7月7日 土曜日

6時半、まだ2人は眠っているが、私は運動に出かける。といっても運動靴ではなくサンダル履きなので走ることはできず、スコタイの街を歩き回ることにした。近くに市場があり野菜などを路上に並べて朝市を開いているようだ。なかなか規模が大きい。野菜だけではなく洗面器やタライに入れたナマズも多く見かけた。

川縁の公園で体操をする。今日は走らなかった分スクワットをいつもより多めにおこなう。公園内でジョギングしている人もいた。チェンマイでは朝の公園に入った事がないからか、朝からジョギングをしている人など見かけた事が無かったのに、ここでは何人かが公園内を周回していた。

部屋に戻りシャワーを浴びて、朝食に出かける。朝食はホテルの前の簡易喫茶のような店で取る。できるものはトーストとコーヒーくらいであったが、となりのテーブルの家族連れが食べているトウモロコシは黄色くて如何にも美味しそうだ。お母さんは自分も食べたいと言い出し、どこかに売っていないかと店を出てうろうろし始めた。しかし、トウモロコシはたしか市場の周りで見かけたがこの近くには無かった様で、すぐに席に戻ってきた。しばらくして、隣の家族連れのおばさん格の婦人がどこかへ出かけて戻ってきたのか、私たちのテーブルに近づきトウモロコシをひと袋差し出してくれるではないか、、。どうやらお母さんがトウモロコシを捜しているのに気づき代わりに買ってきてくれたようだ。しかも、代金すら受け取ろうとしない。折角なのでありがたく頂戴する。日本のハニーコーンのような甘味は無かったが、味が濃く身の良くしまった美味しいトウモロコシであった。

午前中にスコタイ遺跡を見に行く。昨日の晩に走った同じ道を遺跡公園まで走り、公園の入り口で入場券を買って中に入る。西洋人の団体客が多く、また彼らはレンタサイクルに跨っている。ここの遺跡公園は広いので自転車が便利なのであろう。我々は徒歩で13世紀の遺跡を巡る。普通は遺跡とは眺めるべきもので、崩れかけたレンガや屋根が落ち柱だけの遺跡に手を触れる事さえ禁止されているものだが、ここの遺跡、たぶんその他のタイの遺跡もそうだと思うが、触るどころか、よじ登っても誰にも咎められない。さしづめ、優泰には巨大な遊戯物のような存在でしか無いようだ。

遺跡群のうちでカンボジアのクメール風仏塔が3基並んだ寺院跡ではなぜかハトの死骸が目についた。それも1羽2羽どころかそこここに死骸が転がっている。いったいどうした事なのだろうか、、。また、死んでいるのはハトだけで、スズメもムクドリもいない。他の遺跡には死骸は無い。

遺跡公園の中ほどの市場風休憩場所で休憩をする。観光地のせいか、コーラなどの飲み物が割高だ。クオッティオという「うどん」は15バーツと通常の値段であったので、優泰には麦芽飲料オバルチンを、お母さんにはアイスコーヒーを注文し、私はクオッティオを食べることにした。ところが、ここのクオッティオは小さなお椀に量がちょっぴりしか入っていない。おまけに具はモヤシ少々という寂しさだ。さらになぜかアイスコーヒーをふたつも持って来るではないか、、。店員に「アイスコーヒーはひとつだよ」と言ったが、「あとから追加注文しただろう」と言い返される。仕方なく飲みたくもないアイスコーヒーを私も飲むことにする。

昼にホテルへ戻り、昼食をとりに外へ出たが、適当な食堂が見当たらない。仕方なくホテルへ引き返してくる途中で、適当に妥協して食堂に入る。ゲストハウスを兼ねた食堂の様であった。優泰にはハンバーガーを注文し、お母さんはチャーハン、私は野菜の唐辛子炒め載せご飯を食べる。

少しお母さんの具合が悪そうなので、午後はホテルに戻って休憩することにした。シャワーを浴びて、ベッドに横になる。

夕方、お母さんの具合は芳しくなく、私は薬を買いに外へ出た。症状は発熱と頭痛、そして扁桃腺が腫れていたので2種類の薬を買う。タイでは薬局で薬を一粒ずつ買えるので無駄がない。今回は15バーツで済んだ。

昼寝をしたので夕食は少し遅くなり7時半過ぎに食べに出た。昼食と同じ食堂に入り、野菜の甘酢炒め、オムレツワンタンスープを注文。しかし、なぜか「クオティオうどん」を持ってくるではないか、、。「クオティオなど注文してないよ」と言ったが、「オーダーはクオティオだった」と言い返される。良く考えてみるとタイ語でワンタンはキィオであり、発音がクオティオと良く似ている。が、今回は引き下がらず、「クオティオは昼も食べたから、オーダーなどするはずない。キィオを注文したんだ」とやり返す。野菜の甘酢炒めは美味しかったし、ワンタンスープも美味しかった。どうやらオムレツは忘れられたかな、、、と、思いかけて、デザートのアイスクリームを注文したところで、ようやくオムレツがやって来た。

午後、昼寝をさせて遊びに連れ出さなかったので、代わりに優泰を夕食後、夜の公園で遊ばせる。はだしになったりして、公園内を夜9時過ぎまでかけまわっていた。他のタイの子供たちもたくさん公園で遊んでいた。

スコタイ遺跡での写真

 

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