朝お母さんと自転車に二人乗りをしてリンピンスーパーへ向かう。そろそろ暑い季節になってきたが、それでもまだ午前中は幾分涼しく、自転車に乗っていても爽やかで気持ちが良い。スーパーで洗剤や漂白剤などあれこれ買ったらレジでの会計が500バーツを超えてしまった。超えた原因の中には、レジカウンターに並んでから、お母さんが買い物籠に忍ばせたナビスコリッツと韓国からの輸入品のチーズクラッカーも大きな要因としてある。
買い物の後、お母さんをアパートに下ろして、私はそのままイミグレーションへ向かう。今日入ってくる日本人グループのための長期滞在者用の情報収集をするためである。自転車でお堀端の道を南に下り、スアンドーク門を越えたあたりで、花祭りの際の露店の撤去作業が行なわれていた。今年の花祭りは結局何も見ないで終わってしまった。そんなことを考えながらペダルをこいでいたら、横を走り抜けていった車が泥水を跳ねた。そして、私のポロシャツとジーパンを汚した。不愉快である。
昼にお母さんの友達の韓国人の奥さんが来て、お母さんに韓国風の海苔巻きの作り方を教えてくれると言う。優泰が海苔巻きが食べたいと言い出したのが発端なのだが、私もお母さんも海苔巻きの作り方など知らない。そこで助っ人として、この奥さんがやってきたそうだ。手際よく、ご飯を海苔で巻いて完成。日本の海苔巻きと異なり、すし飯を使わないので、すし飯を作る手間がない。まぁそのため味は、オニギリと海苔巻きの出来損ないみたいなのだが、お母さんも奥さんも「上手くできた、美味しい」と手を叩いて喜んでいる。そして、「これならチェンマイで海苔巻き専門店をやれるよ」などと言い合っていた。
午後に、いつも日本からのツアーを受ける時に一緒になるガイド氏に電話を入れて今日の打ち合わせをしようとする。ところが、今日の仕事にアサインされていないと言う。よく聞いてみると、旅行会社から仕事を干されているそうだ。原因を聞いてみるとこんなことだった。
先日、添乗員同行のツアーがあって案内をしたそうだ。その際に添乗員さんが、ホテルの部屋に他所から呼んだマッサージさんを入れたそうなのである。そうしたら、翌朝チェックアウト時に、「連れ込み料」をホテルから請求をされたそうだ。まぁそこまでは、よくある話で、実際にマッサージさんを引き入れたのか、それとも別の類の女性を入れたのかも、本人の証言しかないのだからわからないが、いずれにしても、そんなこと表に出して言うべき話ではない。それを何を血迷ったのか、「連れ込み料」を請求されるとは、ガイドさんから何も説明を受けていなかった。責任はガイドにあると日本に戻ってから、騒ぎ出したそうだ。それでガイド氏は旅行会社から干されてしまったそうだ。まったく、なんと言うトンチンカンな話であろうか、、。本来は「連れ込み料」なんて話は添乗員がお客様にしっかり伝えておくべき話で、自分が請求されて、ガイドのせいにするなど、まったくのナンセンス。今の添乗員諸氏はいったいどんな教育を受けているのだろうか、、。低レベルにもほどってものがあるはずだ。
日本からのお客さんたちは定刻にやってきた。そつなくホテルへ送り込み、夕食をとってもらう。食事中も私はテーブル横に立って、お客さんたちから次々に浴びせられる質問に答えていく。長期滞在のための研修旅行なので、質問事項が多岐にわたって、応対が忙しい。食事は9時半までかかったのだが、ボランティアで案内説明している私には夕食の手配がされていなかった。私は当然お客さんたちと一緒にテーブルについて、食事をしながらレクチャーできるものと考えていたのだが、まったくこれでは、丁稚以下の扱いである。添乗員も添乗員なら、その旅行会社も旅行会社である。ボランティアには金を払わなくてもいいのだから、食事だって出さなくてもいい問い判断だろうか、、。空港までの交通費だって自腹である。まぁ飽きもせず、こんなことを続けている私が一番ナンセンスなのかもしれない。
朝食 |
ご飯と韓国風味噌チゲ。 |
昼食 |
韓国風海苔巻き |
夕食 | ご飯と海苔のみ。 |