旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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4月10日 水曜日    天気は晴れ 

この特急寝台車もやはり遅れている。午前4時半過ぎに同室の警察官が汽車を降りた。本来下車駅のウタラディトには3時に到着するはずであったのだから、だいぶ遅れが出ている。タイでも日本同様に急行料金や特急料金と言ったものがある。距離に関係なく1回の乗車ごとに料金設定されているものだから、長距離では金額はそれほど気にならないが、短距離だと急行料金がなかり割高に感じる。そして、日本では特急などが2時間以上遅れたら特急料金を払い戻してくれるが、どうもタイにはそのような制度はないようで、私は遅れた汽車から下りた乗客が駅の窓口で払い戻しの行列を作っているところを見た事がない。払い戻しどころか、遅れに関する車内放送も無いが、遅れた事にたいして乗客たちが車掌に詰め寄ったりしているのも見た事が無い。第一、タイの汽車には車内放送システムそのものも無いようだ。

たった一人となった個室で横になっていてもなんだか落ち着かない。1坪あるかないかといったスペースにあるのは2段ベッドと小さな洗面台、そして折畳式テーブルくらいである。荷物棚も大きな物は無く、持ちこんだ荷物は狭い床に置いてある。正直なところ、次回からは2等寝台で十分だと思った。この個室では私の大好きな食堂車からの出前を取って酒を飲もうにも、テーブルが小さすぎるし、編成の一番端に連結される1等車では食堂車まで遠すぎるのである。今回は食堂車が7号車で、この車両は15号車だ。文庫本のページをめくりながらチェンマイ到着までの時間を過ごす。

チェンマイ到着は10時半であった。15号車の停車位置は改札口とは正反対の側である。ここから延々と300メートル以上雑踏するホームを歩いて改札口(実際には改札など無く、ただの駅の出入り口)まで重たい荷物を持って歩くのは大変だなぁと思った。しかし、良くできたもので、線路と平行する道路に乗合ピックアップトラックが何台か止まっていて、手招きしている。ゲストハウスやツアーの客引きを兼ねた運転手たちが線路を越えてこちら側へやって来ないところを見ると、この改札口とは反対側での客引きは禁じられているのかもしれない。が、兎に角、私には改札まで行かなくて済む分大助かりなので、こちらから歩いて線路を横切ってトラックに乗りこんだ。

アパートにはお母さんのお姉さん、つまり私の義姉が来ていた。一昨日からチェンマイへ出てきている。昼食をカウマンガイ(鶏のスープで炊いたご飯と鶏肉の料理)を食べに行き、午後はそのままワロロット市場へ案内した。義姉はお母さんに誘われてドレスをチェンマイで仕立てるようである。そのための生地探しに市場を歩く。ビロードの生地を2種類ほど気に入ったのがあったようで買いこんでいた。そして何故かお母さんも生地を見たててモスグリーンのをひとつ買いこんでいた。明日はファッション雑誌を見てデザインを決めてお針子さんのところに持ち込むのだそうだ。市場では私にも余録があって藍色のタイの服を買ってもらった。これを来てタイ正月ソンクラーンの水掛祭りに参戦しようと思う。

夕食にはコカへ行って4人でタイスキ鍋を囲む。私は久しぶりにメコンウイスキーのソーダ&リポビタンD割りを飲む。義姉はチェンマイの風情が気に入ったようだ。食べ物も問題無く食べている。キムチなしで大丈夫かと気をもんだが、今のところ何とかなっているようだ。

朝食

黒米入りのご飯とほうれん草の味噌汁。

昼食

カウマンガイ。

夕食

コカでタイスキ。

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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