10月5日 土曜日 天気は晴れ
優泰の補習校は弁当持参の日である。何を作ろうか考えたが、今日はサンドウィッチを作って持たせることにする。サンドウィッチはクラブサンドウィッチ風に作ることとし、炒めたタマネギを入れた卵焼きにハム、スライスチーズをパンにはさむ。ケチャップは小さなパック入りのものを添えてやることにした。その小さなパック入りのケチャップだが、先日日本風の海苔を巻いたアラレを買った際に、パッケージに同封されていたものだ。タイの人たちはアラレ(醤油味)にケチャップをつけて食べるのであろうか?ちょっと疑問だが、タイの特に子供たちにケチャップ好きが多いのは確かなようだ。スナック菓子の中にも、ケチャップをつけて食べる類のものがいくつかあるし、学校の門の前で売られている駄菓子類に混じって、フレンチフライがあり、それには必ずケチャップをたらしてくれる。
先日チェンマイへ団体でいらしたお客さんたちの一人が、「闇両替をしたら百円が34バーツにもなるんだ」と得意そうに話されているのを耳にした。チェンマイのような田舎町で闇両替がおこなわれているとは知らなかった。それも旅行者のような立場でも利用できるとは、、。その後、どうやら「本格的な闇両替」ではなく、「銀行じゃないけど両替しますよ」程度の店がナイトバザールの先、メーピン川近くにあることを教えてもらった。さて、実際どのくらいレートが良いものだろうかと期待しながら炎天下の中を自転車のペダルを踏む。
なるほど、チンケな構えの両替屋で、銀行の名前も「公認両替所」の看板も出ていない店を確認。しかし、表には堂々と「本日の為替レート」を殴り書きで張り出してある。うーん、すごく怪しい。ここならひょっとしてレートが銀行とは比べ物にならないくらい良いのかもしれない。闇両替と言えば、今からもう20年近く前になるが、インドのカルカッタで初めて闇両替を利用した。そのときは確かに銀行とは比べ物にならないくらいレートが良かった。ここの店もそのときの闇両替屋に匹敵するくらい怪しく、胸が高鳴る。
が、レート表を見て目を疑った。「100円=34.44バーツ」とある。「え!何だコリャ、、、」この炎天下に自転車をこいでここまで来たのに、34.44だと、、、。年中無休で深夜までオープンしているナイトバザールの銀行両替窓口だって今日は34.72バーツをつけているというのに、、、。アホらしい。そうそう、先の月曜日には軍人銀行で、同じく団体の一人に付き合って両替の案内をしたらば、34.92にもなっていた。やはりチェンマイでは銀行で両替するのが一番のようだ、、。
夕方からドライブに出かける。どこと言った目的地があるわけではないが、明日がお母さんの本当の誕生日なので、そろそろ仲直りしておくべきかと思って、ドライブに家族全員(と言っても私を含めて3人だが)を誘った。本当の誕生日と言うのは、お母さんの戸籍と言うのがいい加減な物で、生年月日が実際のものと比べて1000日ほどズレているらしいのである。そのため、本人が言うには、まだ3歳の時に小学校入学の通知が来たそうで、入学を未成長と言うことで2年遅らせ、戸籍上は8歳、実年齢5歳で小学校に入ったそうである。40年前の韓国の戸籍などと言うのはずいぶんとずさんな管理をしていたようだ。そして、成人後、戸籍内容の訂正裁判を起こしたそうだが、弁護士に実力が無くて負けてしまったと言っていた。
ドライブはサンサイ街道を更に先に進んだ。プラオへ抜ける田舎道である。沿道には稲穂が夕日に輝いていた。つい先日チェンマイ周辺の田んぼでは田植えをしていたと思ったのに、もう収穫期間近の様だ。涼やかな気候のチェンマイと思っていたが、やはり熱帯であり、三毛作だっておこなわれる土地だったと言うことを確認した。
プラウへの峠道の途中で日没となったが、夕霧がかかった山肌がとても美しかった。
プラウの町には立ち寄らず、午後7時に通過する。帰路はチェンダーウ経由の道を回る。プラウを過ぎると道の舗装状況が悪くなり、勾配やカーブが急になる。本格的な山道と言った感じだ。それに対向車も追い越していく車も一台も無い。おまけに人家が無いのか明かりがどこにも見えない。こんなところで故障で止まったら大変だ。懐中電灯は先日ガソリンスタンドでオイル交換したときにもらったのだが、肝心な乾電池が入っていないのでモノの役にも立たない。エンジン音に細心の注意を払い、耳をそばだてながら、コーナーを一つ一つクリアしていく。どうやら本日はエンジン快調な様だ。窓を開けてエンジンを音を聞いているのだが、窓から頭を出して空を見上げると満天の星空であった。天の川さえ中天に見えるほどだ。
アパートに戻ったのは夜9時過ぎであった。アパート前に夜毎出没するクオッティオうどんの屋台で簡単な夕食とする。タイでは本日から10日間、中国系の人を中心に菜食をする期間となっている。タイ語で「テーサガーン・ギンチェー」と呼ばれ、英語では「ベジタリアン・フェスティバル」などとも呼ばれているそうなのだが、この期間に肉食を絶つタイ人は多い。そこで、私たちも屋台で「肉抜き、精進料理で!」と注文したのだが、結果はただの肉類抜きで、代わりのものが何か入っているわけではなかった。つまり、ネギとパクチーとニンニクとモヤシだけなのである。厳密にはニンニクも肉食とあわせてタブー扱いになるそうなのだが、、。でも、もうひとつ残念だったのは、肉入りも肉なしも値段が同じ20バーツだったと言うことである。密かに、15バーツ、アワヨクバ10バーツくらいを期待していたのだが、期待はずれとなった。
朝食
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ご飯ともらい物の辛子明太子。 |
昼食
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私自作のツナサンドウィッチ。 |
夕食
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アパートの前でクオッティオうどん。 |
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