9月7日 金曜日
朝一番から優泰はインターナショナルスクールの面接試験である。約束の9時少し前に学校へ到着し、面接に来た旨を伝えたが、どうも連絡が徹底していなかったようで、面接をしてくださるミセス・ワルニーさんのところには、優泰の事が何も伝わっていなかったらしい。優泰の名前すら連絡が届いていなかったのには驚いたが、臨機応変なタイ人の先生らしく、「マイペンライ(大丈夫)」と早速面接に臨んでくれた。面接は先生と優泰の2人きりでおこなわれ、私達は教室の外で待たされた。面接時間は40分ほどであり、元気に面接に臨んだはずの優泰が、すっかりショゲて出てきた。まぁ、面接などはじめての経験だし、まして英語などまるで分からない優泰が、英語面接を受けたわけだろうから、致し方あるまい。先生もそんな事百も承知だったようで、家庭で英語を使った遊びから入って、英語への抵抗感をなくすようにとアドバイスまでしてくれた。驚いたのは、連絡の不徹底から来ている事だろうが、先生のほうから「いつから学校に来るのか?」と質問された事だ。そんなことこっちこそ知りたいものだ。第一、先週入学願書提出時に支払うべき選考料もまだ学校側から何も言われていないのだ。
面接を終えてまっすぐ優泰を幼稚園に送り、我々はその足でロータス・ショッピングセンターへ行ってみる。しかし、毎度同じ感想だが、これらの大規模スーパーはでかいくせに品揃えがそれほど豊富とは言えない。値段も飛び切り安いわけではない。結局買ったものは、のどが乾いたと言うお母さん用に缶コーラと先日機内サービスで食べて気に入ったクレモのアイスクリームだけである。
昼食には同じアパートに住むOさんという日本女性を誘ってお母さんと3人で29バーツ・タイ料理バイキングへ行く。彼女はアパートにひとりで住んでいる50代である。が、かなり活発に行動しているようだ。今日はお客もそれほど多くなく、また品数も多くなかった。まぁある物だけ食べても美味しかったし、満腹したから別にかまわないが、、、。
午後、散髪に行く。何も言わずに散髪椅子に座り、店主も何も言わずにバリカンのスイッチを入れて、バサバサと髪を切り始めた。別にこの店の常連でもないのに、この手馴れた扱いはどう言う事なのであろうか。でも、とりあえず髪を切ってもらえたし、値段も40バーツと手ごろだったので、よしとする事にする。アパートへの帰りがけに、小さなパン工場で菓子パンやドーナツなどを25バーツ分購入する。
優泰を幼稚園に迎えに行き、アパート前の果物売りのお兄さんからスイカをまるまる1個分けてもらう。この果物屋さんは、本来食べやすいように果物の皮をむき、一口大にカットしビニール袋に入れて売っているのだが、カットしたスイカなどを氷で冷やすために、スイカの鮮度が落ちやすいのが問題であった。そこで、カットは自宅でする事とし、スイカを丸ごと買ったわけだ。値段もひとつ15バーツと市場の価格よりも安い。さらに市場で買うときのようなあたりはずれもない。
夕食はお母さんが同じアパートに住む日本人駐在員の奥さんからツナコロッケとチラシ寿司を分けてもらって来たので、それを食べることにする。
東京から連絡があり、ビジネス絡みで急用があるらしく、呼び出しの電話がかかってきた。すぐに来てほしいという。しかし、こちらは来週も優泰の事があるし、あまり行きたくないのだが、、。