5月11日 日曜日    天気は晴れ 夕方に曇り  

 新しい日本語フリーペーパーの発行人Yさんから電話が入る。ラジオ番組を作ることに関心があると言う日本人を紹介したいので時間を作ってほしいと言う。Yさんとは5ヶ月ぶり再会ではある。このフリーペーパー、内容的にはかなり充実しており、読み物としては面白いのだが、創刊号には何も広告が入っておらず、これで経営が成り立つのだろうかと気をもんだ。その後、2号以降を見かけなかったので、早々に廃刊してしまったかとも思っていたのだが、私の知らないところで発行が続いていてもう6号になっていた。が、以前広告が入っていない。広告募集とは紙面にかかれているのだが、、。紹介を受けた日本人は現在チェンマイ市内で英語教室を経営しているそうで、海外生活が長いそうである。とりあえず私が担当しているラジオ番組の経緯を説明して、月曜日の番組にゲストとして迎えることにし、チェンマイのラジオ番組の実態を見ていただくことにする。
 しかし、Yさんを交えた3人での話であったので、どうしても話はフリーペーパーに向かってしまう。Yさんがフリーペーパーの発行に苦労しているのは十分にわかるし、情報をたくさん載せたがっているのも解る。しかし、有料の情報誌を作成するのならともかく、読み捨てされるフリーペーパーに求められている、または広告が唯一の収入源であるフリーペーパーとしては、些か営業活動がおろそかになりすぎている嫌いがある。Yさん自体の立場も経営者と言うより、執筆者としての立場を優先しすぎており、読者層の絞込みなど、編集方針が不明確なところが多いのがなんとも気になるので、だいぶあれこれと能書きのようなことをYさんに垂れてしまった。

 昨日の不動産物件が落札できなかったことをアパートのマネージャーに報告する。彼女も177万バーツをつけたこと自体は妥当な線だったとの認識であった。しかし、もしそこで張り合っていたならば200万バーツを超える金額になっていただろうし、現在の相場から見て高すぎて、賃貸物件として貸し出すにはペイしないだろうとの意見であった。一方、アパート内に以前から売りに出ている部屋が何部屋かあるので、それを紹介される。いずれも55万バーツで、内装もエアコン工事もされていないガランドウの部屋である。6部屋が売りに出されていたが、まだ2部屋しか売れていない。買って行ったのは日本人のようであるが、正直このタイプで55万バーツは高すぎるのであろう。だからもう何ヶ月も買い手がつかないのだと思う。私本人としては、ここの40平米前後のワンルームなら内装込みで50万バーツが妥当な気もする。最近の日本人長期滞在者の増加でアパート物件の値上がりが激しいようだ。しかし、ブームであればいずれ熱が冷めてしまうであろう。

 夕方から空模様が曇り始めてきた。お母さんから野菜や米などの買出しを言い付かって自転車で外に出る。すぐ近くの日本式定食屋の主人が店先にいたので声をかけて、しばらく話し込む。今日、店の前にドアをつけて店内を屋内と屋外に仕切ったそうだ。これで屋内にはエアコンを入れられるようになったと言う。ドアにペンキを塗ったばかりのようで、自分でペイントしたのか腕のあたりにペンキがはねていた。そして、話は昨日の競売の話になり、チェンマイに住み着く日本人の話になった。ご主人は日本式の定食屋をやっているだけあってずいぶんと色々な日本人を見ているようだが、「ここに来ている日本人は一般的にレベルの低い人が多いようだね」と言うようなことを言った。基本的には私も同意見で、チェンマイに来る目的が不純な年配男性が多いとはまったく私の危惧するところである。もちろん、良識的な年配者も多いのだが、日本でなら公衆の前ではばかられる話題を堂々と声高に話し合っているから目立ってしまうのだろう。その声高に話し合っている場がこの食堂であったのなら、ご主人がそう感じるのも無理はない。

 ムアンマイ市場で野菜を物色していると、今年初めてリンチー(レイシ)を見かける。まだ色づきは今ひとつだが、これからリンチーのシーズンになるのかと思うと、あのたっぷりとジューシーな爽やかな甘味が思い出されて口の中につばが沸いてくる。もうしばらく待てば、街中でいくらでも安く美味しく食べることができるのだろう。今回ネギが少し高かった。5バーツではほんの少ししかネギを買えなかった。

朝食
そうめん。
昼食

タイ式焼きそば(パッタイ)。

夕食
小屋がけ食堂の野菜の甘酢炒め、豚肉団子揚げ。

前日へ  翌日へ