11月8日 金曜日
天気は快晴れ
お母さんがナイトバザールの近くで毎週金曜日だけ市場が立ち、韓国料理に使う「豆もやし」を売っているからそれを買いに行きたいという。私はそんな金曜日だけ市場が立つなどという情報を持ち合わせていなかったし、場所もよくわかっていなかったのだが、探していってみるとチェンインプラザ前の路地を入った右手側にあった。ここは普段ナイトバザールに出す屋台置き場になっているところだったと思うのだが、今日は車がいっぱい駐車していて、出入りも大変なくらいだ。
この市場に並ぶ野菜類はスーパーやムアンマイ市場とは異なっていて、山で採れたようなものが中心である。豆もやしや先日ピアンルアンへ行く際に峠で見かけたネギの根っこのような野菜も売っている。交わされている言葉もタイ語よりも中国語に近い言葉のようだ。野菜以外には各種のキムチもどきの漬物があった。それと納豆によく似たものも。もともと北タイのでは、大豆を納豆菌で発酵させて、それを砕き平たく固め、乾燥させた「トアナゥ」と言う納豆を逆さから読んだような調味料がある。そして、今私の目の前にあるのは、納豆菌で発酵させた段階までの中間加工品で、実に納豆にそっくりである。臭いは納豆そのもので、糸も引いている。ものは試しと、茶碗に一杯分のこの納豆もどきを5バーツであった。もしこれが納豆そのものであったならば、大発見だし、うまくすれば大もうけできるかもしれない。日本からの輸入物の納豆は、スーパーでの価格で実にこの20倍以上の金額で売られているのだから、、。
YMCAでのタイ語のレッスンを受ける、今日の担当はワタナ先生だが、太目ながら身振りがどことなくオカマっぽい。まだタイ語を教える経験が浅いと見うけた。悪い人ではないのだろうが、タイ語のアルファベット(英文字)表記について、YMCAの方式よりもAUAの方式のほうが優れていると言う。どのように違うかだが、末尾が「イ」の音で終わる発音のつづりをYMCAでは「i(I)」と表記し、AUAでは「j(J)」と表記しているそうである。確かに、文字を変えることによって、それが中間母音なのか末尾の母音なのかがはっきりするが、ラテン語風に「J」を「イ」と読む習慣には日本人はあまりなれていないと思うし、サンスクリット語からの借用語の多いタイ語では、末尾に「J」の文字で終わる単語も多い。ただし、タイ語の場合は「イ」と発音せず、息を飲み込む漢字で「T」の音にするのである。日本でもほとんどのタイ語の学習書がYMCA方式を採用していると思う。
話は飛ぶが何かの弾みで授業中に、NHKの朝の連続テレビドラマの「おしん」の話になった。タイ人の大人たちで「おしん」を知らない人はまずいない。タイ国内でも何度も放映され、かなりの高視聴率を稼いでいた。小屋がけ食堂のおばさんも「おしん」に感動して、苦しいときや辛い時は「おしん」を思い出して乗り越えるのだと言っていたのだが、我がYMCAのクラスメート二人は「おしん」を知らないと言う。すでに番組の初放送から20年。今の若い人が知らなくても当然か、、、。よく知っている私は、やはりもう若くない証明みたいなものか、、。
今日も昼にゴルフ練習場にお母さんを迎えに行ったが、韓国人グループで昼食を食べに行くことになったと言うので、一人でアパートへ戻る。そして、最終的にお母さんが戻ってきたのは夕方5時近くであった。お母さんが外出していると、必然的に私が留守番役となり、外出ができなくなる。本当は優泰をサーカスを今晩見せに連れて行ってやりたいので、切符を買いに行きた買ったのだが、、、。サーカスは6時半からである。大急ぎで夕食を食べ、切符は当日券を窓口で買うこととした。
600バーツの席はすでにほぼ満席。安い200バーツ、300バーツの席もいっぱいであった。中間の500バーツの席だけなぜかガラガラであった。5ランクある席の中で一番と二番のクラスの差など大したことがないと思い、500バーツの席の切符を3枚購入。優泰も大人と同額であった。子供料金と言うのはないらしく、幼児は無料と言うことだけらしい。昨日のラジオ放送でかなり時間を割いて宣伝したのだが、席や料金に関する配慮は何もしてもらえなかった。但し、スポンサーにハイネケンビールがついており、缶ビール3本を100バーツで買うと、サーカス入場料の100バーツ割引券をくれるそうで、私は急いで缶ビールを9本買った。
サーカスそのものはなかなかよかった。但し、席がステージに対して真横に構成されていることだけが難点であった。正面かどうかが、600バーツの席との違いだったらしい。まぁ500バーツ席はガラガラだったのでゆったりと見物できたのではあるが、、。あと、巨大なテントは冷房が効いていた。が、屋外も上着がほしいくらい気温が下がっているところへ、巨大なエアコンでガンガン冷房を効かせてくれるのでとても寒かった。
主な出し物、曲芸、子犬の曲芸、空中ブランコ、手品、猛獣(ライオンとトラ)使い、中国雑技、オートバイ曲乗りなど、ロイヤルロンドンサーカスとあったが、団員は世界各国からの寄せ集めで、どことなくこの団名もバンコクの興行師あたりが適当に名づけたような気もする。優泰は初めて見るサーカスに目を丸くして見入っていた。
朝食
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ご飯とジャガイモと玉ねぎ炒め。 |
昼食
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小屋がけ食堂にてキノコとインゲンのバジル炒め。
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夕食
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豚の生姜焼き。
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