2月11日 火曜日    天気は晴れ    

 チェンマイ案内ボランティアの2日目。午前中は観光ツアーが組み込まれており、ドイステープの山寺とその奥のメオ族の村へ行くことになっている。この辺のコースの組み方にもちょっと首を傾げてしまうのだが、、本来、長期滞在の調査を兼ねたツアーなのだから、観光するにしても、もう少し生活観の感じられるところを見学すべきではないだろうか。たとえば、チェンマイ旧市街の寺院めぐりなどをすれば、もっとチェンマイの町の静の部分に触れられて、チェンマイの優雅さや落ち着き、文化的高さを認識してもらえたのではないかと思う。観光化されたメオ族の村など言っても、土産物屋が並ぶだけで、そこには生活の匂いがしない。それでも、まぁ旅行会社が組んだスケジュールに則って行動するのが、原則だから文句は言うまい。(もう、ネット上では十分に言っているが、、)

 この季節、天気は晴天が続くが、ドイステープに登って、下界を眺めてもほとんど見晴らしが利かない。雨が降らず、スモッグも溜まっているチェンマイ市街は白くかすんで何にも見えない。ここまで登ってきたのに、下界が見られないのは、残念である。特に観光でここまで来たお客さんに対して、チェンマイの展望がないのは、ここに住むものとして、ちょっと申し訳なく感じる。寺院の見学をしてから、メオ族の部落まではピックアップトラックに乗り込んで、ガタガタ道を走る。経費を節約してなのか、10人のお客さんにガイドさん、そして私の12人に対して、用意されたピックアップトラックは11人乗りが一台きりである。私が座る場所はなく、デッキにしがみついて運ばれる。どうも、今日も虐げられる一日になりそうだ。

 午後からは長期滞在に関する施設見学で、ラム病院を見学し、YMCA、そして私の住んでいるナコンピンコンドミニアムを見てもらう。中でもやはり私の住むアパートが一番関心が高かったようである。ちょうど優泰も帰宅していたので、何カットか写真のモデルにもなっていたようである。一応お母さんも部屋の掃除をして待っていたようであるから、こりゃ後で、見返りを要求されそうである。何を要求されるか心配だ。もともと、お母さんは我が家に人が入ってくることを好まないタイプで、自分の友達ですら尋ねてくるのを喜ばない。娘時代は、自分の部屋にいつもカギをかけて家族すら入ってくるのを気にしていたそうだ。

 最後にトップススーパーマーケットへ行く。4時の約束だったのだが、説明をしてくれる日本語のわかる店員さんが遅れているそうで、15分ほど待たされる。その説明をしてくれるスタッフは歯の矯正中の若い女の子であった。矯正用のバネにも飾りをつけたりしてなかなかおしゃれである。日本語はラチャパット大学で学んだそうなのだが、レベルとしては、なんとか理解できる程度の日本語であった。で、店内の説明をしてくれる際に、面白かったのは果物売り場での説明である。今はチェンマイ周辺ではミカンが旬である。そこで「どのミカンが美味しいですか」と質問をしてみた。そしたらば、「うーん、ミカンは市場で売っているのが美味しいです」なんて答えを返されてしまった。正直なのは大変よいことだし、好感が持てるのだが、それではスーパーの店員としての不適切な気もした。

 5時にいったん休憩をはさんで、6時よりナイトバザールの見学とオールドチェンマイでのカントークである。オールドチェンマイは相変わらず団体客で満席である。毎度狭い会場に押し込められて大変な思いをしてもらっているのだが、今回は屋外でのショーで多少広くはなっている。それでも、コンクリートの地面にカーペットを敷いただけの設備なので、女性客など正座をしている膝がとても痛そうである。アグラをかいていたって、こんな硬いところに2時間近くも座らされていたら足がどうかしてしまうのではないだろうか、、。それでも団体客で満席なのだから、チェンマイの旅行会社はみんなどうかしている。食事はお客さんと一緒ではなく、スタッフ用の賄い飯を食べさせられる。痩せ鶏の手羽先の揚げ物と鶏皮のスープ。

朝食

バゲットパン。

昼食

ホリデイガーデンホテルのバイキング。

夕食
オールドチェンマイカントークの賄飯。

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