7月11日 金曜日    天気はだいたい晴れ

 昨日は疲れた。寝たのも遅くなって、今朝は久しぶりにお起きるのが辛かった。運動をし始めたので体調がイイと思い込み、ちょっと無理をしすぎたような気もする。こういうときは、あとで緊張が解けた時にグッタリと来てしまうものだ。まだ、気を遣うことが多いので緊張が解けるとも思えないが、体がだるくてベッドから起きられなくなったらもう危ない。

 昼前に弁護士さんに会う。例のトラブルのことではなく、ビジネスに関してアドバイスを求められてのことである。弁護士さんが考えているのは、最近チェンマイへ長期滞在する外国人が増えているから、そうした人を対象にしたコンドミニアム・ビジネスに乗り出そうと言うものである。この話は以前にもされたことがあり、その時は、ビジネスの開始時期としてはもう出遅れ気味であり、よほど良い立地を確保しなくては、投資回収は難しいと思うと説明してきた。それでも、今日は仲間を集めて打ち合わせをしたいというので参加することにした。
 チェンインホテルでバイキングの昼食を食べながら、現在のチェンマイにおけるコンドミニアムで、日本人がどんな不満をもっているかから掘り下げて、日本人が求めるコンドミニアム像を説明する。日本人はタイ人ほど開放的ではない。日本でも最近はワンルームマンションなどができるようになってきたが、長期滞在をするような年金生活世代には、喜ばれない。寝室とリビングまたは客間は独立していなくてはならない。立地は徒歩で買い物や食事に出られるような便利な場所が良い。日本人はお金があるから車くらいは買えるから、郊外でもイイではないかと言うのは、タイ人の発想で、この土地の交通事情からで自動車を乗りまわすことを躊躇する日本人も多いはずである。
 それらを図に書いたりしながら説明し、着工前に資金を集めるためには、建物の模型などではなく、モデルルームを展示する必要があると力説し、全員納得してくれたと思うのだが、どうにも自分たちに都合の良い方向へ考えようとする傾向が強すぎるようだ。私は買い物にも便利で、運動場もあり、環境も比較的良いチャンプアク地区が良いのではないか、と推薦したのだが、話はハンドン街道がイイだろうと言う方へなびいてしまう。確かに最近はこの街道沿いに新規の分譲住宅が増えている。しかし、チェンマイの悪いところは、街づくりの計画性がなく、宅地開発ばかりが進んで、町としての機能が何も備わっていないのである。宅地開発といっても、もともと原野のようなところである。確かに用地買収は簡単だし、建築規制も緩やかだ。地価も安いので投資資金も少なくて済む。そうしたことが彼らをハンドン街道へなびかせてしまうのだろう。しかし、そんなところにコンドミニアムなどを作っても入居者探しに苦労するだろうし、販売価格も安くなってしまう。希少物件だからこそ付加価値の高い物件になると言うことが、どうも理解されず、安直路線に走りがちである。万事この調子なので、自分としてはなるべくこの話からは距離をおいて臨みたいと思う。

 午後、もう相当にグロッキー状態となり、2時間ほどベッドに横になる。横になって昼寝でもしたいところだが、なんども優泰がやって来て「あれや、これや」言ってくるのでとても寝ることができない。でも、身体を休ませられたのでだいぶ楽になった。夕方になってベッドから這いずりだして、スーパーへ買い物に行く。鶏肉を買ってチキンカレーを作る。前回は優泰が辛くて食べられないと言っていたので、今回は唐辛子を控えめにして作ることにする。ただし、唐辛子の代わりにちょっと胡椒を利かせすぎたために食べた時に舌にさほどの辛さはないのだが、喉で辛味を感じてしまうと言う味になってしまった。まぁ、それでも優泰はなんとか「大丈夫、そんなに辛くないよ」と言って一皿食べきった。

 夕食後、優泰を連れて郊外の貯水池近くまでドライブする。そろそろホテルが飛び交う季節だなぁと思ったからである。昨年も今ごろホタル観賞をしたのたが、今年はホタルの飛んでいる数が減ったようだ。たぶん、貯水池へ向かう用水路沿いの道が拡幅工事をはじめたり、護岸工事をし始めたために、ホタルが減ってしまったのだろうか、、。それでも池の周辺には何匹ものホタルが飛んでいた。満月が近いからか、月明かりが明るかった。

朝食
味噌和えのうどん。
昼食
チェンインホテルのバイキング。
夕食
手製のカレーライス。

 

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