと、弁護士さんを絡めた相談事、遅れがちなメールの返信、そして補習校のホームページ立ち上げのこと、どれをとってもスムースではない。A型血液を持つものとしては、ストレスが溜まるのである。そして、深夜、痛みに耐え切れず呻き声を出してしまった。寝室にいると、お母さんや優泰の邪魔になるだろうと思い、寝室から出て玄関脇の板の間に枕を置き、身体を海老のように丸めて横になる。

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